SEIKO PROSPEX SRP789

TURTLE / Coke!!

大きな時計だけど大きさを感じさせない不思議

70年代に短期間生産され人気を博した3RDダイバー復刻版 SRP777 のコークカラー版、SRP789。
ケース幅45mmのビッグフェイス、腕周りを調整済みの段階で176gもある重量級ながら、独特な形状のクッションケースと47mmに抑えられた全長のおかげで、非常に良い素着感と、過度に大きさと重さを感じさせないところが特徴的なダイバーです。

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弟分のSKX009と比べると二回りは大きい印象があります。

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ところが、腕にはめてみると、計算された形状のクッションケースが不思議に腕に張り付くようにフィットし、重さも大きさも実際のスペックほどには感じません。とても心地よく腕に収まります。
何度も言っているように僕の腕周りは170mmしかありません。ケース幅40mm以上の時計はなかなか似合わないのです。
しかし、その細腕でも過度に大きな物を着けている感覚は視覚的にも、感触的にもありません。

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その原因は、幅は45mmもありますが、ラグからラグの全長は47mmと抑え気味だということと、腕方向に落とし込まれたラグの曲面やケースの上面より下の部分(側面から腕に接する面)がゆるやかな曲面で絞り込まれている独特のケースデザインにあると思います。
感触的には角がなく、実に自然に腕のカーブに馴染みます。
視覚的には底面まで絞り込まれた形状から、実際の厚さ(13mm)より薄く見えます。
SKXのケースも同様のよく計算された三次元曲面のケースを持ちますが、こちらは大きいだけに、それをより発展させた感じがあります。
200m防水に気分的にも安心感の増す大きさ。ズングリしてはいるけれど、どこぞの超有名ダイバーの形状を阿ない独特のデザイン。よく見て装着してみれば得心する繊細な形状。
とてもよくできたケースだと感じます。

SKXと比べると

ダイヤルは?

ソリッドな黒ダイヤルに白く丸い夜光の効いたインデックス、アロー針の分針、逆ロリポップの秒針、視認性は抜群です。
また、ベゼルの20分までの時間帯と分針に施された差し色の赤も視認性の向上に役立っています。
黒白のみのSRP777よりほどよい色気を感じます。
SKXと比べると、ダイヤルの見た目の印象はほとんど同じです。12・6・9時のインデックスの形状の違い位でしょうか。
ただ大きさはSKXよりベゼル・ダイヤルとも直径で1mm大きくなっています。

ムーブメントは4R36

SKXの7S26に比べ、手巻き、ハッキングが可能となり、非常に便利です(当たり前かもしれませんが・・)。
スクリュー式のケースバックも神奈川浪裏マークと外縁がグロス、それらに挟まれた部分はヘアラインとツートーンに処理されており、全面グロスのSKXより凝った処理がなされています。

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また、スクリュー式のクラウンのねじ込み時の感触やピッチもSKXよりは明確に高級感があります。
4Rxxは7Sxxの発展形らしいのですが、精度にばらつきがある、とか、パワーリザーブが少ないとか、いろいろ言う人もいます。でも僕の7Sxxは腕に着けていればどれも日差±10秒くらいに充分収まっているし、朝充分に振ってパワーを貯めれば放っておいても翌日の夜でも元気に動いています。実質パワーリザーブ40時間くらいはあると思っています。4Rxxは初めてですが7Sxxの発展形なら4Rxxも充分に信頼できるものと期待しています。

SRPとSKX、どちらを選ぶ?

と、問われたら、迷います。値段はSRPの方がほぼ倍になるわけです。SRPの実売価格は30千円強、SKXは15千円強。
SRPは値段と比較してもコストパフォーマンスに非常に優れる品質があると断言できます。
しかし、SKXはコストパフォーマンスで比べるとそれ以上に優れているとも感じます。
正直優劣つけがたいという感じでしょうか。
但し、ステンレスブレスの品質は明らかにSRPの方が上です。(この件は次の項で)
腕が細い人はSKX、たくましい人はSRP。
手巻き・ハック機能を最優先する人は文句なくSRP。
コスパを優先する人は文句なくSKX。みたいな感じではないでしょうか。

バンドを変えてみる

いつものように革バンドを試してみます。腕時計の雰囲気を変える一番簡単な方法です。
ステンレスブレスもいいですが、革バンドはおしゃれ度を一気に引き上げてくれます。
今回試したのは、ハドリーローマのMS851とMS910。共にダイバーの存在感に負けない厚めのバンドです。

0405もともとフィット感のいい時計ですが、柔軟性に富むいい革バンドを着けるとより腕にフィットする装着感が得られます。しかも他の人と差別化できるおしゃれ感もあるしね。
特にオンタイムには押し出しを抑えた控えめな上品さを演出できます。
お薦めは上の2本。興味ある方は以下のリンクで!
WatchbandSelection」で販売してます。(国内最安?)

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ステンレスブレスのこととコマの調整

標準のステンレスブレスは巻き板ではなく、とても良く出来ていますが、振ると、完全に無垢のステンレスにはないシャラシャラ音がします。
見た目には分かりませんが、中空なのでしょうか?(←不確かな想像です)
また、同じくらいの幅と厚さを持つ無垢のステンレスブレスト比べると若干軽めです。
ただ、元々時計本体が大きく重いので、軽めのブレスは歓迎できます。シャラシャラ音がしても、見た目が良ければいいかな?と思っています。
シャラシャラ音も、ブレスの長さを腕にピッタリに調整すると気になりませんし、そもそもこの手の大きく重い時計のブレスを余裕のある長さに調整したら、腕を激しく動かした時や自転車・バイクなんかに乗った時に手首に打撲を負ってしまいます。
だからこれはこれで良い、と思っています。

そうそう、ちゃんとダイバーエクステンションの機能も付いています。バックル部分裏側のヒンジを持ち上げて、フックをはずせば2cmほど伸張します。(たぶん本当にダイビングする人以外は使わないと思うけど)

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ブレスのコマの繋ぎは、Cリングとピンによるもので、Cリングが中央でなく端にはまり固定するタイプのものです。
しかも、ピンの長さがコマの幅より2〜3mm短いので、コマの調整はなかなか難しいことになります。
外してしまうと、小さなCリングを失ってしまったり、普通の工具だけでは着け戻すことが出来なくなったりするので注意が必要です。構造を知って慎重に作業するのもいいですが、時計屋さんに頼むのが無難かなと思います。
僕も「こうやるのが本当のやり方」というのは知りませんが、僕のやった方法を書いておきます。参考までに。

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ブレスのコマの穴に、図左のようなピン(黒い棒)が収まって、コマを連結しています。
ピンはコマの穴を通り抜けるくらいの細さです。このままでは固定しないので、片方の端にCリング(赤い部品)をかしめて穴に固定しています。
A: ピンの長さはコマの幅より短く、穴の両端に約1.5mmくらいずつ隙間が空いています。(これが厄介の元で、ちょうどの長さだといいのにと思います)
B: ピンを抜き取ります。ピン抜きの工具を矢印方向に押し込むと、
C: 簡単にピンは抜けます。この時、Cリングも取れてしまうのでなくさないように注意!
D: 連結します。コマの矢印の反対方向からピンを挿入しコマとコマを連結します。ここで、Cリングをコマの矢印方向に挿入してピンをかしめたいのですが、ピンの長さがコマの幅より短いのでかしめることができません。
E: そこで、図下のように穴に仮の詰め物(オレンジの物体)をします。詰め物をした側を下に、机や作業台に立てて、矢印方向にCリングを挿入し、工作用のハンマーでかしめ込みます。さらに時計修理用のピンをCリングに当てて深い位置までハンマーではめ込みます。ハンマーは軽く軽く使います。
未調整のブレスの穴に作業用のピンを入れて、その深さと同じくらいまでCリングが挿入されたことを確認出来たら完成です。
仮の詰め物はポロッと出てきます。
詰め物ですが、僕はゼムクリップのNo5、ジャンボサイズを2mm弱切って使いました。このクリップ、ブレスの穴にちょうど合います。

この方法が正しいかどうかはわかりません。(知っている方がいらっしゃったら教えてね)が、とにかく固定はできました。

大きな時計はきらいです。でも・・

(何回も言うなよ!お前の細腕は知ってる!)
でも、これは許せます。いやいや存在感と言い、仕上げのよさと言い、なかなかのものだと思っています。

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今年も始まってしまった暑く長い夏に活躍してくれるかな?

動画はこちらで! 初めての歌入りBGMです。

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