SKX007 ベゼル・クリスタル付け替え!+HADLEY ROMA strap MODIFY 計画 その3

陸ダイバー寄りのイメージかな?

さて、先にサファイヤクリスタル・イエローARコーティングの風防に付け替えて失敗したSKX007の、同じくブルーARコーティングの風防への付け替えです。ついでに、ベゼルもシングルコイン、インサートはプラネットオーシャン風に付け替え。
クリスタルとベゼルは「Crystaltime」からベゼルインサートは「kontrolsports!」から。
ストラップは「Hadley Roma」MS851 サドルレザーのブラウン スティッチが効いたもの。
先に結果を見せとくね。仕上がりはこんな感じ.

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ところで、トランプさん、ついにアメリカ大統領就任となったね。そう、なったとたんに何かと騒がしい。日本にはTPPとかいろいろ関連する問題があるけど、今日の報道では自動車も目の仇になってるみたいやね。曰く「日本の車はアメリカで大量に売れるのに、アメリカの車は日本で売れているか?おかしいやろ!貿易障壁のせいや!」とこんな具合。
僕らの世代にとってアメ車はあこがれでした。キャデラック、ダッヂ、コルベット、それにサンフランシスコの坂道でカーチェイスするマスタング。圧倒的なV8パワーのアメ車にいつか乗りたいと思ってた。
基本的に日本人はアメ車(に限らずいろんなアメリカ製品)があこがれで好きやったと思う。国産車はアメ車と比べると小さくて、薄っぺらくて、非力で、比べるべくもなかった時代やったから。でも、日本がアメリカに車を売ろうとした時、Poor 4 cylinders って蔑まれながら日本はアメリカの環境を一生懸命研究して、アメリカで売れる車を作るため血のにじむような努力をしたんやで。そう、アメリカからいっぱい学んだから今の国産車やアメリカで売っている日本車があるわけ。
極々基本的なことやけど、当時のフォードやクライスラーなど国際企業にくらべたらさも脆弱なトヨタや日産がアメリカ市場のためにハンドルを左に付けることは大変なコストやったと思う。
アメリカの自動車会社は日本やイギリスで車を売るために、純粋にアメリカ産の右ハンドルの車作ったか?僕が知っている限りジープがチェロキーなんかで右ハンドル作っとった。でもそれはアメリカの郵便配達に便利やという国内事情のためで輸出目的ではなかった。
商売は自由競争。だから努力したものが勝つ。
トランプさんもアメリカの企業に「国内工場の稼働、雇用創出のために小型・中型の右ハンドル仕様を作れ!」とツイートでもしてから、文句言ってほしいと思います。右ハンドルで中型で3000cc前後、シングルカムのV6かV8、70年代80年代のトルクで走る豊かなアメリカンテイストのステーションワゴンがノアやセレナくらいの値段であったら、買うよ。多少燃費悪くても。
時計も一所やね、国内限定発売の時計は別にして、海外向けあるいは海外でも売りたい商品はことごとく大きく作っているもんね。視野を国内だけに限れば42mm以上の大きな時計なんか多くはいらんもんね。時計屋さんも海外で売るために根本的な努力をしたはる。こんな姿勢をアメリカの企業にももってもらいたいものやと思います。

前振りが長すぎました。ごめん。

客観的な感想は
SKX009同様、クリスタルを変えるだけで印象も高級感も変わります。ホントいい感じ。今回はベゼルも変えて、自分なりには今までなかった派手さを押さえた落ち着きというか、上品さが生まれたと感じています。特にベゼル内周のシルバーも映えて、これなら、厚みだけ無視すればスーツでも違和感なく着用出来るでしょう。
ベルトはステンレスベルトでもいいけど、冬はやっぱり革ベルトが似合うということで、ハドリーローマのサドルレザーストラップ、厚みは5mm強と厚めですが、新品でも固すぎず適度な柔軟性があり、コントラストの効いたスティッチも乱れなく、見栄え良く、使い込むほど味が出るような予感のあるいいベルトです。
このバンド、こちらで売ってます! 国内の他より安いよ!興味があればご覧ください
なんと言っても、モディファイの第一歩はバンドの交換やからね!

黒っぽい服装が多い冬場の黒ダイヤル時計なので、ベルトの茶色はいい差し色になってオシャレにもいいと思っています。
先回はイエローの風防で失敗しましたが、今回は(とりあえず)大成功かな!

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動画はこちらで!

で、交換の顛末を詳しく

(先回書いた手順とほぼ重複しますが、写真入りです)

届いた商品はこちら。

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左クリスタルタイムさんからのベゼルとクリスタル。今回は作業用の指サックもついていました。ベゼルの横の「3M」はベゼルにインナーを取り付けるための両面テープです。右はコントロールスポーツさんのベゼルインナー。

手順はこんなかんじ。ベゼルを外して、クリスタルを外して、新しいクリスタルを付けて、ベゼルを付けて、最後にインナーを貼り付ける。予定。
※インナーの貼付は絶対最後に!ベゼルを本体に取り付ける前に貼ってしまうとマーカーとチャプターリングの刻み(秒の刻み)が合わなくなる可能性があるよ!

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1. 回転ベゼルをはずす。回転ベゼルとケースのわずかな隙間にナイフをこじ入れると外れます。
回転ベゼルは逆回転防止のラチェット構造になっていて、逆回転防止のための歯止(爪)を持ったラチェットリングがベゼルと本体の間に入っています。この爪は0-1時の間、6-7時の間にあるため、この位置でナイフを使うと歯止を毀損する可能性があります。ナイフをこじ入れる時この場所は避けましょう。
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外すと、ベゼルとケースの間にラチェットリングがあります。また、ベゼル内側にはベゼルパッキンがはめ込まれています。
大切なパーツなので慎重に扱います。(写真左はベゼルの裏面。120の刻みがあります)
ベゼルはかなり固くハマっているのでナイフでこじ開ける場合は手を切らないように十分な注意が必要です!手袋をして、ナイフの刃が跳ねても指に当たらない角度で作業しなけれなりません。力を加えるのに良い角度が取れないと思った場合は諦めることが賢明です。絶対無理は禁物です。怪我をしてはアカンもんね。
2. 裏蓋をはずす。
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3. リューズを抜く。
(おしどりの位置はここ。ここを細い針かピンで押しながらリューズを引くと抜けます)
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4. ムーブメントをはずす。
(一体のブメントと文字盤・針は、プラスチックのスペーサーに入ってケースに挿入されています。
時計をひっくりかえすとスムーズに出てくる場合と、きつく入っていてなかなか抜けないものもあるので慎重に)
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5. ここから圧入工具の出番。
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圧入工具コマの穴が風防よりも大きくてコマの縁がケースよりも小さいコマを圧入工具の下にセット。上には風防より小さくて出来るだけケース内径に近いコマをセット。
6. 下のコマにケースを裏向き(風防が下)に置いて、慎重にハンドルを絞ると、ポン!と風防が外れます。
7. 風防が外れ、ケースを表向きにすると、チャプターリングと、ガラス縁パッキン(細い帯状の輪)がセットされています。パッキンは外した風防に付いている場合もあるので注意。この2つのパーツは大切に。
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8. ケースに裏蓋を付けます。(省略してもOK)

9. 以下今までと逆の手順で取付です。

圧入工具のコマを変えます。ケースを表向きに水平が保てるように、圧入工具コマの穴が裏蓋より大きくて縁がケースの平らな部分にピッタリ合うコマを下に、上には風防より小さく出来るだけ風防サイズに近い縁を持つコマをセット。
007mod_0910. ケースにチャプターリングをセット。リング裏面の位置を合わす小さな突起をケースの位置穴にはめてセット。
ガラス縁パッキンをケースの内側にセット。
11. 新しい風防をケースに慎重にセット。指の力では圧入できないので、正確な位置に置く感じ。風防が傾いていたりすると、圧入の際にパッキンをつぶしてしまう可能性があるので、正確に慎重に。
12. 圧入工具にケースをセット。慎重にハンドルに力を加え、少しずつ、ケースを回しながら、平均に力がかかるように圧入していきます。途中で風防がケースに水平に入っているか目で確かめます。風防の出がケースの縁から平均していればOK(だと思う)。
13. あとはケースに風防がしっかり入るまでハンドルに力を加えます。
14. この状態で、リューズだけをケースに取付け、水に沈めて簡単な防水検査してみるのもいいですね。(省略してもOK)
15. (裏蓋を開け、)表向きに置いたムーブメントに慎重にケースをかぶせます。12時の位置をちゃんと決めて。
16. ケースをムーブメントごとひっくりかえして、ケースのリューズ穴位置と、ムーブメントのリュース挿入位置を慎重にきっちり会わせてからムーブメントをケースにしっかりはめこみます。
17. リューズを慎重にケースのリューズ穴に差し込み、ムーブメントに挿入します。ケースとムーブメントのはめ込みがきっちりしていれば、リューズはスムーズに抵抗無しに挿入できます。
もし、抵抗があったり入らない場合は前の手順からやり直します。無理にリューズを押し込むとリューズの針(天真)が毀損し取り返しが付かなくなるので慎重のうえにも慎重に。
18. 裏蓋を締めます。この時裏蓋パッキンがきちんとはまっていることを確認。また、パッキン用のシリコングリスがあればパッキンに塗布していくと完璧です。
19. 回転ベゼルをセットします。
ラチェットリングの裏側の突起をケースの小さな穴に合わせてセットし、ベゼルの内側の溝にベゼルパッキンがきっちりとハマっていることを確認して、ベゼルをケースにはめます。(新しいベゼルにはパッキンが附属していなかったので外したベゼルのパッキンを付けました)
指の力では完全にはめることは出来ないので、圧入工具の上のコマをベゼルの大きさのコマに付け替え、ハンドルを絞ると、パチン!とセットできます。回転させて本来の動きをしない(スルスル回ったり、固く回らなかったり)場合、再度外してベゼル内側のパッキンの状態を確認します。動作不良はほとんどがベゼルが傾いているかパッキンのセット状態の不良のようです。
20. 最後にベゼルにインナーを両面テープでキチンと貼り付けます。12時位置をしっかり合わせてズレないように慎重に!
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あとはベルトを付けてできあがり!
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なお、一連の動作は素人の僕がやったことなので、専門家から見れば間違っているかもしれません。まだまだ勉強途中なのでご容赦を!

最後に主観的な感想

正直な感想です。「別の時計になってしもた・・」
SKX007が好きやったのに、これは違う時計やね。オリジナルのイメージはほとんどありません。
これはイマイチかな?っと思っていたベゼルのダブルコインの刻みも、今になってみればそれはそれで完成されたデザインやったのかな・・。と思います。
うまくいったし、新しい好みの時計を手に入れたようなうれしさはあるのに、なんか複雑な感じ。
SKX007という時計が結構完成されたデザインの時計やったということやろうね。

SEIKO SARB065 cocktailtime

Around¥50, 40mm弱、最良のクラシックタイプウォッチ

バーテンダー石垣忍氏とのコラボレーションモデル。カクテルからイメージされたとか。
僕はカクテルはよく知らないのですが、この時計をはめてちょっとおしゃれなスーツ姿で頭の先から足の先までパリッときめて、スローテンポのジャズが静かに流れるバーにでも行きたくなる、そんな気分にさせる雰囲気を持っています。

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スペックから

Basic RGB

【スペック(寸法は実測)】
a:47.5mm / b:39.6mm / c:d:36.5mm / e:43.5mm / f:約1.8mm* / g:5.5mm / 厚さ:13mm
バネ棒込み本体のみ重量 :62g(*ベルト含まず)
写真の手首幅 : 55mm
*f はバネ棒通しの穴の中心からボディまでの隙間
●ムーブメント :cal.6R15C
●ケース :ステンレス、側面=二次元曲面、側面=つや消し、上面・ベゼル=グロス
●風防 :ミネラルガラス(ボックス型カーブ)
●防水 :5気圧 / ●裏蓋 :ねじ込み式シースルー
●カレンダー :3時位置DATE
●ダイアル色 :薄く青味のある白(パール)
●ベルト :牛革(黒に青ステッチ・Dバックル)、ベルト幅=20mm
●手巻き機能・秒針停止機能

最初にちょっと文句を言わせてね。腕の細い人は要注意!!

対象はベルトです。ついているベルトは黒の光沢のあるブルーステッチのベルトで、尾錠はDバックルになっています。

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ベルトもDバックルもとても品質のいいものなのですが、Dバックルをつけることが前提になった設計になっているので、尾錠のつく短いベルトは通常より短く、穴が打たれた長いベルトは通常より長くなっています。しかも、全体的に長い。
このブログでDバックルをつける時の注意を書いたことがありましたが、そもそもDバックルをつけると通常の尾錠より全長は長くなります。それなのにベルトも長い。どれほど太い手首を想定しているのかわからないけど、手首が170mmほどの僕の手首には長すぎて新たにベルト穴を穿たなくてはなりません。しかも、長い方のベルトがより長く設定されているので、ベルトの余りが長すぎて非常に格好悪い結果になっていまします。
また、Dバックルはきつく締めることができないので、革の硬さが馴染むまではその硬さが腕を締め付け浮き上がり、とても不細工かつ不快で、おしゃれどころではありません。
長すぎるベルトを少しでも緩和しようと通常の尾錠に交換してみましたが、尾錠側のベルトが通常より短いので、装着時尾錠が腕の外側に偏り、最悪の装着感になります。
この時計の雰囲気にぴったりの色合いを持つだけに、残念でしかたありません。
手首周りが175mm以下の人は、ベルトの交換が必須だと断言できます。

文句はここまで、本題にもどるよ。

以上の訳でベルトは光沢のあるリザード状アイシングブラウンのTAIKONAUT-008RCに変えました。(ハイ!ピッタリです)

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時計自体は素晴らしいと思います。クラシックなドーム型の風貌、オニオンのリューズ、光の反射を極めてうまく利用し、巧妙にカットされた時分針とくさび形の略字、このカットのおかげで真っ暗闇でない限り良好な視認性を確保しています。
綺麗に磨き上げられた大きすぎない40mm弱のケース、角度も長さも非常にバランスの取れたラグ。このラグの長さと角度のおかげで13mm強という若干厚めの厚さも気になりません。
そして、なによりこの時計の個性を表しているサンバースト状に加工されたほのかな青の文字盤と細いブルーの秒針。明るく正面から見ると白またはパールに見えますが、若干傾けるとほのかな青が放射線状・扇形に広がります。ほのかな青とパールの空間を繊細なブルーの秒針がなめらかに移動します。
本当に、いつまで眺めても飽きない美しさがあります。
通販サイトなどではこのダイヤルの色はわかりません。ただブルーダイヤルと書かれているものもあります。「ブルーはどうかなぁ?」と二の足を踏む人もいるのではないかと思いますが心配はいりません。抑制の効いた本当に上品なダイヤルです。
どれをとっても文句はありません。

ビジネスマンの日常には、オンでもアフター5のオフでも最適なんではないでしょうか。間違いなく周りから好感を持って見られる時計だと思います。
ただし、ジーパンはいてトレーナー着て遊びに行くようなシチュエーションには向かないと思います。

ムーブメントはこのクラスのセイコーメカニカルの定番 6R15。精度はメーカー値日差+25秒~-15秒、パワーリザーブ50時間。
実際通常の使用環境では日差はもっと縮まります。量産品のムーブメントですが信頼性・耐久性と精度は優れたものなので安心です。
防水も日常十分な5気圧、突然の雨や、洗面でも気遣う必要はありません。
僕が持っている同じムーブメントの他の時計は、デスクワークの多い環境でも日差±10秒くらいでリューズを巻かなくても動き続けます。
自動の巻き上げ効率がいい証拠です。信頼性は高いと思っています。

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美しさって、個人個人違うものだから僕が感じるこの時計の美しさは100%他人も同じように感じるとは思いません。でも、おそらく80%以上の人は美しいと感じるのではないかと思います。
奇抜なところがなく、極めてオーソドックスで、その構成要素だけを高いレベルで製造しまとめあげたものであるからです。

国産の腕時計をヨーロッパの高級品と比べることは多いですが、これは比べる必要はないと感じます。
また、コストパフォーマンスをはかることも必要ありません。コストパフォーマンスが極めて高いことは明白です。メーカー希望 55,000円。この値段でヨーロッパの量産高級機を手に入れた満足感と同等かそれ以上の満足感を得られると思うからです。
唯一無二、この時計はいい、と思います。

写真が少ないので動画も見てね↓

今度は、SEIKO SSB025×SSB031 のダイヤル入れ替え!? MODIFY 計画 その2

黒と白、入れ替えたらカッコいい!?

以前にやってみようと予想図まで作っていた SSB031とSSB025 のダイヤルを入れ替えてみた。

海外版セイコーの実売10〜20千円クラスのクォーツクロノグラフは、オートマチックのセイコー5同様手頃な価格で機能も見た目も十分楽しめるいい製品が多いと思っています。確かに50千円以上のクラスと比べると特にベルトなんか安っぽく見劣りするものですし、クオーツクロノグラフはなんとなく感じる全体的なオモチャっぽさも否めません。でも十分に許容範囲というか、これで十分というか、普段つけていても恥ずかしくないレベルではあるのですが。
そこで、少しいじればオモチャっぽさや、安っぽさを少しでも改良できるのではないかな?っと思ったのが今回の試みです。

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選んだのは、セイコーSSB025とSSB031。色違いの同型の時計です。どちらも実売10〜15千円くらい。
ムーブメントは 6T63。センタークロノグラフ。
通常秒針位置は1/5秒刻みでスムーズに動き、
9時位置にある60分間積算計で60分までの時間を測定できます。
4時40分位置にデイトカレンダーがつき、3時位置には24時間表示計、6時位置にはスモールセコンドが通常の秒を刻みます。
インデックスと時分針には夜光が施され、防水は10気圧。
ケースはリューズ・リューズガードを含まず40.5mm。ラグからラグの全長は47.5mm。
ラグ幅(ベルト幅)は20mm。(アマゾンの仕様には18mmと表示されていますが、20mmです)

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特筆すべきは、このムーブメント6T63。セイコーも含めクオーツのクロノグラフの多くは計測終了後リセットボタンを押すと、計測針はモーターで回したようにスーーっと0位置に戻りますが、6T63 は機械式のクロノグラフのように”パチン!”と一瞬で0位置に戻ります。ボタンを押し込むクリック感も節度のある好感の持てる設定です。
セイコーの同クラスのムーブメント 7T92 と比べると計測機能では劣るようですが、機械式のような動き、これがかっこいい。
実はこれがこの時計が欲しかった大きな理由の一つです。

さて、ともかく、これがオリジナルの姿。
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どちらもかっこいいといえばカッコイイ。大きさも大きすぎないし、視認性もいい。
でも、よく眺めていると、黒のSSB031はどことなくオモチャっぽく、白のSSB025は差し色の水色の影響もあって白物家電みたい。
少々見栄を張りたくなるようなフォーマルな場には違和感を感じます。
僕の感想ですが、違和感の大きな原因は、(両機に共通することは)チャプターリングの質感だと思っています。
このクラスの時計にありがちではありますが、いかにもプラスチック然とした質感(特に白のSSB025に顕著)がいただけません。
黒ダイヤルにプラスチックの黒、白ダイヤルにプラスチックの白。よけいにプラスチック感を強調する結果になっていると思うのです。
白のSSB025の三つのインダイヤルを縁取るシルバーの帯もないほうがいい、白のままでいいと僕は思います。光り方が安っぽく感じます。
値段を考えると、とてもいい買い物だと思うだけに、わざわざ安っぽさの演出は不要だと思います。
白と黒、どちらにしようかと考えている人がいるなら、僕は黒をすすめます。

そこで、予定どおりダイヤルを入れ替えてみよう!

結果はこんな感じ
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ダイヤルを入れ替え、ベルトを替えました。
あくまで、僕の感想ですが、こっちのほうがかっこいいし安っぽさやオモチャっぽさも緩和されていると自賛しています。
特に黒のケースに入れた白ダイヤル、白のチャプターリングが黒になっただけでとてもいい印象になったと感じます。
黒ダイヤルも周りがシルバーと白になったおかげでより引き締まり一回り小さくバランスのとれた見栄えに変わり、シルバーのタキメーターもより存在感が出ました。
(目標の第一段階は達成したかな? 第二段階はチャプターリングだけを取り替えて比べてみたいと思っています)

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動画も見てね!

参考までに、交換の手順

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スクリュー式の裏蓋を専用の工具で外し、写真赤矢印位置の「オシドリ」をピンか針で押し込みながらリューズを引くとリューズを抜くことができます。あとはムーブメントを慎重にケースから外します。
両機外したムーブメントを入れ替えて、これも慎重にリューズをもどし、裏蓋をしっかりとねじ込みます。
ね、以外と簡単。注意は外した針付きのムーブメントの取り扱いとリューズの抜き差しだけ。

最後に感想

ssb031_025_05いつも言ってることやけど、もう少しケースが小さくてもええんやないかと。40.5mmやけど、39mm強にして、チャプターリングの幅を細くするか内径を少し小さくするかすれば、視覚的なバランスにもっと締まりが出て、高級感が出ると思うんやけど、どうかな、セイコーさん、細腕族のために作ってくれへんかなぁ。
さておき、この両機、本質的には少々オモチャっぽさはあるものの、パッと見、見栄えもええし、はるかに高級な機械式のクロノグラフのような動きも魅力的やし、購入を考えている人にはいい買い物だと思います。
(ただし、海外生産なので、運が悪ければクロノ秒針がずれていたり、ダイヤルに埃が入っていたり、ケースのラグとラグの間の磨きが悪かったり・・潔癖さは求めない覚悟はいるけどね)