やっと夏が去ったと思える過ごしやすさになってきました。気がつくと、近年多く見られる巨大な入道雲に覆い尽くされていた空はいつしか糸を引くような絹雲にかわっています。
しかし、夏から続いている強力な台風の襲来は絶えることなく、気が置けない秋になりそう。
いつからこんなに気候の変化の大きな国になってしまったんやろ?
そういえば今年はツクツクボウシの鳴き声をほとんど聞かなかった。夏場のアブラゼミも少なくほとんどクマゼミやしね。
ま、今からの季節は光熱費も少なくてすむし、部屋に爽やかな風を入れながらの仕事もなかなかいいもんです。
季節の話はそれくらいにして、今回は SRP789 Turtle の風防をいつものサファイヤクリスタル・ダブルドームに交換します。ベルトは HadleyRoma の MS-851 サドルレザーの僕が大好きなベルトに交換です。
いかにもダイバー!って感じの大柄で無骨な Turtle がすこし柔らかく優しく変身します。
今回初めて作業の手順を YOUTUBE にアップしました。ぜひ、ご参考までにご覧ください。
手順は動画のとおりなので説明は省きますが、動画では不足している注意点だけ示しておきたいと思います。
まず、道具
写真の❶=圧入器具とそのパーツ(時計の受けや押さえに使うコマ)
❷=ねじ込み式の裏蓋のオープナー
❸=ピンセット(ガスケット・ラチェットのバネなどの脱着に使います。動画では使っていません)
❹=バンドのバネ棒外しの工具
❺=圧入式の裏蓋こじ開けの工具(ベゼルのこじ開けに使いましたがナイフがあればいりません)
❻=ナイフ(ベゼルのこじ開けに使います)
❼=CRYSTALTIME からのサファイヤクリスタル・ダブルドーム・ブルーARコーティングの新しい風防、CT057。
写真にはありませんが、ホコリを吹き飛ばすブロアー、種々確認用のルーペなんかは必需品です。
新しい風防以外はほとんど amazon などの通販で買った1,000〜2,000円程度のものです。
風防は、$44.95 送料もかかるので5,000円ちょっと。
結構かかるようですが、風防交換後の見た目の変化を思えば価値があると思っています。
特に注意する2点は・・
1. ベゼル外しは、たぶん専用の工具があるのだと思いますが、動画では鋭利で硬いナイフを使っています。SEIKOの200mダイバーのベゼルはとてもしっかりとケースにハマっています。安いSKXも同様です。オリエントのMAKOや、SEIKOでも100m防水のファイブなどは比較的簡単に軽い力で簡単に外せますが、これらは力がいります。つまり、とても危険な方法です。指を深く切ってからでは遅いので、自信のある方以外は絶対に真似しないでください。
また、力を入れすぎてベゼルを飛ばしてしまったりすると、内部のラチェットのバネを破損する可能性もあります。
「力をいれすぎているな」と感じたら作業はやめるべきです。
小さなジャッキのような工具があればいいやけど・・。(今度探してみよう)
ベゼルをつけたままでも風防の交換はできます。繰り返しますが、危険な方法です。
2. 風防の厚みは、3mm あります。分厚いのと使う圧入器具の精度があまりよくないので、ケースに水平を保って装着するのはなかなか難しいのです。しかも今回の風防はドーム型なので圧入器具の上部のパーツをガラス面に均等に当てることは難しく、なおさら気の抜けない作業になります。
むりやり斜めに押し込んでしまうと、ガラスパッキンが毀損する可能性が高くなります。パッキンを潰してしまったり伸ばしてしまったりすると再利用できませんから十分な注意と慎重さが必要です。
(難しそうなこと書いてますが、そもそも自動車やバイクやないんやから、力が必要なことは、裏蓋やベゼルの圧入以外ないはずで、繰り返しになりるけど「力をいれすぎているな」と感じたら何か間違っている可能性があると思って作業をやり直すか別の方法を考えるかして、なにより慎重に行えばできるはず。と思う。)
なんか、「簡単やから、みなさんもやってみて」って言うつもりやったのに、注意書きしとこうと思ったら不安あおるようなことばっかりで・・。ごめんなさい。ただ怪我だけはしてほしくないので。
でも、上記の 1. 以外は怪我の心配はありません!ベゼル外しをスキップして、後の作業を慎重に丁寧にやれば必ずできます!
パーツの調達は以下で。
クリスタルは=Crystaltimes Horology https://crystaltimes.net/
型番 CT057 $44.95
バンドは=HADLEY ROMA http://www.ngart.gr.jp/watchband/
型番 MS-851 ¥6,640