SARB035 最高のコスパ! ドレスウォッチの決定版!(Under ¥50k)

SEIKO SARB035

ドレスウォッチは人生で最も基本的な持ち物の一つだと思います。
成人して社会人になって、特にビジネスシーンではその人の持つ人格をあらわす道具でもあります。
派手すぎず、地味すぎず、厭味にならない、それでいて品と華やかさを持っていることが条件です。
この時計はその全てを満足していると思います。
真面目で、実直。でも決して堅物ではない・・そんな感じかな。

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スイス製の100〜200千円のものと比べても絶対に遜色はありません。
基本的なスペック、形状、磨き、品のよさ、どれを比べても問題ないと思います。
しかも、この価格帯のスイス製のものはほとんどがETA社の汎用ムーブメントを載せただけに対し、セイコーは世界に精度と安定性、耐久性を認められた自社製造のムーブメントを載せています。
これが定価で45千円! ネットやヨドバシ、ビックカメラなんかだともっと安く買えます。
価格に対し明らかにオーバースペックです。
歳にかかわらず、手にして損のないものだと断言できます。

なによりいいのは、大きさです。最近のデカアツ時計もブームに陰りが見え始めてはいますが、店で選べる時計のほとんどがケース径40mm以上、ラグからラグの全長が50mm前後のもので、僕は一般的な日本人の腕には大きすぎると思うのです。時計の主張が強すぎると。
この時計はケース径38mmチョイ、ラグからラグの全長も45mm弱と、ほんと、ちょうどいいのです。
リストの幅が60mm以上ある人はいいのですが、それ以下の人は全長50mm以下の時計を選ぶべきだと思います。

標準仕様のステンレスブレスもいいのですが、この白ダイヤルの時計はどんな色のストラップにも相性良く馴染みます。そして、フォーマルからカジュアルまでいろんな顔を見せてくれます。
春夏はステンブレスか青系のベルト、秋冬は茶系や黒の革やナイロンストラップ、服に合わせて緑もOKです。
厚みが11mm少しの薄さなので、少し厚めのNATOストラップなどを装着しても腕に不自然な厚みは感じません。楽しめるフェイスを持った時計です。

動画もみてね!

海外の紹介動画では値段が5倍以上するグランドセイコーと比し、クォリティはそのレベルに近いと評しています。
また、オリスやフレデリックコンスタント、ハミルトンなどが比較の対象にされています。
国内専用モデルですが、海外にも多くのファンを持つ時計です。
白ダイヤルがいやならシックな黒ダイヤルも選べるし、海外では黒のほうが人気があるようです。

中高年、腕時計で遊ぼう!(for around 60)

仕事・仕事・仕事、二言目には「仕事」。
そう言って本当に大切な家族や友人との時間を犠牲にしてなかった?
そろそろ仕事を気にせず、遊んだら?
腕時計は遊ぶ気を、本気の遊ぶに変えるきっかけになってくれるよ。
仕事をしていると、身につけるものに気をつかってたよな。
スーツ、シャツ、ネクタイ、ベルト、靴下、靴、タイピン、カフス、眼鏡、時計・・・・気、つかわなかった?
今、遊びに行く時、どんなものを身につける?
大抵の人は、服や靴はカジュアルなものを持っていると思うけど、腕時計はどうかな?

仕事をしていると、廻りの目を気にして、また見栄もあって一般的にビジネス用と思われる時計をしているんとちがうかな。
しかも、見栄をはって100千〜300千円あるいはそれ以上の時計してない?
いい時計はいい時計でそれでいいけど、それがオールマイティって思ってない?
いちど高級時計をしてしまうと、たとえば50千円以下の時計なんかはずかしいと思わない?だから、なかなか気軽に遊び用の時計なんか買えないよね。嫁の目もあるし。
でも、10千〜50千円くらいでもとてもいい時計がたくさんあるよ。手持ちの時計でも、せめてベルトを交換するだけでも雰囲気はガラッと変わるよ。
ベルトは時計の雰囲気を決定する大きな要因やからね。

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ほら、同じ時計でもこれだけ雰囲気が変わる・・

孫つれて、小さな手つないで、どこかへ遊びにいくシーンを思ってみて。
派手目でもちょっと品のあるカジュアルな腕時計なら、気分がウキウキするような若返った雰囲気を作ってくれること請け合いです。
あそぶぞ〜!って感じになります。「じいちゃん、かっこええ時計してるな。妖怪ウォッチみたいや!」はいきすぎかもしれませんけど。
手をつなぐ人と、服と、時計を合わせるようになれれば最高やね。

僕は60を超えて思います。
廻りの目は、もうええやん。好きなようにさして。って。
もう一線からははなれた立場で商談に行く時、子ども時代・学生時代の友人と気軽に合う時、家族つれて買い物に行く時、孫つれて出かける時、夫婦だけで出かける時、のんびり愛犬の散歩・・
映画・観劇・野球観戦、リゾート・温泉・山登り・海水浴、おしゃれなレストラン・バー・居酒屋・・
花見・新緑ハイキング・紅葉狩り・雪景色、お気に入りの車でロングドライブ、少し遠出のサイクリング、・・・・
いろんなシーンで、自分なりのお気に入りの格好で楽しみたいと思うのです。
シーンに合った腕時計は、その気・楽しみを倍にしてくれます。

この歳で、そこそこ高級な時計をしているのは当たり前、のようですが、僕は服や靴を着替え・履き替えして楽しむように、気軽に経済的に腕時計を楽しみたいと思っています。

さ、遊ぶぞ!(アホ!仕事せい!)

SKXの裏蓋に見る、「日本はいいなぁ」

これは北斎ですか?

SKXの裏蓋には大波がデザインされています。
”津波”だとか”葛飾北斎”の絵だとか言われているようです。
SKXが人気の米国のレビューを見ると、ほとんどが津波って言っていますが、少数のサイトは葛飾北斎の神奈川沖浪裏がモチーフだと言っています。神奈川沖浪裏は世界的に大変有名な絵*だからか、結構よく知っている外国人が多いようです。

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セイコーが本当のところ何を意図したのかは知りません(どなたか教えていただければと思います)。でも、もし北斎なら、本当に日本に生まれてよかったと思うのです。
ほとんどのダイバーウォッチの裏蓋には「海」をテーマにした独自のデザインが施されていますが、海にまつわる生物やダイビングを連想させる道具、擬人化された動物なんかがほとんどで、古の画家が描いた「名画」がモチーフになっているのはこれだけではないでしょうか。
これだけで文化のにおいはしませんか?
1831年頃描かれたひとつの絵である芸術作品が、2世紀ほどの時を経てなお現代の精密機械のイメージをになっているのです。
現代の新しいものに古い伝統の文化が連綿と受け継がれる。
これだけで日本はいい国だと思いませんか?

世界的に有名な日本の古い庶民の絵が、世界的に人気の日本の新しい庶民の製品に活かされている。
日本文化のすばらしい歴史を感じれば、この時計を腕にすることにも誇りを感じることができます。

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神奈川沖浪裏 葛飾北斎

*葛飾北斎は1900年代多くの海外の芸術家に影響を与えました。ロートレック、ドガ、マネ、エックマン・・・、画家だけでなく、バカラ社やアヴィランド社の器・食器などにも影響があり、交響楽の「海」はドビュッシーが神奈川沖浪裏から発想を得て作曲したとも言われています。最初のレコードジャケットにはこの絵がそのまま使われています。

※この絵をアドビ:イラストレータで再現したベクターデータや高画質なJPEG画像を以下のURLからダウンロードできます(有料です)。興味のあるかたは是非。
http://www.ngart.gr.jp/illustmaterials/illust/fugaku36.html

腕時計してますか?(for around 25)

最近腕時計をしない若者が多いらしい。

そういえば車を持たない若者も多いらしい。
僕らの時代は車や腕時計はそれなりのステイタスシンボルだったけど・・。
確かにいつでもどこでもスマホが正確無比な時間を知らせてくれるし、多機能だからクロノグラフもいらず、GMTもいらない。時を知るという意味では腕時計は要らないと言えば確かに要らない。

しかし、そんな状況だからこそ、僕は若い人に機械式の腕時計を持ってほしいと思う。
たった30〜40mm程度の、小さなものは1mm以下というような部品の集合である実に精緻な機械は、ゼンマイの解ける力を小さく精密な歯車たちが互いにかみ合い、伝え、正確な秒を作り、分を作り、時を作る、まさに「時を刻んで」くれる。人類の英知のなすものであり、芸術的だとも思う。自分の小さな手首には人類の大きな英知が捲かれているのだ。
「時を刻む」道具は、機械式の時計を置いて他にないと思う。
スマホの時計機能は時を知らせてはくれるが、時を刻んではいない。
僕はスマホの時計機能はインスタントラーメンを作る時のアラームとしてしか使っていない。

一刻一秒を意識し、寸秒を争う現代人の生活の中で、機械式時計の刻む時は一服のやすらぎなのではないだろうか。
チ、チ、チ、チ・・・ たまには耳をすませて、本当の自分の時の流れを聞いてみるのもいいと思うのだが。

SKX007 BlackBoy

SKX009を手に入れて1ヶ月後。009は遊びには最適なんだけど、少し堅い感じの仕事上の商談なんかにはさすがに使いにくく、それなら黒ダイヤル!っと、SKX007を買ってしまった(アホやねぇ)。

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最初にベルトの話。ステンレスブレス仕様の007なんだけれど、そのブレス、Jubilee Bracelet っていうらしい。ロレックスのブレスをまねたものかな?
たぶん無垢のステンレスではなく、巻き板のタイプだと思う。軽いし、横方向にフレキシブルによく曲がる。音も、無垢にはないシャラシャラと鈴を鳴らしたような音。色も、白っぽく光りすぎかな。でも、巻き板だとしたらさすがセイコーというべきか、側面が均一に磨かれており、巻き板特有の海苔巻き状の断面が見えず。また、横方向によく曲がるので、ステンレスブレス特有の堅さがきらいで、軽いほうがいいという人にはピッタリかな。

Jubilee
上が純正のベルト、下はセイコーSARB035の純正無垢ベルト

ぼくはこのシャラシャラ音と、白っぽすぎる色合いがあまり好きではないので、NATOタイプのベルト(幅22mm)に交換してみた。

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上下合成です。さすがにふたつは買いません。
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丸めるとこんな感じ

これはこれでかっこいい。どんな服にでも合いそうな感じ。
しかし。これでもやっぱり仕事に使うには少しつらい感じがしませんか?
ということで、トップの写真のステンレスのブレスに決まりです。
ものは「タイコノート」って言うメーカーのもの。SKX007・009専用の外品です。
無垢の上質なステンレスでできています。楽天で9千円くらい。ちょっといたい出費でした。
ネットで検索すると米国で同様の専用のものがあります。50ドル前後。形状もバネ棒などの部品も写真で見る限り同じと思われるのですが、確か名前が違いました。(あいまいな記憶でごめんなさい)
ちなみに重量は自分のサイズに調整した後量ってみると、純正Jubilee=57g、タイコノート=67g でした。 どう?これでスーツもOKでしょ。葬式でもOKね。

SKX009と比較すると、ダイヤルもベゼルも黒なのでとてもおちついた感じです。
形状はまったく同じ。やはり華のある美しい時計です。
(動画も見てね↓↓)

精度はSKX007・009とも同じようなもので、腕につけず放っておくと(-5秒/日)くらい、遅れるのはつらいけれど、腕に付けていると(-1〜+3秒/日)くらい。この値段の自動巻でこれはすごい!と、思います。cal.7S26、頑張ってます。
ただし、ムーブメントは手巻き機能がついていないので、腕につけて体を動かしているか、時計自体を水平に振ってゼンマイを巻き上げてやらなければなりません。
手巻きがあればリューズを回して100%のパワーリザーブを知ることができますが、この時計は100%巻き上がったかどうかわかりません。なので、実際40時間なのか、30時間くらいなのか、わかりません。
デスクワーク主体の僕でも、ず〜っと腕につけて過ごしていて止まったことはないので、自動の巻き上げ機構が優れていることはわかります。放っておくと2日目には止まっています。
右手で時計のベルトを時計が水平になるように畳んでにぎって、拍手するように左手に当てると、ローター(振り子?)がギュンギュンとまわるのが感じられます。(時計には悪いと思いますが・・)
うまく回せば、この動作一回で、約一時間動きます。

SKX007と009、とりあえずこのふたつで当面どんな生活シーンでも楽しめるかな。

4.14 九州地方の地震

今日18日だけど、余震がまだ続いているようです。
気象庁も予測できないと言うように、過去に経験のない地震災害になってしましました。
僕は建物が倒壊してしまうような地震の経験はないので、その怖さは想像するしかないのですが、被災した方々には、怖さを跳ね返してがんばっていただきたいと思うのです。
被害の状況をただ見るだけで、なにもできないでいる自分がなさけなく、何かお手伝いできることを探そうと思います。

一刻もはやく余震が収束することと、より早い復興を祈っています。
とにかく負けずにがんばってください。

SEIKO SKX009 NavyBoy

最近のお気に入り

昨年(2015)の暮れ、長年使ったオメガの調子が悪かったこともあって、自分への褒美と思い世界最高精度というセイコーの9Fクォーツを買ったんだ。その時おまけで遊び用にと手に入れたものがこれ。ネットで見つけた。国内正規販売はされていない。およそ15千円〜50千円で売られてる。値段の幅は「made in japan」の刻印があるかどうからしい。ないものは海外製だというが、米国の有名なレビューを見ると、品質の差はほとんどない、ということ。そもそも刻印があっても販売される特定の国の法律(製造地ではなく会社の所在地を表記する)によって刻印があるだけで、すべて海外製という話もある。とにかく、良い製品でセイコーの保証があるなら問題は感じない。この時計もムーブメントは国内産、組立はマレーシアの安い部類。

SKX009
米国では NAVY BOY って言うらしい

届いたケースを開けて驚いた。「ええ時計やがな!」
濃紺のダイヤルにくっきりとした単純なインデックス。時針はインデックスの内側ちょうどを指し、分針・秒針はインデックスの外側ちょうど。秒針は白でたいへん見やすく、反対側は黒で末端には丸い白のマーカーが付く。日付表示の為に欠落する3時のインデックスも見やすく設けられたDAY-DATE枠がきれいに補う。SEIKOのロゴや他の文字もプリントだけど、違和感なくこの時計にはフィットしている。
非常に美的バランスのとれたダイヤルだと思う。
インデックスと時・分針、秒針のマーカーは蓄光処理され、光を吸わせるとこれでもか!と光りたがる。
それほど長時間光りませんが、潜水して20分くらいは安心して光ってくれる設定だろうと思う。
ベゼルはいわゆるペプシ色。インレイの素材は分からないけどつや消しの塗装で文字は彫られてはいない。縁は荒いコイン状だが2段になっている。これはこれで光があたると美しく輝く。回すとクリック感も堅さ加減もいい感じ。(450ユーロ位のドイツ製ダイバーを持っているがそれよりいい)回転の刻みは120。もちろん逆回転防止で安っぽい遊びはない。
リューズはねじ込み式。この時計の場合、締め込み始めの食い込みに難があるのが残念。個体差だろうか?。
なにより気に入っているのがボディの形状。特にサイドが美しい。均一な面のない有機的な曲面はその端で適度に絞り込まれラグに収束する。研磨も文句がない。曲面に映り込む周辺の景色を見ているだけでもほれぼれする(ずっと以前、セイコー逆輸入のクロノグラフ、ケース中国製、10千円くらいのものを景品で頂いたことがあるが、表面にシワが有りその雑さに驚いたことがあるので、この時計も少し心配だった)。形状も腕によくフィットする考えられた形だと感じる。実際径42mm厚さ13mmの大きさを感じさせない。とにかく美しいと思う。
セイコーの多くのドレスウォッチも同様な美しいサイドの曲面を持っているが、この時計は大きいだけに特に強調されていると思う。

(動画もあるから見てね。↓↓)
https://youtu.be/yvCjHDBZcnM

標準で装着されているウレタンベルトは僕の腕には長すぎて使い物にならない。
純正のメタルブレスの購入を考えたが、巻き板らしく、僕は巻き板がきらいなので却下。NATOタイプのベルトに交換した。写真の紺と白のものはこの時計にベストマッチだと思う(ただし、仕事には向かないヨ)。ブルー系の服には特にお似合いだと思う。アマゾンで500〜5000円くらいで手に入るし、色のバリエーションも多彩で、付け替える楽しみがある。なにより安いよね。安いものは短い傾向があるようですが、特に僕は腕が細いので、500円くらいのものでもまったく問題なく、ちゃんと端を巻き込めます。ベルト幅は22mm。

僕の手首は周囲165mm、幅55mm。細いのでいままで40mm幅以上の時計はできないと思っていた。先に言ったドイツのダイバーは径はこの時計と同じ42mm、ラグからラグの全長が50mmで、腕につけると手首からはみ出したように見えるのであまり使っていません。この時計の全長は46mm、だから手首にちゃんと収まってくれます。僕にはいい設計です。ちなみに褒美で買った9Fクォーツは径37mm、全長45mm。
腕に合うサイズって言うのは、径ではなく、全長が手首の幅の85%前後以下がよろしい・・と思う。

仕事の関係でホビー用のターンテーブルを買ったので、撮影してみた。インスタントにやったわりには意外とうまくいったと思っています。一眼レフでの撮影ですが、接写かクローズアップレンズが欲しくなった。今度挑戦します。
(watchtanaka さんのビデオみたいでしょ。watchtanaka さん、いつもきれいな腕時計の紹介をありがとうございます。)
撮影して、画像をモニターで見て、ケースの中にホコリが一本入っていることの気づきました。やっぱり国内セイコーでは考えられないかな。
ま、老眼の僕にはここまでしないと気づかないことでけど。

買ってから4ヵ月ですが、僕の手首にはほとんどこの時計が乗っています。