ロングセラー セイコー クォーツクロノ SEIKO SNA411P1 = PILOT =

えらいことになってしもたね。僕の見通しが甘かった! 新型コロナ。
収束には向かっているということで、一頃よりは感染者の数も大幅に減って、少し安心かなとは思うけど、大きな経済的犠牲や、変化せざるをえない生活習慣・国/地方自治体の体制変化、そして何より医療関係者の献身の賜物であって、様々な面で多くの犠牲を強いられた結果やから、根本的な治療薬や予防ワクチンが未だない状況では本当の安心はできないね。
県境をまたぐ移動制限や、人が蜜になる業態の自粛要請なんかも解かれたけれど、全く油断はできません。

僕の仕事も、劇場(芝居)の宣伝関係の仕事が8割以上だったので、3月半ばから公演はすべて中止、よって、仕事も無し。一気に皆無。
国からの給付金などで少しは助けになるものの全てをカバーできるものでもなく、芝居やコンサートなど観客が蜜になることが商売の業態では未だ先が見通せないこの状態があと数ヶ月続くと・・お手上げやね。
仕事の手を広げるとか、他業種参入の機会を探るとか、何をしようにも世間全体が緊縮している状態ではなかなか簡単なことではないし。
ま、出来るだけのことはしておいて、覚悟だけはきめとこか!というような現在です。

そのような状態で二ヶ月半。ほとんど仕事もしないことを、引退後の生活の練習や! とか思って実は少し楽しんでいた面もあるんやけど、な〜んにもせんのは「つらい」の一言。
やっぱり「人間仕事が大事」にあらためて気付いたところで、「今後1年はこの状況から抜け出せない。元には戻らない」と認識して、コロナと上手に付き合って、失った二ヶ月半を、これから失うであろう数ヶ月を補う為に、あたらしいことにも取り組んで、まだまだしつこくがんばっていかなければね。

この二ヶ月半のストレスもあって、日曜に福井の三方五湖まで鯖街道をドライブしてみた。三方五湖の観光地、名物食堂、敦賀の海鮮市場・・行く先々超満員!・・大丈夫か?
移動制限が解除されたすぐに移動する自分も自分やけど、きっとみんな意識は一緒やねんね。
正直、観光地ナンバーワンの地域ならまだしも、地方の一観光地でこれやったら、ナンバーワン観光地はどうなってんねやろ?と、心配ではありますが、ここまで長丁場になると、ガス抜きも必要。コロナ対策で自分たちが出来ることはすべてやって、気を付けて、適当にストレスを発散することは長丁場を乗り切るには絶対に必要なことやとも強く思った次第です。

電池式クォーツクロノグラフ SNA411
製品紹介とチョットだけMOD!

長くなりましたが、本題です。
何を今更?感はありますが、2010年発売のセイコー電池式クォーツクロノグラフ SNA411のご紹介です。

発売後10年のロングセラーだけあっていまだにカッコイイと思う時計です。

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欲しいと思った2015年頃は確か17,000円前後で売っていました。ここ2-3年見かけることがなかったのですが、最近再び25,000円前後で出回るようになったようです。
この手の計算尺のついたセイコーのパイロットクロノグラフ(クォーツ)では、現在3種類くらいが市場に出ています。左から安い順に並べると・・・

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値段的にはSND253基準におよそ倍、4倍と倍、倍になります。サイズも小・中・大の関係です。比べると、さすがPROSPEXは高級感を醸していますが、僕はSNA411が一番カッコ良く思います。

ちょうどいいサイズ感と雰囲気・それに仕上げ

幅42mm、ラグからラグ43.7mm、厚さ12.8mm、僕にはちょうどいいサイズ感!
ムーブメントは 7T62 、ワンタイムアラーム付きセンタークロノグラフ
回転ロックがなく左右に自由に回るベゼルはチャプターリング部分と合わせて航空計算尺になります。(ま、使う人は少ないやろうけどね。見た目はカッコいいです。)
風防は凸レンズのようなシングルドームのミネラルハードレックス。

200m防水!で、リューズやボタンにはネジ式ロックが施されています。

ストップウォッチと一回だけのアラーム。機能的にも多すぎず少なすぎず、いくら機能があっても使いこなせない僕にはちょうどいい感じ。
外観も、少なくともチープ感はなく、今風では少々小ぶりなサイズ感もあって、いろんなシーンで違和感なく腕に納まりのいい時計だと思います。

ルミもセイコーらしく十分な光量です。

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リュースはスクリューダウン式。一段引いてカレンダー合わせ、二段引いて時刻合わせ。ま、普通です。
上下のボタンもネジでロックされます。
単純にストップウォッチの操作と、クロノ針の微調整や、アラームの設定に使います。

ストップウォッチの基本的な動きは、
上下のボタンのネジロックを解いて、上ボタンで計測開始。
センターの黄色針がスムーズに動き出します。12時位置小窓の黄色分針は一分毎に動き、59分まで計測できます。
上ボタンでストップ。
(因みに、計測中上ボタンでストップ、再度上ボタンでその位置から再計測できます。
また、計測中下ボタンでストップ、再度下ボタンで計測開始からの継続計測ができます。)
上ボタンでのストップ状態から、下ボタンで復帰、0時位置に戻ります。
パチンッ!と戻るのではなく、スーーと戻ります。

6時位置の小窓の針は通常現在時刻を表し、本来の時分針と一致しています。
(新品開封後使い始めの時刻合わせで、上下ボタンを使って一致させる必要があります。掲載の写真や動画はじゃまくさいのでまだやっていない状態です。本来の時分針と小窓の時分針に数分のズレがあります。)
小窓の時分針を上下ボタンで目的の時刻に合わせるとアラームが鳴ります。アラームを解除すると小窓の時分針は現在時刻に復帰します。
多分使わないので試していません。(〜じゃまくさがりがなんでこんな時計買うんや〜と、しかられそうやけど・・・)

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見た目も仕上げも良く、正確。この手の時計らしいずっしり感もあるし、サイズも大きすぎず。しかも200m防水。
ホントにコストパフォーマンスの高い時計だと思うのですが・・・

唯一不満な点が、スチールベルトです。

ベルト自体はこの価格他には珍しくエンドピースを含め無垢の実に立派なものなのですが、
一見3連のオイスタータイプに見えるものの、実は真ん中が分割された4連の駒を組み合わせたベルトです。なんで4連にしたんやろう?真ん中に分割の無駄な筋が入って見た目も悪いと思うんやけど。
しかも、それを強調するかのように真ん中の2連がミラー仕上げに磨かれていて、ピッカピカ。
綺麗な仕上げなのですが、僕にはこのピカピカと真ん中の筋の部分がチープに見えてなりません。

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そこで、この後中央2連のピッカピカ部分をヘアラインのつや消しにしてしまおうと思います。たぶんつや消しにすることで真ん中の筋も目立たなくなるんやないかな?

ピッカピカをつや消しに! チョットMOD!

では、ベルトを外して、ピッカピカ部分をヘアラインつや消しにしてしまいます。
ベルトを時計から外して、バックルも外して・・ ね、中央2連はピッカピカ。これが安っぽく見えるのは僕だけやろか?

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使用するのは「3M・スコッチ・ブライト」サビ取り用工業用パッドです。
新品のベルトですが、もったいないなんか思わず、思い切ってキズを付けていきます。
ストロークは真っ直ぐ均一に・・これがちょっと難しいけど・・・。
(詳しくは文末の動画を参考にしてください)

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カメラの目で見るとちょっと雑に見えるけど、とりあえずこんな感じ。
(後で、もう少し丁寧にやってみよ!)

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やっぱり、こっちの方が落ち着くよね。
チョットモディファイでした!

最後に、ご注意。

バンドの幅は中途半端な21mmです。(アマゾンの製品紹介には20.6mmと出ていますが21mmです。)替えバンド探すのに苦労しそうやね。
NATOタイプのストラップなんかがよく似合いそうやけど、20mmを付けなければならんようです。
で、早速NATOタイプを付けてみようと思ったのですが、ベルトを付けるラグ部分の形状が少し特殊で、ケース部分が直線的に彫り込まれていて側面と上面は直角。またバネ棒の穴がかなり上寄りに穿たれているので、少し太めのバネ棒を付けると、バネ棒とケースの隙間がとても小さい。したがって、かなり薄くて柔らかな生地のストラップでないと通せません。

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太さ1.5mm以下のバネ棒や薄手のストラップなら大丈夫なようです。
今、手元にないので、折を見て試しています。

いつか、コロナ騒ぎが収まったら、風防もダブルドームに変えてみよう!楽しみが増えるね。

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動画も観てね!

先行きが見えなく不安をかかえている方も多いと思います。
自分に出来る十分な対策と、注意は怠らず、でも決して恐れることなく、今後数ヶ月(年?)、変わってゆく日常を受け入れながら新しい日常を作っていきましょう!

ハドリーローマの新しいバンドが入荷しています。ぜひ一度ご覧になってください。

Web

スウィープセコンド・クォーツ200mダイバー “The STAC”

何年か前アウトレットに行った時、偶然入ったシチズンのショップで、とてもスムーズな秒針の動きをするブローバの時計を見つけました。店員さんに聞くと中身は日本製のクォーツともこと。クォーツ?一秒ごとにステップするクォーツしか知らない僕には驚きでした。まるでスプリングドライブのようにスムーズなのです。
ブローバと言えばかつて音叉時計で有名だったスイスのメーカーと記憶していますが、最近耳にすることも少なくなったメーカーです。でもそのなめらかな秒針の動きは魅力的で、値段も手が届きそう。衝動買いしようかなと思ったのですが、腕に巻くと大きくて・・、またデザインもどちらかというと無骨な感じで・・・、やっぱ、やめとこ。って事になったのですが、それ以来なめらかに秒針が動くクォーツが気になって、いろいろ調べたらブローバは現在シチズンの傘下で、従ってムーブメントもシチズン?ミヨタ?かなと調べてもなにも出ませんでした。

それから数年。京都の会社が作っているサブマリーナそっくりの「101(ヒャクイチ)」ってダイバーウォッチにスウィープセコンドのクォーツがあることに気付き、興味をそそられたのですが、実は何年も前に普通のクォーツの101を買って、その仕上げや工作精度に少々失望したことがあって、購買には至らなかったのです。
そして見つけたのがこのSTAC。

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STACもスウィープの101も価格帯やカレンダーが付かないところをみると多分同じムーブメントだろうと思われます。
双方ともメードインジャパン(を謳う)の200mダイバーですが、STACは写真を見るとなかなかユニークなクラシックスタイル。そして径は38mm。そう、最近の僕のお気に入りの小さな時計です。しかも値段も14千円程度とリーズナブル。
気になっていたスウィープセコンド。どんなものか試してみる価値あり!と思ったのですが・・・。

ロービートメカニカル?

手元に届いたSTAC。
早速開封すると、ん、ん・・? 秒針が思ったほどなめらかに動いていない。
そうです。このムーブメントはSII(セイコーインスツル)のVH31A型。 1/4 ステップモーター。一秒に4度時を刻みます。昔の懐中時計のようなロービートメカニカル14,400bphの秒針の動きと同じです。

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一秒ごとのステップではないので、普通のクォーツには見えませんが、21,600bphや28,800bphの機械式の動きには全く及びません。
僕の想像では、セイコーの比較的安いクォーツクロノグラフに使われている6T63などの1/5秒で動くセンターセコンドの様な動きを思っていたので少々失望ではありますが、ま、この時計の大きさ、クラシカルな雰囲気、ベージュの文字盤なんかの雰囲気からいえば、ロービート風の運針も合っているのかもしれません。秒針の動きはこの時計の第一の特長です。

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好み分かれるデザイン?

二つ目の特長は、虫眼鏡の様に分厚いシングルドームの風防です。
サファイヤクリスタルの替えガラスによくある円弧を描くドームでは無く、ボックス型の風防の形をそのままガラスで埋めたような形状をしています。この形状はとてもいいと思うのですが、正面から見ると、風防の縁が屈折しているのか風貌の縁が太いのか、かなり太めの乳白のパッキンを嵌めたように見えます。好みににも寄りますが虫眼鏡のようにも見えるし、なんとなく安っぽいね。
なんとも変わった見栄えではありますが、趣があると言えば趣があります。

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三つ目の特長は、十二角形の大きなリューズ(クラウン)です。
ケースからブレスレッドまで全てブラッシングでつや消し処理されたなかで、この12面だけはグロスに磨かれています。
ケースの大きさからすると大きめのクラウンと相まってキラキラとこの時計の風貌を印象づけます。
もちろんねじ込み式です。ねじ込みの感触もスムーズでよく出来ています。

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そのほか、全体的にガッチリ、しっかりとした作りになっているのは好印象です。
回転ベゼルはケースの縁より大きめ。つまりケース本体より径が大きく、冒頭に記した38mm(実測38.4mm)はベゼルの直径です。
回転はスムーズかつしっかりした剛性感があり、120のラチェットのクリック感もいい感じです。
裏蓋もきれいなドーム形状でなかなかカッコよく、いかにもダイバーらしい耐水性の強さを感じます。(実際水には浸けていませんが・・)
ブレスも組み合わせがしっかりしていて、弱い感じはありません。ラグ側のエンドピースは無垢ではありませんが、この値段域では仕方ないかな。
クラスプはしっかりダブルロックですが、残念なのはメインのロックがプッシュ式では無く爪で剥がすタイプで、しかもしっかり噛み込んでいるので爪のほうが心配になります。
ついでに残念なところ。文字盤です。円形のマーカーのダイバーによくあるタイプですが、プリントで刻まれた秒間を1/5に刻む小さなインデックスが12時6時の範囲(天地)はかろうじて見えるのですが、3時9時の範囲(左右)は隠れて見えません。こんなところに精度の差は出るんでしょうね。いっそ秒のインデックスをプリントしなければよかったのに。残念です。
蓄光もセイコーのダイバーのように長持ちはしませんが、自分の感覚では標準以上にしっかりと光ります(特に時分針)。
後で調べたことですが、このムーブメントは他の同クラスのクォーツムーブメントに比べ針を動かすトルクが大きいらしく、誇らしげに大きな針を付けています。でも、時分針はいいんですが、秒針が太すぎるのはあまり好きではありません。(いつか替えてしまおうと思っています)

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買って良かった?

買って良かったか残念かと聞かれたら・・・ちょっと残念に傾いているかな?
全体のフォルムは思った通りでいいんだけど、
普通、通販で買う時は写真を参考にして買うものですが、実物を見ると大抵は「写真よりいいね!」と思うのですが、今回は「ちょっとオモチャっぽいね」というのが正直な感想です。
最後に、精度ですが、一週間に3〜5秒遅れます・・・。クォーツなのに・・・?
数千円のアルバやQ&Q、チープカシオだってこんな誤差はでません。
機械式ムーブメントに見えるクォーツって言ったって、精度まで機械式をまねることはないと思うのですが・・。
残念が決定付く要因ですね。

兎にも角にも好き嫌いの分かれる個性的な印象の時計です。
径38mm、厚さ10.5mm、小柄な時計で、ともすればレディースにも見えかねない風貌ですが、しっかりとした重量感と剛性感は優れたものです。充分ダイバーウォッチです。
手頃な値段で小さなダイバーがほしい人にはお買い得。いいかもしれません。

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動画も観てね!

P.S.

予告

ハドリーローマの時計バンドを販売している「watch band selection」。新商品6点入荷しました。ぜひご覧ください。

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なんか、コロナで暗鬱な雰囲気のご時世に、時計のコメントもどっちか言うとマイナーな内容でごめんなさい。
ホントはパーッと明るい文章にしたかったけど、STACではパーッと明るくならんかったね。ほんとごめんなさい。
せめて最後に、今年も綺麗に咲いた桜を観てください。いい季節です。

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来年は心置きなく桜の咲く短い時間を楽しめることを心から祈願しています。

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自動巻腕時計、振って巻き上げると進む!?

なにかおもしろい話題でもないかなと思うけど、世間は連日コロナのニュースばかりで、罹患された方々や不幸にもお亡くなりになられた方々には本当に申し訳ないのですが、気が重くなってします。ここ一週間で仕事の環境も、町の環境も一気に息を潜めたように静かになってしまって、自分のような零細業者では楽観できないぞって不安が芽生えてもしかたないですね。
ただ、インフルエンザのアビガンやぜんそくの治療薬などで症状を緩和する臨床試験も進んでいるようなので、少し明るさも見えてきたのかな?海外勢の薬もあるけど、これらの薬が国内由来であることは心強いことであります。
あと数週間辛抱して、収束の兆しが見えて、日本に生まれて良かったね!と言えればいいのですが。
希望を持って、辛抱も明るい気持ちでしていきたいものです。
それにしても、トイレットペーパー、どないしてくれんねん!エエ加減にしとけよ!って、デマと転売目的の輩には言いたいね!こんなこと、日本国内で起きることが、なさけなく、はずかしいがな。
ホンマ、あかんやろ・・・。

さて、気を取り直して、自動巻き時計のゼンマイ巻き上げの話です。
以降なんども言いますが、こんなことどうでもいいという話です。

機械式オートマチック腕時計といえば、クォーツのように正確でもないし、日々ゼンマイのパワーを保ってやらないと気付いたら止まってた!みたいなことになるし、極めて正確な時刻が必要な生活を送る人には不向きな時計ですが、気遣ってやらないと止まってしまうと言うなんとも有機体的なところがいいなぁと思いますね。
電気信号を使う無機的な製品で無くて、ゼンマイの力を沢山の歯車やバネやその他の部品が精緻に絡み合って時を刻むって、人間の英知と技術のなせる、いとおしい機械やと思うわけです。
毎日生活を共にして、僕が生きて活動してる限り僕の為に真面目に時を刻み続け、いつの間にか共に年老いていく・・・そんな感じにもいとおしさを感じます。
ま、機械式時計に対する想いは置いといて、

自動巻き、手に持って振って巻き上げたら、進む!って知ってました?

ま、知ってても知らんでもいいような話ではありますが。

止まっている自動巻き時計の巻き上げは、セイコーの取説によると時計を水平に持って左右に振る、これが正しい巻き方です。また(状況にもよりますが)秒針が動き出したら時刻と日付を合わせて腕に着け、一日8時間以上使用すると動き続ける、となっています。

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一説によると、手巻き機能の付いている自動巻きでも、手巻きは使用せず、時計を着ける・または振ることで巻き上げた方が長持ちするとのことです。
とにかく、秒針が動いていれば、腕に着けてる限り止まらんし、たまに時刻合わせする以外な〜んにもせんでいいよってことなのですが、運動量の少ない生活を送る者としては使用中のゼンマイパワーの枯渇が気になります。ちょっと暇になったら、つい、腕を振ったり、時計を外して左右に振ったりしてゼンマイパワーを補充する習慣のある人も多いと思います。

ただ注意したいのは、振り方にもよるのでしょうが、

振れば振るほど時が進むということです。

時刻を秒まで合わせた後にパワーを貯めようと時計を振ると進んでしまって折角合わせた時刻がパーになってしまいます。
写真は、秒針の”0″に合わせてストップウォッチを動かし、約20〜25秒マニュアル通り時計を左右に振った結果です。
上からセイコーのムーブメント6R15、オリエントの40N52、ETAの2824を試しています。
どれも機械式の量産ムーブメントとしては多く使用されているムーブメントですね。

seiko6R15
orient40N52eta2824各時計の”0″に合わせてストップウォッチをスタートしてますが、振った後は時計が5〜7秒ほど進んでいます。
高級機は持たないので試せません(誰か試してみて!)が、たぶん、テンプのヒゲゼンマイが遠心力でたわむのが原因じゃないかと思うので、普通の機械式はおそらく同じ結果になると思います。

秒針停止機能のある機械式は正確な時刻合わせが出来ますが、下位機種で秒針停止機能をもたない時計はなかなか秒までの正確な時刻合わせが出来ませんが、振ると進むこの性格を利用し、タイミングを見計ればかなり正確な時刻合わせができます。

ほんと、この話題、どうでもいいようなことではありますかね。

ま、どうでもいいとは思いますが、
生活習慣、日々の運動量、使用中の時計の傾き、などなど様々な個人差で、精度は変わるという話でもあります。
また、原因がヒゲゼンマイのたわみだとしたら、巻き上げの為に力一杯激しく振るのは絶対やってはいけないことだと言うことにもなります。
生涯の伴侶にもなり得る、生き物のような極めてデリケートな持ち物ですから、ゼンマイの巻き上げ一つにしても大切にしてあげたいものです。

試した様子は動画で観てね!

ブルーダイヤルドレスウォッチの決定版! OrientStar WZ0371EL

この間、去年中学に上がった孫が1カ月ぶりに遊びに来ましてね、なんとこの1カ月の間に声変わりしとる。顔や姿はまだまだ子どもやのに声だけ太い大人の声。変やネ、異質な人類に思える。その異質な人類が眼鏡かけとる。ますます変や。内の家系は老眼以外目はいいはずなんやけど。原因は分からんけど、コンピュータ好きの孫なのでモニターの見過ぎやゲーム機の使いすぎかもしれんとのこと。
最近子ども、若者、中年問わずスマホやゲーム使いすぎなんやないかな。電車乗ってもほとんどスマホかゲーム機いじってるし、スマホ見てる人の大半もスマホでゲームやってるみたいやし。本読んだり、新聞読んだり、手帳と向き合ってる人なんかほんのわずかやね。そら目悪くなるよなぁ。
僕の老眼が進んだのはコンピュータ使う今の仕事始めてからやもんね。
紙の活字を読む、モニターで文字を読む、同じようやけど、反射光で読むものと発光する画面を常に見て読むのでは違うわね。きっと目に悪いよ。
それにしても最近の子たちのゲーム好きはすごいね。テレビのインタビューで、昔遊びで何が一番好きって聞かれた子どもが「コマ回しかけん玉かな。面白いから。」って答えてる場面があったけど、「ゲームとどちらが面白い」って聞かれて、即「ゲーム!」って答えてた。コマ回しやけん玉の方が奥深い楽しみがあるんやないかと思っていましたが、内の孫らに言わせるとゲームはたいへん奥深いそうです。なぜ、奥深いか、延々とゲームの内容やそのプログラムのバグの利用方法まで説明を受けましたがさっぱりわかりません。
人間の性別が男女でハッキリ分かれてたのに最近その境界がぼやけてるようにも思うけど、もっとハッキリした境界がデジタル族とアナログ族の間にあるのではないかと、なにやら心配なような怖いようなそんな気持ちになりました。

長ったらしい前置きでしたが、アナログ中のアナログ、最近買った自動巻き腕時計の話です。
(このページの写真のバンドはすべて外品です。)

何の説明もいらんネ!至ってシンプル・普通です。
普通ですが、正直べた褒めです。

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ボックス型の風防を持つ典型的なクラシック感をもつ時計です。
でも、そのままの意味でクラシックな時計よりは現代風に少し大きくケース幅は38.5mm、ラグからラグの全長は44.3mm。大きすぎず、小さすぎず、僕の好きなサイズです。厚さは13.1mmありますが、ボックス型の風防を除けば約10mmなので、腕に着けると薄く感じます。
身体の大きさや腕の太さにもよりますが、腕時計の幅は40mmを超えると存在感がありすぎて、品を失っていきます。逆に36mm未満になると男性には物足りなさが増していく、と、僕は感じています。
ラグからラグの長さは、48mmを超えるとよほど手首の太い人以外は着けると腕の幅を超えているように見えます。専門職に必要な機能がある時計やサバイバルならいいですが、一般的にはカッコ悪く感じます。
そういった意味でこの時計のサイズは一般的な生活の中でドンピシャじゃないかと思います。

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普段着でマーケットに買い物に行く時でも、家族で旅行する時も、ジャケット着たホテルでの会食でも、スーツで大事な顧客との会合でも、一人静かにバーで飲む時も、生活のどんなシチュエーションにも違和感なく問題なく使えますね。

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そうそう、自分の好みなんだから時計なんかどんなタイプでもいいんですが、ここで言っているのは着ける人本人の気持ちでは無くて、周囲の人・相手の人が感じる印象のなかで最大公約数的に違和感を持たれないということです。

つまり、地味な時計?なんてことはありません。

まずダイヤル自体の美しさです。
すばらしく深いブルーのドーム状に盛り上がった文字盤、立体的に錐をなす大きめのインデックス、ほぼ秒のインデックスに届く長さを持ち文字盤のドーム形状に沿って先が曲げられた秒・分針、分・時針は太めのドルフィン針。
そして、凝ったことにこの分・時針は中央を境にグロスとマットに磨き分けられていて、わずかでも周囲に光がある限り見落とすことはありません。すべてグロスで仕上げた針は時折周囲の環境で文字盤の色に溶け込んでしまうことがありますが、この時計は大丈夫です。このタイプの時計としては最高の視認性を持っていると言えます。

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これだけでも美しいのですが、風防のボックスガラスもその屈折からこの時計に様々な表情を与えています。
ガラスに反射する光、ガラスの屈折を通して見えるブルーの文字盤とシャイニーに輝くインデックスと針。
すばらしい表情を持つ時計です。

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ケースはクラシカルないたってシンプルでバランスの取れた形状です。
ラグはバンドを止めるバネ棒の穴が貫通しているタイプなので替えバンドへの変更も特殊な工具はいりません。
様々な使い方が出来る時計だからメタルや革、ワンピースのストラップなどバンドを変えて楽しむにはいい配慮だと思います。

オリエントの良心・パワーリザーブインジケータ

最後に、なんと言ってもこれがあれば安心、パワーリザーブインジケータが付いています。
ゼンマイのパワーの残量が一目でわかります。自動巻きだから腕に着けてる限りは止まりません、といっても最大巻き上げで40時間の容量ですからゼンマイパワーの残量は気になります。
このクラスの時計にパワーリザーブインジケータ。オリエントはもっと下位のクラスの時計にもこの設定のものがありますが、ほんと、オリエントの良心ですね!すばらしい。
実は僕もこのパワーリザーブインジケータのついた時計が欲しかったことがこの時計の購買動機です。

ざっとの紹介でしたが、

たとえばセイコーのSARB033や035などとおなじく、ちょうどいい大きさ、しっかりとした造り、適度な色気と上品さ、十分な存在感。
もちろん精度も充分(経験値日差±5〜10秒くらい、一週間位は時刻合わさずとも不便はありません)。
値段的には3倍も5倍もする舶来ものに負けない Made in Japan を誇れる時計のひとつだと思います。

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SPECS —————-

MOVEMENT : ORIENT Cal. 40N52
Automatic
Hand-Winding Hacking

POWER RESERVE : Approximately 40 hours

CRYSTAL : Domed Mineral

WATER RESISTANCE : 50m

CASE MATERIAL : Stainless Steel

DIAMETER : 38.5mm without crown

THICKNESS : 13.1mm

CALENDAR : Date

BAND MATERIAL : Stainless Steel / CLASP : Fold-Over

P.S.
もし、今ボックス型の風防で手頃な値段のオートマチック、例えばセイコーのベーシックライン、SARY161などを検討している方がいらっしゃったら、ぜひこのタイプのオリエントスタークラシックも検討すべきだと思います。大きさを比べれば僕はセイコーより小さなオリエントスターのサイズ感が好きです。

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動画も観てね!

ギザギザベゼルのセイコー5風、作ってみたよ!

去年11月から今年1月にかけて、それでなくても忙しい年末年始やのに、胃腸炎・インフルエンザ・大腸ポリープと、立て続けにあって、やっと体調が戻ったと思ったら、コロナ騒ぎですわ。
それにしてもエライコッチャやね。コロナウィルス。ここ東大阪の東の端、生駒山の麓でもスーパーやドラッグのマスク売り場は空っぽです。
今日たまたま近所のコンビニに5袋売れ残っていて、2袋買いました。このごろあまり外出しないし、ま、充分でしょ。僕以上に必要な人もおるやろしね。
中国発ということで元々かの国が発信する情報には眉につばつけなあかんところやからなおさら何を信じていいんかわからんね。
新聞やテレビのニュース見てると国内ではまだそれほど心配せんでもいいようにゆうてるけど、ネットの情報では「こらエライコッチャで!」と大騒ぎせなあかんような身につまされる情報満載で、いままでは圧倒的に新聞やテレビのニュースを信じてたけど、SNSに出る中国本土からの情報なんか見ると信憑性を否定することもできないし、どっちを信じていいのかわからんこの頃です。
日本はまだ地獄の一丁目につま先入れた位なのかな?と思うけど、中国特に武漢近辺は三丁目か五丁目くらいにおるみたいやもんね。
とりあえず、観光客の多い大阪の繁華街には出ない。人混みではマスクする。手洗いは怠らない。などなど、自分に出来ることはやって、国の内外を問わず罹患した人には一日も早い回復と、一刻もはやく感染が終息に向かうことを祈るのみです。

正月休みに何本かアップしようと思っていた時計ネタも、そのような事情で今になってしまいました。
今回は、

ギザギザベゼルのセイコー5風、作ってみたよ。

です。先回のスモールウォッチの続きで。これも36mm幅の小ぶりな時計です。

ロレックスみたいなギザギザベゼルのドレスウオッチ、スイスのメーカーをはじめピンからキリまでいろんなメーカーが作ってる(作ってた)けど、僕の気持ちは複雑で、このタイプの時計を持つならロレックスデイジャスト!って思うけど、腕時計に100万以上も使う贅沢は僕には許されていないし、そもそももったいないと思ってしまう僕の金銭感覚やロレックスのギザギザベゼルは成金みたいという変な先入観もあって、欲しいけど買わない、でも気になる、やっぱりギザギザベゼル1本は欲しい、ほんと、僕にとって複雑な感情の時計です。
オリエントのギザギザベゼルを買おかなと思った時期もあったけど、明らかにロレックスの”真似し”に見えるし、決断が付かなくて・・・。
そんな時、モディファイ用の7S26のパーツを探していた時に偶然 e-Bay で過去のセイコー5用のギザギザベゼルのケースのセットを発見。
たぶん純正のパーツではなく、コピーじゃないかと思うけど、ケース・裏蓋・ダイヤル・風防・針にジュビリーのブレスがついて、約6,000円送料無料。
そうやん!これに気に入ったパーツを組み合わせて、アッセンブルすればええやん。自分で好きに組み上げるんやから真似しでもないし、おもろそうやん。
ってことで、このケースのセットを購入。その後、チョコチョコいろいろ買い集めたのが以下の写真のパーツ。

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左に固まっているのがそのケースのセット。
右上がムーブメント NH36。24石・21,600bph・パワーリザーブ41時間・ハッキング・手巻きも出来るセイコーの自動巻き。これは安いけどコピーで無く本物みたい。ちゃんと精度測定もされてます。
右下左はお馴染みクリスタルタイムスの CT083 ダブルドームサファイヤクリスタルの風防。ARでグリーン着色。
右下右はSKXのモディファイ用の値段的にちょっと上等な文字盤(MM300スタイル・イエロー・サンバースト)。
写真にはありませんが、この他に、
セイコー5用の小さなクラウン(直径4mm)
以上、まとめると・・・

ケース:6,000円
ムーブメント:2,500円(〜5,000円、いろんな値段があります)
風防:4,000円
ダイヤル:4,000円
クラウン:1,400円
しめて合計17.900円

こんなにかかるとは思っていなかった結構な費用で、たまにネットに出るセイコー5やオリエントのモデル(だいたい2万円チョイかな?)に比べても費用効果は少ないようやね。
でも、ムーブメントは4R相当のNH36やし、おそらくコピー商品混じりではありますが、既存の商品よりワンランク上、と思えるかな?
それに組み上げる楽しさもあるし、世間の誰とも被らない時計になるし、ええんちゃいますか?

組み上げは嵌め込んでいくだけなので難しくないのですが、ケースに附属のクラウン・ステム(竜頭・巻き芯)は7S26用で、ムーブメントをNH36にしたのでステムだけ慎重に切り落とし長さを合わせてやらなければなりません。
ちなみにNH36は何もしなくても7S26用のケースにピッタリ収まります。

ほんで、
出来上がったのがこの状態。

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文字盤の300Mはウソやけど、なかなかいい感じ?(自画自賛が過ぎるかな?)

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さて、以上やけど、風防をケース附属のミネラルクリスタルをそのまま使うと、費用は4,000円減ります。
ムーブメントについては7S26にすると、これは高い(7〜8,000円位?)ので、7S26にすることで不要になるクラウン(上記1,400円)を差し引いてもNH36かNH35を選択するのが安上がりです。機能も増すしね。

このブレス使い物にならん!やん!

ここまでで、うれしがってはいけませんでした。
ブレスのサイズを自分の手首に合わそうとしたら、巻き板の工作が悪いのか仕上げの磨きのせいか、駒の継ぎ手を外すことが出来ません。
セイコー5純正のものでも時々あるのですが、このブレスはどの駒の継ぎ手もこじり出そうとしてもビクとも外せません。調整不可能です。
まぁ、そのまま使うつもりは無かったけど、結構きれいなジュビリーやったのでチョット残念です。
ラグ幅は20mm。替えバンドの選択は豊富です。NATOバンドやチョット上等な革バンドなんかで楽しんでいこうと思ってます。

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幅:36mm、全長41.2mm、厚さ11.7mm。小ぶりやけど、僕にはジャストサイズ。

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動画も観てね!

36mmサイズは小さな時計?いやいや充分でしょう!

36mmを腕に着けて思う、再び時計の大きさの話。

オリエント・バンビーノのレディス版 RA-AC0009S10B

ご無沙汰しておりました。久しぶりにブログの更新です。
それにしても、最近はこともあろうに教師のいじめ問題や自然に対する非力を感じてしまう度重なる台風被害とか、人の心も自然環境もどうなってしまうんかいなと思うような明るい話題のない中で、やってくれましたね!ラグビー日本代表! 昨日南アフリカに負けたとはいえ5年前迄は1995年W杯オールブラックス相手に喫した145対17のスコアが笑いぐさにされていたチームとは思えない快進撃で、2014年W杯の南アフリカ戦の勝利がまぐれで無いことを証明してくれました。今大会8強ですよ! 子どもの頃からのラグビーファンとしては感慨深いものがあります。ありがとう、日本代表。

ラウグビーの話はさておいて、ホントにいい時計を見つけました。
レディースバージョンですが、36mmの小さなバンビーノです。

随分前になりますが、このブログを始めてしばらく立った頃、バンビーノを2種書き留めています。
欧米のレビュー動画でとても評判のよかったオリエントバンビーノ。ボックス型風防のクラシカルでな装いで、安くてもしっかりとした機械式・自動巻きインハウスムーブメントを内蔵した上品なドレスウォッチです。
実際手にしてみてみると「バンビーノ」という名前が可哀想なくらいに思う、いい時計です。機械式エントリーレベルのドレスウォッチとしては間違いなく五指に数えることが出来るんではないかと思います。
でも、残念なことに幅40.5mmというサイズがクラシカルなデザインにしては大きすぎると感じます。
文字盤が大きく見える縁の細いボックスガラスの時計ですから、なおさらサイズ以上に大きな時計に見えます。
せめて38mmくらいの大きさなら、もっと雰囲気がよくなるのに・・・と書いた覚えがあります。

そんな思いがいつも頭にあって、無意識に小さくてクラシカルな時計を探していたのか、バンビーノのレディース仕様が目に止まりました。

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仕様によると幅は36mmとあります。ラグ幅は17mm。自分がいまだに持っている40年くらい前のオメガに匹敵する小ささです。
でも、デザイン的に大きく見える時計なので36mmでも小ささに違和感が出るほどでは無いんでは?と思って買ってみました。
AMAZONのアッキーインターナショナル(梱包も附属品もしっかりしたいいお店だと思います)からの購入です。
さてさて、買ってみて、正解でしたね!
まったく違和感はありません。もともと細めの僕の手首(170mm)には丁度にも思え、むしろ小ささが上品さを演出するようです。
但し、附属の幅17mmステンレスブレスはとても良く出来ているのですが、バックル部分が絞り込まれた、いかにもレディス仕様の形です。・・・男性の手には少しはずかしいかな?と思ってしまいます。
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替えバンドをと思ったのですが、幅17mmは持ちませんし、メンズのバンドで17mmを探すのは結構厄介です。
そこで、手持ちの18mmのバンドを”むりやり”嵌めこんでみました。
ま、バンドにもよりますが、18mmでも力業で嵌まる物は嵌まります。よっしゃ!これでOK! かな?

 

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小ぶりなケースにクラシカルなボックス型風防、薄くても獅子マークが刻印されたオニオンタイプのクラウン、軽くサンバースト処理されたオフホワイトのドーム型文字盤、シンプルなクロームのバーインデックス、そして焼いたような鈍く光る深いブルーの3針。そしてその分針・秒針はちゃんと文字盤のドームに沿って曲げられており、文字盤の秒目盛りにちょうど届くくらいの長さです。作りはなかなか入念です。

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ひと昔ふた昔前の上等な時計の雰囲気満載です。
これら構成するパーツの組み合わせはもちろん、僕は最後に上げた針の長さが腕時計の見栄えを左右する大切な要因だと思っています。
この時計の組み合わせ、バランスは造形的にも完璧に思えます。
ムーブメントは22石 F6724 、手巻き・ハッキング可能です。

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ドレスウォッチの購入を考えている手首が細い方、また(ワンランク?ツーランク?上の)オリエントスターを買おうかなと迷っている方には一考の価値、充分にありです。

スペックだけを見れば小さいけど実際には?

腕に着けたところを3種の時計で比べてみます。

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どうかな? 僕にはこのレディース用バンビーノがとても好ましく思えます。
レディースサイズとなっていますが、立派なメンズサイズですよね!

ちなみにラグからラグの全長も 42mm と小さいのですが、幅が約50mmの僕の手首にはこれでいいですね。
幅40mm超えの時計の全長は普通47mm〜50mmあります。50mm前後になると僕の腕では時計が覆い被さったような印象で、僕はあまり好きではありません。

自分の感覚的にしっくりくる持ち物はやっぱりいいなと感じます。

約40時間リザーブの自動巻き、日付表示もあり、手巻きもハッキングも可能。二週間ほど着けてみて精度も日差+5〜15秒くらい(スペックでは+25〜-15秒)。
それに時計自体が美しい!
僕には一つの完璧な腕時計に見えます。
18千円、エントリーレベルではチョット高い気もしますが、品物を見ればこれは安い!と断言できます。買ってよかった時計です。

動画も観てね!

P.S.
またまたラグビーの話ですが、ラグビーの国際試合を観た後サッカーの試合を観るとなんとなく物足りなく思ってしまうのはなんでやろ?僕だけかな? ま、これを機会にラグビーが少しでも盛り上がってくれたらいいなと思っています。

これから少しの間モディファイも含めてスモールウォッチを載せていこうと思います。
また、見に来てください。

SKX009をグレードアップ!ムーヴメントをNH36に入れ替え!

発端は、3年前に買ったSNK809のムーブメントを壊してしまった事。思えば風防を変えたり、針を変えたり、ケースを磨いたり、歩度調整のテストに使ったり・・好きなように部品を外しては付け、付けては外し、いじりたおしたことがいけなかったのでしょう。ついに止まってしまいました。
SNK809は大好きな時計の一つで、ただ壊れてしまったからとあきらめはつかず、新たに一本買おうと思ったことで一連の計画を始めます。

僕の好きな時計の中で、他にどうしても気になっていたことが一つあって、それはモディファイしたSKX009のカレンダーが白地であることで、黒地のネガ表示ならもっとカッコ良くなるんではないかなと思っていたことです。
今回SNK809が壊れたとなれば、黒地のカレンダーホイールが余ることになります。

そこで、
●SKX009のグレードアップ
SKX009のカレンダーを黒地にする。
カレンダーを変えるとなれば相当部品を外す作業が生まれるわけで、それならムーブメントも変えてしまおう。
ムーブメントは秒針停止・手巻きの可能なNH36ムーブメントにしてSKX009のグレードアップを図る。

●壊れたSNK809を甦らせる
苦労してグロスに磨き上げた(壊れた)SNK809のケースは放っておくには忍びないので、新たに購入するSNK809の中身だけを壊れたケースにもどして(壊れた)SNK809を甦らせる。

●余り物で新しい時計を組み上げる
新たにSKX007/009モディファイ用の文字盤と針を購入して、余った新らしいSNK809のケースに、同じく余ったSKX009の7S26ムーブメントを入れて新しい時計を組み上げる。
大好きなSKXと、SNKの合体です。

という3段階の計画です。

今回の内容は計画の第一段階、●SKX009のグレードアップです。

SKX009の7S26ムーブメントとNH36ムーブメントは大きさも構造的にもほぼ同じで、しかもNH36に装着されているスペーサーはSKX009のスペーサーと同じサイズです。
また、文字盤の干支足をはめ込む位置決めの穴はそのスペーサーに穿たれていますので、文字盤の装着も問題なしに行えます。
秒針停止と手巻きができない7S26からそれらを可能にするグレードアップには最適のムーブメントです。
いいことずくめのNH36ムーブメントですが、交換するにあたってクリアすべき大きな試練が2つあります。

Mov交換するためにクリアすべき事

1. ディホイール(以下曜車)の交換
秒針停止・手巻きの可能なNH36ムーブメントは、リューズ位置が3時位置に設定されています。
従って、ほぼ4時位置にリューズがあるSNK809や、SKX007/009にそのままセットすると、ムーブメントの傾き角度と曜車・日車の送り角の差で、特に曜車の表示に問題を生じます。カレンダー枠内で表示が傾きます。日車は誤差が少なく問題はありません。

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そこで、一般的には曜車のみリューズ4時位置用の曜車に変更する必要があります。
(一般的には元の7S26の曜車を新しいNH36の曜車と交換します。今回は曜車・日車の色を変えたいのでともに交換します)

2. SKX009のリューズ
ムーブメントが変わると言うことは当然巻き真も変わります。NH36の巻き真を(長さを合わせて)SKXのリューズに装着する必要があります。
通常リューズと巻き真はネジでフィットしています。巻き真がリューズの穴にねじ込まれていることが多いです。
しかしSKX009のものはそうではないらしく、巻き真を固定してリューズを回しても外れません。固定されているようです。
(正確に確認したわけではないので間違っているかもしれません・・)
兎に角分離出来ないので、NH36の巻き真をSKX009のリューズに付けることは困難です。

この二つの試練にどう対応しようかな?

一つ目は、時計の中身を少し分解しなければならない技術的な問題。
【これは根気よく丁寧に落ち着いて作業することで乗り越えようと思います】
二つ目は、僕の技術ではどうすることもできません。
【SKX007/009モディファイ用の巻き真がセットされたリューズが販売されていますので、これを使います】

では、始めます。

パーツ

壊れて分解したNNK809

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新しいNH36ムーブメント

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リューズと巻き真

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標準より少し大きめの、セイコーのスネーク「S」がレーザーで刻まれています。
「cryctaltime.net」で購入。

リューズを除いた今回必要なパーツ

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では、早速新しいNH36の曜車を外します

002曜車はムーブメント中心に飛び出た筒車にはめ込まれたCリング(止め座)で固定されています。
先の薄い精密ドライバーなどの工具でこじり持ち上げれば外れます。
ただし、外したはずみで飛ばしてしまうと・・・こんな小さな部品、老眼の僕には絶対探し出すことは不可能です。

003
で、ラップでカバーしながら作業しています。

 

 

 

 

止め座が外れれば、いわば置いてあるだけの曜車は簡単に外れます。

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日車を外します。

今回は日車も変えたいので、一歩踏み込んで日車押さえ(金属板)を外します。
ネジは4ヶ所。慎重に外します。

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日車押さえを取ると、日車も簡単に外すことができます。
007この辺まで外すと、ムーブメントの地板にそっと置かれているだけの小さな部品を見ることができます。
ほんと、位置を示す小さな穴や刻みにそっと置かれているだけのものがありますので、ズレるとたいへんです。慎重に!

交換する日車をセットします。

009日車の内側に刻まれた歯と日車ジャンパー(赤矢印)をかみ合わせて、ムーブメントとズレが無いように設置します。

日車押さえを置きます。

010ねじ穴を目安にそっと慎重に正確に置きます。見た目水平にならず上下に動くことがあればどこかの部品にズレがあると考えられます。キッチリ水平にぶれなく置くことが一番大切な事なんですね(当たり前やけどね)。

ネジをもどしてしっかり固定します。

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曜車をセットします。

012曜車ジャンパーに噛む曜車の歯は曜車裏側に固定されていますから、あまり気をつかわず、上下にぶれなくセット出来ればOKです。

止め座で曜車を固定します。

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止め座を中心に嵌めて、ピンセットの先などで押さえてやると、パチンと嵌まります。

さて、リューズを一段引き、前後に回して動作確認。

015曜車・日車ともパチンパチンと切りかわればOK。それ以外は動作不良。どこかのかみ合わせが悪いということでやり直し!になってしまいますので、組み上げは慎重に行わなければなりません。
(ちなみに写真2ヶ所の矢印は文字盤の干支足が挿入される穴です)

 

ほんとのことを言えば・・・、僕は2回もやり直しをしました。曜車日車を回す歯車やジャンパーが少しズレてかみ合っていなかったりするんやろうね。ほんまにむずかしい。

SKX009の文字盤を外して、NH36に付けます。

016セイコーのこのクラスの文字盤は干支足をスペーサーの穴に挿入してあるだけのもののようで、ドライバーで文字盤とスペーサーの隙間をこじれば外す(抜き取る?)ことができます。
小さなクランプやネジはないので、簡単ヤネ。

外した文字盤を、NH36に装着します。干支足の位置よりも、文字盤のカレンダー窓と、ムーブメントのリューズ位置の関係を目安にすると簡単にはめ込めます。

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これでほぼ終了。

あとは、針を付けて、ケースに納めるだけ。

完成です。

021

最後に、このSKX009。2年位前かな、モディファイしたものなのですが、YouTubeに載せると、「これはSKX009ではない!良さが失われてしまっている!」などボロクソなコメントをもらったものです。
でも、僕は、サファイヤクリスタルの風防、コインエッジベゼル、ベゼルインサートはブルーのセラミック、この仕上がりに大満足しています。もともと大満足のこの時計に、「S」が刻まれたクラウン、ハッキング・ワインディング可能なムーブメントが加わったのですから、自分としてはもうこれ以上は無いわけで、年甲斐も無くウキウキしているこの頃です。
(実は今度、ブレスを、少し軽くて感覚的に安っぽく感じる標準のジュビリーからストラップコードのしっかりしたジュビリーに付け替えてみようと思っています。・・・もっとカッコ良くなるんとちゃうかぁ〜?と、とどまるところはないのかな?)

今回の一連の作業を動画にしています。

興味のある方は観てね。

 

さて、次の段階は壊れたSNK809のケースに新しいSNK809の中身を入れる。これは簡単ですね。入れ替えるだけだから。
そして、その次の段階、余り物で新しい時計を組み上げるのですが、これも作業の核心は(余った)SKX009用の中身をSNK809のケースに入れることです。
この場合、一番に問題になると思われるとリューズと巻き真ですが、ムーブメントが共通なので壊れたSNK809のものをそのまま利用できるので問題なし。だから簡単にできる。と、思って作業していると・・・・あれっ?ちょっとおかしい・・という事態になってしまいました。
このくだりは次回に記します。

HOMEMADE WATCH その後

関係ないけど桜の開花日のはなし

毎年3月のこの頃、日差しに暖かさを感じる頃になると、気になるのが桜の開花日です。
以前も書きましたが、2月1日からの日ごとの平均気温の和が400℃を超えるたら桜が開花するそうです。
そこで気象庁のページから大阪の平均気温の記録をとって、足りない部分は過去の平均値を入れて計算してみると、

sakura_kaika

大阪では3月17日となりました。
ちょっと早過ぎるかな?これでは入学式には葉桜になってしまってるよね。
ちなみに日本気象協会の予想は3月22日です。
早過ぎるというのは2月の気温が例年より高かったからですね。温暖化?異常気象?・・わかりません。
さて、3月17日。当たるかな?

昨日までは良い天気だったので春の桜の話をするにも気分が乗っていたのですが、今日はあいにくの天気で・・・。この辺でサクラの話はやめといて・・・

この場をお借りしてザ・デストロイヤーさんのはなし

そうそう、ザ・デストロイヤーさんが亡くなったとのニュースがありました。
もう40年以上も前の夏のことですが、フェリーに乗って友人2人と北海道へ2週間の車の旅に出ました。
たぶん網走から紋別へ向かう国道で、昼食に立ち寄ったドライブインの芝生の庭にザ・デストロイヤーがいて、大きな体でソフトクリームを食べていたのです。もちろんマスクのまま。
求めたサインにこころよく応えていただき、一緒にソフトクリームを食べて、しばらく伝わらず、かみ合わない会話をしたのを覚えています。
マスクからのぞくほほえみをたたえ本当にやさしそうな目元が今でも印象に残っています。
いいおじさんでした。
旅の途中、エンジントラブルで二日間をつぶしたり、進路指示不履行で反則切符を切られたり、普段はない台風で足止めをくらったり、さんざんなめにもあった旅の中で、最高の思い出をもらいました。
心からご冥福をお祈りします。

また、前振りが長くなってしまいましたが、

パーツを寄せ集めて作った時計のその後

これまで、歩度調整くらい出来ると思っていたのは大間違い。
あれはビギナーズラックやったんか?
ムーブメントをいじるのはやっぱり難しい。

去年の5月にムーブメントを(ミヨタまがいの中国製?)に替えた「寄せ集め自作ウォッチ」のその後です。

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ムーブメント交換時の精度計測のとおり、非常に正確(日差+10〜-5秒位)に動いてはいたのだけれど、ある日偶然気付いたことがある。
腕に着けたまま手首を振ってローターを回すと、ほんの1秒ほど秒針が止まってしまう。すぐに再び動き出すんやけど、強めに時計を振ったり、チョットした衝撃を与えたら、必ず1秒ほど停止してしまうことに気付いてしもた。
理由も、原因も分かりません。
普通に生活してたら、多少激しく腕を振ることもあるので、一日に数秒は止まっているってこと、なんかな?
これに気付いてしまうと、これは気持ち悪い。腕を動かした時反射的に時計に目がいってしまう。あかん、気になる。
ということで、MADE IN JAPANのミヨタムーブメントを新たに購入し、改めて付け替えることにしました。

ついでに、文字盤と針も「見やすさ優先」で見栄えの違ったものにすることに。
仕上がりはこちら。

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「兎に角、見やすさ優先」の目標は達成したかな? なかなかエエね・・。と思っていました。
が、しかし、一日たって時刻を見ると、なんと、40分くらい進んでる。「なんや、これ?」ってなことです。

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確かに「MIYOTA」の彫り物があるし、間違いなくミヨタ製やと思うのですが、よく見直すと、「ANAJUSTED」の文字があるではありませんか。これって、未調整ってことやね。そうか。と納得。・・・いやいや、それにしてもすすみすぎやろ・・!

仕方なく、僕にとってはあの微妙で時間のかかる歩度調整をすることにしたんやけど、スマホアプリのタイムグラファーではまともな計測ができないような状態。

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目処になるものがないので、五里霧中にいじっている内に、たぶんイライラしてたんやろうね、ヒゲゼンマイを壊してしもた。しもたぁ・・・・、と思った時は後の祭り。折角買ったムーブメントはもう動いてはくれません。
(バランスホイール自体はパーツで購入できるので、いつの日かヒマと根気のある時に、バランスホイールの交換に挑戦してみようかな。)と、自分を慰めながら、もとの中華ムーブメントに再交換するはめになってしまいました。

ムーブメント自体をいじるのは難しいね。改めて実感した次第です。
と、時間とお金のかかった顛末の末、現在に至っています。

改めてこの寄せ集め時計を眺めてみて・・思いついたこと。

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インデックスが円形のマーカーの文字盤って、サブマリーナのように回転ベゼルのついたダイバーに多いタイプですが、こうやって普通のケースに入れてもなかなかカッコイイですよね。
もともと良好な視認性が求められるダイバーのために設計された文字盤だろうから、見やすいのは当たり前で、これがなにも飾りのないベゼルの中にあるのだから、なおさら視認性はいいし、ん〜カッコもいいし。
そこで、今度、大好きなセイコーファイブ、細腕にピッタリ小ぶりなSNK80xのケースにSKX00xの中身を入れたらカッコいいんじゃなかろうか?と思っています。
現在準備中。やってみたらまた報告しますね。

ORIENT Ray-Raven ハイドームサファイア装着!

ここ数日寒さが緩んだと思っていたら、昨日・今日はなんやろ?もはや桜の咲く気候ではありませんか。外出するにも上着無しでOKのような。実際昼間に車で外出したら、窓を開けていても心地いいくらいで・・。但し僕は花粉症があるので窓はなかなか開けられないのが残念です。
自転車に乗る時はダウンを着ているのですが、今日はいりません。ほんと、日替わりで何を着たらいいのか分からない変動の大きな気候です。雪に閉ざされる地方の方々には雪崩や落雪が心配です。くれぐれも気を付けてください。

話すことがない時は天気の話、などと言います。今日、話題がないのはさみしいので、チョット別の話題を。
最近見たテレビの番組で、「すき焼き」に関わる関東風・関西風の話題がありました。
割り下を使う関東風、砂糖と醤油だけで割り下を使わない関西風、それぞれのルーツなんかを解説していた番組ですが、その中の大阪での街頭インタビューで、複数の人が「すき焼きは親父が鍋奉行やった」と語っていたことが印象的でした。
僕が子どもの頃、日曜はほぼすき焼きと決まっていました。やはり、親父が作ります。
鍋にザラメはひきませんが、肉を炒めて大量の砂糖をかけ、とろっとしたところで肉を鍋半分に寄せ、タマネギとネギで壁を作ったあと豆腐や糸コンニャクを鍋にきれいにレイアウトして最後に醤油をかける。白菜は使いません。
極めて水分の少ないこってりとした甘いすき焼きの出来上がりです。卵で味を調えないと味が濃すぎて多くは食べられません。
こんなすき焼きを、ほぼ毎週日曜には食べていたのです。
僕は24歳の時、結婚と転勤で東京に出ましたので、それ以降はこのすき焼きとは疎遠になりましたが、親父と兄貴はず〜っとこの習慣を守っていました。そして、ふたりとも狭心症を患いました。
・・・たぶん原因は「こってりすき焼き」やね。

僕は今も同じ方法ですき焼きを作りますが、白菜をたっぷり入れて水分を出して、味控えめに作っています。
番組を見ながら思っていました。健康面から言えば、割り下がいいでしょうね。
でも、すき焼きの最初の一口。旨いよね〜。

すみません。しょうむない話でした。ごめんなさい。

さて、すき鍋を連想すると言えばそんな感じもする黒のダイバー、Ray-Ravenのフラットなミネラルの風防を、CRYSTATIMESのハイドーム型サファイヤクリスタルに交換してみます。
どんな見栄えになるかな?

CRYSTATIMES CT039

直径31mm、エッジ高2.7mm、ドーム高2.3mm、合計の高さ5mmというドームでもハイドーム型です。あきらかにこんもり盛り上がっています。
盛り上がっていますが、ダブルドームなので凸レンズのような見え方はしません。ほとんどの角度でとてもクリアな視界が確保されています。
無反射コーティング、グリーン着色を選択しました。
●CRYSTATIMESのページはこちら
https://crystaltimes.net

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ドームのこと

Ray-Ravenのベゼルは外側から内側に高くなる傾斜がついているタイプです。この傾斜とドームの盛り上がりの傾斜が一致していて、側面から見るととてもいい感じの一体感があります。
昔、クルマのデザインでフラッシュサーフェスというボディとウインドウの段差を極力なくした外観を持つクルマが初めて出た時(確か、いすゞのファーゴやったかな、1BOXのバンの)、その格好良さに驚いたものですが、おなじような感覚になります。
ベゼルから2.3mmも盛り上がっているので、不用意にぶつけたりする可能性はあります。多少注意は必要かもしれません。
ダブルドームなのでほぼどの角度から見ても歪みはありませんし、サファイアクリスタルの優れた透明感は、ミネラルクリスタルから交換してみると明らかに違いがわかります。

グリーンコーティングのこと

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ブルーや無着色も選択肢にはありましたが、グリーンを選択したのは、針とインデックスの蓄光の色がきれいな緑なのでいいかなと思っただけのことです。
実際、正面から光が当たると、エッジ部分に集まった光が風防外周を青緑〜緑に縁取りとてもきれいです。正解だったと思います。また、コーティングが内側だけなので、表から見て、白の反射光は緑を帯びますが、内側の文字盤に緑が邪魔をすることはありません。無反射であることもあって素晴らしくクリアな視界が保たれています。

まとめると

ミネラルクリスタルからサファイアクリスタルに変更する価値は、実際には”やってみなければわからない”程度の差かもしれませんが、硬さや、透明感はやはり優れていると感じます。
ドームにするか、フラットにするか、ドームでもレンズのようなシングルドームか歪みのないダブルドームか、好みは分かれると思いますが、いずれのものを選んでも交換する価値はあると思います。

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左はドーム高1mm、シングルドームのCT020を装着したマコ。右は今回のドーム高2.3mm、ダブルドームのCT039装着のレイレイブン

今回のRay-Ravenは精悍でまとまりのある時計ですが、どちらかというとスポーティでカジュアルな時計です。
サファイアを装着したから高級感が増した、というような種類の時計ではありません。
実際、交換してみても高級感が増したというような印象はありません。
ただし、格好良さはより増したと確信しています。

ちなみに、一万円前後で買えるセイコーファイブのドレスウォッチなどは、標準の風防をサファイヤに変えると、「高級感」を語ってみたくなるような変化を見せます。高級感の増減の印象は対象の時計次第かもしれません。

最後に、今回の費用は、使わなかったガスケット代を含め6,700円。高いけど、よかったか?わるかったか?と問われたら、迷いなく良かったと答えます。

動画あります!

今回は久しぶりの風防交換作業だったので、改めて交換手順を入れています。ぜひ見て下さい。

P.S.
そうそう、またすき焼きの話やけど、晩ご飯にすき焼きを食べる時は白ご飯が合いますね。で、残った鍋をそのまま冷蔵庫で保管して、翌日の昼、その鍋に冷やご飯を混ぜ込んで温めて、僕らは「すき焼きご飯」と言ってたけど、これが子どもの僕には大のごちそうやったのを覚えてます。
あかん、すき焼きが頭からはなれへん。
今日は早く帰れそうやし、肉買って帰ろかな。

『モナド』〜なんでもない工作の話〜

 

『ゼノブレイド』なるゲームの中で主人公シュルクが持っている剣だそう。
なんかよくわからんけど、孫が夢中で。
一昨年の夏に頼まれて、プラスチックの骨に粘土を重ねて全長40cm位のモナドを作ってやったことがあったんやけど、なんせ粘土やから、遊んでいる内にそこいらじゅう欠けて砕けて、さんざんになったらしい。
そこで、もっとちゃんとした「ほんまもんみたいなやつ」が欲しいと言われて、ちょうど仕事で製作したパネルの余りの板があるからなんとかできるやろう・・というええかげんな思いつきで、「ヨッシャ、じいちゃんが作ったる!」って軽く言ってしまった。板があるだけで作り方のアイデアもなんにもなしに軽く引き受けてしまったけど、孫は本気。こうなったらなんとかせなあかん。

そこで、ネットで調べたモナドの画像を元に、図面(というか板を切り抜くアタリ)制作。
今度の「ほんまもんみたいなやつ」は、孫の身長からして全長60cmはいるやろうし、ほんまもんみたいということで、光らせてもやりたいし、材料は厚さ6mmの柔らかい合板しかないし、などなど条件から、強度や電装部材の装着方法など考慮して、本来の形とは若干違うけれど、見た目ほぼモナドになるように・・。
厚み6mmの合板を3枚重ねで18mmの厚さを確保して、電池やLEDテープが収まりやすいように・・。
くらいの基本的な構想で、かんたんな図面製作。

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あとは作りながらやっていこう。

黒の図面を2枚、合板に貼って切り抜き、外側の部材を2枚つくる。
(但し1枚は中央の四角の窓のみ切り抜かない)
赤の図面を1枚、同様に切り抜き内の部材を1枚つくる。
赤の部材の両面に黒の部材を貼り付けて、3枚重で厚みのあるモナドにする。
中央の四角の窓は電池ボックスを置くつもり。

さてさて、柔らかい合板とは言え、形に切り抜くって難しいね。糸鋸、カッター、ヤスリを駆使しても大工さんのようには上手くいかず、四苦八苦・・。でも、雑で粗いとは言えなんとか形にして、角や刃の部分をそれらしくヤスリで削いで・・。
下塗りの白を塗って、一日おいて赤を塗って、一日おいて、2000円で買ったLEDテープを貼って、
『発動?』する円形のくり抜き部分にアクリルの板を貼って、「機」って書いて(これが重要らしい)・・。

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ほんとはもっと上手にペイントしたり、できれば彫刻したりしたかったけど、時間もないし、ちょっと形は違うけど全長60cmは結構迫力のある似非モナドの完成です。
LEDを点灯すると、さまざまな光り方のパターンで予想以上に上手くいったようです。

 

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撮影場所は事務所のトイレ。失礼しました。

お披露目した夜は孫も大興奮!大事に抱いて寝たようです。
ちょっと面目躍如の一夜でした。
苦労した甲斐はあったかな。その後、仮面ライダーのオモチャより大事にしてくれているようで、なんとなくうれしいね・・。