ORIENT Ray-Raven ハイドームサファイア装着!

ここ数日寒さが緩んだと思っていたら、昨日・今日はなんやろ?もはや桜の咲く気候ではありませんか。外出するにも上着無しでOKのような。実際昼間に車で外出したら、窓を開けていても心地いいくらいで・・。但し僕は花粉症があるので窓はなかなか開けられないのが残念です。
自転車に乗る時はダウンを着ているのですが、今日はいりません。ほんと、日替わりで何を着たらいいのか分からない変動の大きな気候です。雪に閉ざされる地方の方々には雪崩や落雪が心配です。くれぐれも気を付けてください。

話すことがない時は天気の話、などと言います。今日、話題がないのはさみしいので、チョット別の話題を。
最近見たテレビの番組で、「すき焼き」に関わる関東風・関西風の話題がありました。
割り下を使う関東風、砂糖と醤油だけで割り下を使わない関西風、それぞれのルーツなんかを解説していた番組ですが、その中の大阪での街頭インタビューで、複数の人が「すき焼きは親父が鍋奉行やった」と語っていたことが印象的でした。
僕が子どもの頃、日曜はほぼすき焼きと決まっていました。やはり、親父が作ります。
鍋にザラメはひきませんが、肉を炒めて大量の砂糖をかけ、とろっとしたところで肉を鍋半分に寄せ、タマネギとネギで壁を作ったあと豆腐や糸コンニャクを鍋にきれいにレイアウトして最後に醤油をかける。白菜は使いません。
極めて水分の少ないこってりとした甘いすき焼きの出来上がりです。卵で味を調えないと味が濃すぎて多くは食べられません。
こんなすき焼きを、ほぼ毎週日曜には食べていたのです。
僕は24歳の時、結婚と転勤で東京に出ましたので、それ以降はこのすき焼きとは疎遠になりましたが、親父と兄貴はず〜っとこの習慣を守っていました。そして、ふたりとも狭心症を患いました。
・・・たぶん原因は「こってりすき焼き」やね。

僕は今も同じ方法ですき焼きを作りますが、白菜をたっぷり入れて水分を出して、味控えめに作っています。
番組を見ながら思っていました。健康面から言えば、割り下がいいでしょうね。
でも、すき焼きの最初の一口。旨いよね〜。

すみません。しょうむない話でした。ごめんなさい。

さて、すき鍋を連想すると言えばそんな感じもする黒のダイバー、Ray-Ravenのフラットなミネラルの風防を、CRYSTATIMESのハイドーム型サファイヤクリスタルに交換してみます。
どんな見栄えになるかな?

CRYSTATIMES CT039

直径31mm、エッジ高2.7mm、ドーム高2.3mm、合計の高さ5mmというドームでもハイドーム型です。あきらかにこんもり盛り上がっています。
盛り上がっていますが、ダブルドームなので凸レンズのような見え方はしません。ほとんどの角度でとてもクリアな視界が確保されています。
無反射コーティング、グリーン着色を選択しました。
●CRYSTATIMESのページはこちら
https://crystaltimes.net

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ドームのこと

Ray-Ravenのベゼルは外側から内側に高くなる傾斜がついているタイプです。この傾斜とドームの盛り上がりの傾斜が一致していて、側面から見るととてもいい感じの一体感があります。
昔、クルマのデザインでフラッシュサーフェスというボディとウインドウの段差を極力なくした外観を持つクルマが初めて出た時(確か、いすゞのファーゴやったかな、1BOXのバンの)、その格好良さに驚いたものですが、おなじような感覚になります。
ベゼルから2.3mmも盛り上がっているので、不用意にぶつけたりする可能性はあります。多少注意は必要かもしれません。
ダブルドームなのでほぼどの角度から見ても歪みはありませんし、サファイアクリスタルの優れた透明感は、ミネラルクリスタルから交換してみると明らかに違いがわかります。

グリーンコーティングのこと

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ブルーや無着色も選択肢にはありましたが、グリーンを選択したのは、針とインデックスの蓄光の色がきれいな緑なのでいいかなと思っただけのことです。
実際、正面から光が当たると、エッジ部分に集まった光が風防外周を青緑〜緑に縁取りとてもきれいです。正解だったと思います。また、コーティングが内側だけなので、表から見て、白の反射光は緑を帯びますが、内側の文字盤に緑が邪魔をすることはありません。無反射であることもあって素晴らしくクリアな視界が保たれています。

まとめると

ミネラルクリスタルからサファイアクリスタルに変更する価値は、実際には”やってみなければわからない”程度の差かもしれませんが、硬さや、透明感はやはり優れていると感じます。
ドームにするか、フラットにするか、ドームでもレンズのようなシングルドームか歪みのないダブルドームか、好みは分かれると思いますが、いずれのものを選んでも交換する価値はあると思います。

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左はドーム高1mm、シングルドームのCT020を装着したマコ。右は今回のドーム高2.3mm、ダブルドームのCT039装着のレイレイブン

今回のRay-Ravenは精悍でまとまりのある時計ですが、どちらかというとスポーティでカジュアルな時計です。
サファイアを装着したから高級感が増した、というような種類の時計ではありません。
実際、交換してみても高級感が増したというような印象はありません。
ただし、格好良さはより増したと確信しています。

ちなみに、一万円前後で買えるセイコーファイブのドレスウォッチなどは、標準の風防をサファイヤに変えると、「高級感」を語ってみたくなるような変化を見せます。高級感の増減の印象は対象の時計次第かもしれません。

最後に、今回の費用は、使わなかったガスケット代を含め6,700円。高いけど、よかったか?わるかったか?と問われたら、迷いなく良かったと答えます。

動画あります!

今回は久しぶりの風防交換作業だったので、改めて交換手順を入れています。ぜひ見て下さい。

P.S.
そうそう、またすき焼きの話やけど、晩ご飯にすき焼きを食べる時は白ご飯が合いますね。で、残った鍋をそのまま冷蔵庫で保管して、翌日の昼、その鍋に冷やご飯を混ぜ込んで温めて、僕らは「すき焼きご飯」と言ってたけど、これが子どもの僕には大のごちそうやったのを覚えてます。
あかん、すき焼きが頭からはなれへん。
今日は早く帰れそうやし、肉買って帰ろかな。

『モナド』〜なんでもない工作の話〜

 

『ゼノブレイド』なるゲームの中で主人公シュルクが持っている剣だそう。
なんかよくわからんけど、孫が夢中で。
一昨年の夏に頼まれて、プラスチックの骨に粘土を重ねて全長40cm位のモナドを作ってやったことがあったんやけど、なんせ粘土やから、遊んでいる内にそこいらじゅう欠けて砕けて、さんざんになったらしい。
そこで、もっとちゃんとした「ほんまもんみたいなやつ」が欲しいと言われて、ちょうど仕事で製作したパネルの余りの板があるからなんとかできるやろう・・というええかげんな思いつきで、「ヨッシャ、じいちゃんが作ったる!」って軽く言ってしまった。板があるだけで作り方のアイデアもなんにもなしに軽く引き受けてしまったけど、孫は本気。こうなったらなんとかせなあかん。

そこで、ネットで調べたモナドの画像を元に、図面(というか板を切り抜くアタリ)制作。
今度の「ほんまもんみたいなやつ」は、孫の身長からして全長60cmはいるやろうし、ほんまもんみたいということで、光らせてもやりたいし、材料は厚さ6mmの柔らかい合板しかないし、などなど条件から、強度や電装部材の装着方法など考慮して、本来の形とは若干違うけれど、見た目ほぼモナドになるように・・。
厚み6mmの合板を3枚重ねで18mmの厚さを確保して、電池やLEDテープが収まりやすいように・・。
くらいの基本的な構想で、かんたんな図面製作。

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あとは作りながらやっていこう。

黒の図面を2枚、合板に貼って切り抜き、外側の部材を2枚つくる。
(但し1枚は中央の四角の窓のみ切り抜かない)
赤の図面を1枚、同様に切り抜き内の部材を1枚つくる。
赤の部材の両面に黒の部材を貼り付けて、3枚重で厚みのあるモナドにする。
中央の四角の窓は電池ボックスを置くつもり。

さてさて、柔らかい合板とは言え、形に切り抜くって難しいね。糸鋸、カッター、ヤスリを駆使しても大工さんのようには上手くいかず、四苦八苦・・。でも、雑で粗いとは言えなんとか形にして、角や刃の部分をそれらしくヤスリで削いで・・。
下塗りの白を塗って、一日おいて赤を塗って、一日おいて、2000円で買ったLEDテープを貼って、
『発動?』する円形のくり抜き部分にアクリルの板を貼って、「機」って書いて(これが重要らしい)・・。

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ほんとはもっと上手にペイントしたり、できれば彫刻したりしたかったけど、時間もないし、ちょっと形は違うけど全長60cmは結構迫力のある似非モナドの完成です。
LEDを点灯すると、さまざまな光り方のパターンで予想以上に上手くいったようです。

 

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撮影場所は事務所のトイレ。失礼しました。

お披露目した夜は孫も大興奮!大事に抱いて寝たようです。
ちょっと面目躍如の一夜でした。
苦労した甲斐はあったかな。その後、仮面ライダーのオモチャより大事にしてくれているようで、なんとなくうれしいね・・。

ORIENT RAY RAVEN

「死んだのですか?」というコメントをもらいました。
生きてます。「悪いやつほど長生きする」「憎まれっ子世にはばかる」とか。自分が悪いやつだとか憎まれっ子だとかの自覚はありませんが、なかなか死ねません。
他にも心配してコメントをお寄せいただいた方々もいらっしゃって、うれしく思うと同時にご無沙汰をお詫びしたいと思います。

このブログを始めた頃、「若い人が腕時計をしない」を話題にしたことがありましたが、最近スマートウォッチを腕にしている若者をよく見かけるようになりました。フェイスがデジタル表示の多機能なものだけでなく機械式の時計と組み合わされたものも見かけるようになりました。腕時計という習慣においていいことだと思います。
僕もApple Watchが出たときには興味津々で、アップルストアまで見に行き「おもしろい」と思ったのですが、実は眼鏡をかけないと画面が読み取れないのです。老眼が進んでいて。
最近のものは興味深い機能も多くて便利だろうなと思うのですが、裸眼では見えません。
ということで、自分の中では、結局、腕時計は時刻がわかればええんや、という原点に戻ってしまいます。
ま、だれか老眼の目にあわせたスマートウォッチを考えてくれ!と言っても、僕の目で見えるディスプレイを想像すると、ドデカい腕時計になるだろうからスマートじゃないやろね。

で、久しぶりに時計の話題で再開します。
オリエントの「Ray Raven」です。

精悍な黒。抜群の視認性。

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以前から黒い時計が欲しかったのと、なにより視認性です。キッパリ黒と白。兎に角見やすい。老眼のぼくでも昼夜を問わず裸眼で時刻を読むことができます。
もう一つの購入理由は大きさ。全長47mm、幅42mmをきった大きさは僕の170mmの腕にはピッタリ(上限ですが)だからです。

まずはスペック。

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【スペック(寸法は実測)】
a:47mm / b:41.7mm / c:31.5mm / d:— / e:45mm / f:約2mm* / g:6mm / 厚さ:13mm
本体のみ重量 :79g
メタルベルト重量 :73g(4コマ落とし状態)
写真の手首幅 : 55mm
*f はバネ棒通しの穴の中心からボディまでの隙間
●ムーブメント :F6922 / パワーリザーブ :約40時間
●ケース :ステンレス(黒)、側面=2次元曲面、ラグ上面=つや消し、側面=グロス、ベゼルエッジ=グロス(黒)
●風防 :ミネラルクリスタル(フラット)
●防水 :200m / ●リューズ :ねじ込み / ●裏蓋 :ねじ込み
●カレンダー :3時位置DAY/DATE
●蓄光 :略字・時・分針と秒針マーカー・ベゼル0位置マーカー
●ダイアル色 :ブラックつや消し
●ベゼル :逆回転防止、色=ブブラック、120クリック
●ベルト :ステンレス、ダブルロック付き三つ折れクラスプ、バンド調整=ピン式、バンド幅=22mm

たぶん、MAKOと同じケースだと思うのですが、幅(b)がMAKOの記事では41mmにしていましたが今回の計測では41.7mmでした。MAKOの計り間違いでした。

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光線の加減で濃いグレーメタリックに見えます。

全体の印象は?

販売者の商品説明にも本体の色は黒とありますが、ガンメタ(イオンプレートかな?)です。とても精悍に黒光りしています。
ダイアルは円形の略字にグロスの黒縁に白の時分針が目に飛び込む文句のない視認性を持ちます。
カレンダーも全体の雰囲気を崩さない黒地に白文字で好感がもてます。
ベゼルの文字はMAKOより幅広のゴシック体でより精悍さを演出しているようです。
ひとことで言うと「カッコいい」でしょうか。
ただし、MAKOには感じる上品な雰囲気は薄いので、ビジネスに常用とはいかないかも。(あくまで一般論です)

時計としては?

(少ない?)経験上ですが、F6922ムーブメントは、22石・21,600振動。信頼できるムーブメントだと感じています。精度も、-5〜+10秒/日位(メーカースペックでは -15〜+15秒)。上等ですね。
自動巻きで、手巻き・秒針停止機能付き、パワーリザーブ40時間。この価格帯では申し分の無いものだと思います。

他には?

ベルトはステンレスのガンメタ、マットとグロスのコンビの処理がされています。エンドピースなど無垢ではないのですが、コマ継ぎは割ピン方式で厚さも薄すぎず、留め具の精度も文句はありません。普通に扱いやすく安っぽさのない金属ベルトです。
リューズはねじ込み式ですが、ねじ込む感触もひっかかりなくスムーズで、特にいいということはありませんが問題はありません。
秒分針はダイアルの秒インデックスの1mmほど内側まで届く視覚的にもいい長さで、針が短い不安定感や安っぽさもありません。
裏蓋もねじ込みで、イルカが二頭泳いでいます。ま、こんなもんです。
ルミはバッチリ光ます。ただし実用的には10分強かな?

 

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ベルトを交換してみると・・

革ベルトも、NATOストラップも、似合います。シーンに合わせて楽しめます。

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総括すると・・

定価435ドル、国内通販では2万〜3万円位(よく探せば2万円以下でも・・)かな?オリエントのダイバーでは入門編のベーシックな位置づけの時計ですが、見た目も、機能的にも、品質的にも全く不足のないいい時計だと思います。
黒の精悍さが欲しい人、ちょっとワイルドにいきたいと思っている人、それに老眼の人には絶対お薦めできる時計です。
なんといっても値段がリーズナブルでコストパフォーマンスは高い!って言い切れる時計だと思います。

動画も見てね!

 

P.S.

この半年間、本業の業績が思わしくなく、時間を作る余裕がなかったのです。
人間、余裕がなくなると焦ってヘマをする。ヘマを愚痴って失敗を人のせいにする。口をつくのは文句ばかり。という悪循環に陥ります。
「貧乏神のとりつくところは愚痴と文句」とよく言いますが、そのとおりで、自分も若干その悪循環に陥っていたようです。
悪循環を断ち切るには遊ぶこと、楽しむことですね!
さて、今からは、また趣味に遊びに仕事に、楽しさを忘れずやっていきたいと思っています。
このRaven、今度いつもどおりに風防をミネラルからサファイアに交換して見栄えをもっと良くしてみます!