SEIKO SEIKO SNK805, 809 ”もっと”モディファイ! 針交換 再挑戦!

少し小さく細いSNKのアルファ針を太くて大きいソード針に!
SNKはこれで小さなパイロット!?

秋も深まり冬の気配がただようこの頃、風邪には気をつけましょう!
さて、今までのブログに書いてますが、ホント大好きな SEIKO SNK シリーズ。実売8千円位のオートマチック、37mmケース、小ぶりなミリタリー風。売ってるままだと、仕事も含めた普段使いにはチョット?っと思うサンドブラスト風のつや消し処理を一皮剥いて磨いてやると、印象一転、普段使いOKの感じに! 加えて風防をサファイヤクリスタルに変えれば、もう、これは結構ナイスウォッチに!
小ぶりな大きさも手首回り17cm強の僕にはちょうど良くて、いろいろ手を加えただけに愛着もあって、ほんといい時計だと思うのです。
が、ちょっと気に入らないのは針の小ささと細さ。もうチョット長くて太ければきっと存在感が増すのに・・・残念なところ。

以前の記事や動画にもあるとおり、カーキ色ダイヤルのSNK805の針を少し長いベンツ針に変えたら自分なりには大成功。バランスの取れたいい感じになったのですが、素人の初めての作業だったので、ダイヤルも針の穴付近もキズだらけの結果でした。(ま、肉眼の一瞥では見えないようなキズですが・・)
今回、ベンツ針を買った「raffles-time(eBayの出品者)」さんのサイトにあった、同じく7S26用のソード針を購入し、キズなくきれいに付け変えできるようリベンジです。

結果はこれ

beigeblack

ベージュの SNK803と、黒の SNK805。針は色違いの同型です。
秒針は、理由を後述しますがSNKオリジナルです。
針の存在感が控えめなオリジナルに比べ、時計全体の押し出しみたいなものが出たように思いませんか?上品さは少し失ったかもしれないけど、増した視認性に比べれば目論見どおりです。
僕は腕時計の針は長いほうがカッコいいと常々思っています。特に秒針・分針は秒のインデックスを指すのが基本的に優れたバランスだと思っています。ちょうど、この写真のようにね。(秒針が残念だけど・・・)

eBayで買った針はこちら

hands00

raffles-time(http://stores.ebay.com/Raffles-Time?_trksid=p2047675.l2563)
中国から郵送されたものです。
以前のベンツ針もそうでしたが、蓄光もセイコーのオリジナルにひけを取らないものです。
針自体の品質はわかりませんが、すんなり収まるので、たぶんいいんかな・・?

hands01

Aはお馴染みの裏蓋外し、Bは安物の工具セットに入っていた剣抜き、Cは新たに買った明工舎の剣押さえ、
Dは薄いプラスチック板をカッターで切った針を抜く際の文字盤保護膜、Eは同じ目的で使うラップ。
Fが今回買ったソード針。

さて、気合い入れて交換作業!

hands02

ケースから外した中身にリューズだけ取り付けて、午後0時に合わせます。午前0時だと新しい針を装着した時に針同士が干渉しないかクルクルリューズを回すので、その際逆回転でカレンダーを痛めることが心配なので。

 

 

hands03

自作の保護膜やラップを使って、文字盤にキズが就かないように慎重に剣抜きで針を取り外します。

 

 

 

 

hands04ラップを使う時は、ラップを針の上に被せて、ラップ越しに工具を使います。
緑の805の時は、安物の工具にいらだってゴチャゴチャしている内に文字盤を傷つけてしまった。文字盤は以外とチョットのことで傷つきます。デリケートなので取り扱い注意です。

 

hands05

さて、新しい時針を取り付けます。細かい部品を扱う時の粘土みたいなものがあるようですが、持たないので、セロテープで針の先をチョンっとくっつけて作業しています。12時にピッタリ合うように剣押さえで装着します。

 

 

hands06重ねて分針も同様に装着します。この時時分針がピッタリ重ならないと、分針が12時に来た時に時針がズレてしまうので慎重に。

装着したら、時分針が文字盤に平行に装着出来ているか目視で確認した後、リューズを12時間回して、時分針同士が干渉しないか、時針が文字盤のロゴなど突起物に干渉しないか確認します。干渉するようだったら針を抜くところからからやり直し。

hands07最後は秒針です。秒針の取付けは時分針がどの位置にあってもかまわないで、慎重にセンターをあわせて、チョンチョンとつついてやれば入るはずです。
ところが、この新しい針、何度やっても入りません。なんで?なんで入らん?チョンチョン・・あかん・・、入らん。
hands08結局あきらめて、オリジナルの秒針を装着するはめに。オリジナルは一発で決まりました。

なんでかなぁ? で、秒針の袴をマクロで撮ってみたら、明らかに袴とその穴の大きさが違うよね。

 

hands09
左が新しいもの、右がオリジナル。左の方が小さいよね。こら入らんわ。
多様にある針の穴(ムーブメントの軸の太さ)の規格のことはよく分からないので、7S26用であれば大丈夫って思ってたけれど・・。あかんのもあるんかな。難しいね。

ま、秒針は残念だけど針を変えたムーブメントをケースにもどして完成です。

いろいろあったけれど、とりあえず完成。

SNKs00

グリーンの805も加えて記念写真。
以前より増した視認性に大満足であります。
小さいSNKが本格的なミリタリー?パイロット?になったようで。うん。なかなかのものです。(「おんなじようなもんいっぱいこうて、なにしてんのん。おかしいんちゃう?」って言われてます。冷静に考えれば僕も同感です。)

SNKs03
特に、ベージュの803、眼にやさしいベージュのダイヤルにルミを施された黒の時分針が際だって。クラシカルな雰囲気が最高です。明るいブラウンのバンドも似合うね。

SNKs02

完成写真のバンドは、ハドリーローマ MS-906 (白スティッチ・シャークグレイン)と MS-784 (オイルタンレザー・フラット)。粋でオシャレ!っと思います。

HRwb

針交換の顛末、動画はこちらで!

最後に、言い忘れた注意点

針の穴の規格はムーブメントによって異なります。多数のムーブメントが採用するサイズはあるようですが、多様なようです。純正品でなく外品を手に入れる時は注意がいります。今回もSEIKO 7S26 用を確認しての購入ですが、SNK には秒針は違ったようです。
同じメーカーの同じムーブメントを搭載した異なる時計の純正品か、ジャンク品の部品取りで手に入れるのが、ホントは失敗のない方法なんでしょうか。
難しいね。

腕時計の風防を交換したよ! MODIFY 計画 その1

SKX009 と shiny SNK809、クリスタル付け替え

今日は大晦日。2016年も今日で終わり。
今年を振り返って思うのは、ほんとに変な気候が続くことが一番かな。気温の寒暖が激しかったり、子どもの頃ならつむじ風は知っていても竜巻なんか日本で起こるものではないと思っていたのに起こるし。とにかく違和感がある。
こんな気候だから人の心も落ち着かないのか、昔なら年間の10大ニュースになるような猟奇的だったり思いも寄らない異常な事件が多発するし、世界的にも情勢は不安定になるし。とにかくなにかにつけ気をつけないとね。

さて、不安定な一年ではあったけど、自分はといえば脳天気に趣味を追いかけて、腕時計を自分でモディファイしてみよう!と真剣にチャレンジすることに。

で、その1。クリスタルを交換します。

対象は、SKX007、SKX009と、ケースを磨いて別物になったSNK809。

sc_01

この3点、風防はみんなミネラルハードレックスのフラットなもの。この風防を、CRYSTALTIMES というサイトで見つけたサファイヤクリスタル・ダブルドーム・ARコーティングという仕様の風防に交換です。
届いた3点のクリスタル。SNK809とペプシのSKX009にはブルーのARコーティングのもの。ブラックのSKX007にはイエローのARコーティングのもの。
sc_02
実は最後のイエローのARコーティングのものは、黄色がきつすぎて、正直に言って失敗。後日あらためて計画を練り直すので今回のレポートからははずします。

風防の交換にはこんな道具がいります。
sc_03
圧入工具です。裏蓋の圧入用のものらしいですが、風防の交換にも使えます。アマゾンなどの通販で中国製なら2千円前後で買えます。これも中国製。
使ってみると、作業時上下の当てになるコマの精度が悪くて中心が出ていないのか、風防の正確な圧入が難しいものでした。なんとか使えるのは使えるけどね。機会があったら日本製の精度の高いコマを買うことにするつもり。
さて、作業開始!

● おおまかな手順は・・・(おおまかでも長く退屈なので最後に示しますね)

結果、こんな感じ

sc_05

sc_04
とても幸せやね。そりゃぁ10万円以上の時計と比べるわけにはいかないけど、高級感がましたというか、安物っぽさがなくなったというか。写真ではわかりにくいけど、ガラス一枚でこんなに雰囲気が変わるものかと感心します。
特に、このブルーのARコーティング、控えめではありますがほんとうに綺麗なブルーを反射します。 SNK809のダイヤルの黒も深みのある黒に見えるようになります。
僕はグラフィックデザインをやっていますが、印刷物の黒ベタを使用する場合、黒インク一色は指定せず他の色を混ぜることによってより深く意味のある黒にします。そんな感じに似ています。
sc_06
どうかな?いい感じだと思いませんか?
腕時計の善し悪しや高級感って、部品の素材や、磨きの丁寧さ、またほんの小さなパーツの素材感によって左右されるということがよく分かります。
一般に高級機って、ムーブメントは除いて考えると、そういうところをうまくついている、あるいは当たり前にやっているのだと思います。
例えば、セイコーのカタログを見ても、50千円前後のメカニカルラインと少し高い100千円前後のプレサージュで、ほとんど同じデザインのものがありますが、使っている素材の違いだけで高い付加価値を演出しているのが分かります。
逆に言えば、安い商品を買っても、ほんの一部の数千円のパーツを変えるだけで、価格にすれば数万円の違いを生むことができるってことだと思います。

ただし! 失敗すれば逆効果もはなはだしいってことになりますが・・・・。あくまで自己責任。ま、作業自体を楽しむ気持ちがあれば問題はありませんね。

先に後回しにすると言ったイエローのコーティングのクリスタルはこちら

sc_08
作業自体は失敗ではありませんが、クリスタルのコーティングがきつすぎるのか、透明度が低く文字盤が暗くなってしまっています。視認性が大きく劣化してしまいます。
日中の戸外など明るいところではまだましなのですが、室内や夕刻の明るさでは視認性に残念な結果となります。イエローはお薦めできません。
こちらは、再度ブルーのコーティングのものに交換しようと思っています。ついでに、ベゼルも「一枚コイン」の形状のものに交換して、SKX007を一気に高級機に仕上げようなんて野望を抱いてしまいました。顛末はまた後日。

さて、書いてみると長くなる交換作業の手順です

まず、確認。
そもそも、時計の正面から風防をパッキンを挟んでケースに圧入するタイプのものでないとできません。ま、フラットな風防の付いた時計はほとんどこのタイプみたいやけど。
sc_09
こんなボックス型の風防は、また別な工具と手順が必要です。

手順

(写真の掲載など詳しくは、今回失敗したSKX007の修復の時に行います。今回は文章だけ)
1. 回転ベゼルの場合は回転ベゼルをはずす。回転ベゼルとケースのわずかな隙間にナイフをこじ入れると外れます。
外すと、ベゼルとケースの間にラチェットリングがあります。また、ベゼル内側にはベゼルパッキンがはめ込まれています。
大切なパーツなので慎重に扱います。
ダイバーウォッチの場合、かなり固くハマっているのでナイフでこじ開ける場合は手を切らないように十分な注意が必要です!手袋をして、ナイフの刃が跳ねても指に当たらない角度で作業しなけれなりません。力を加えるのに良い角度が取れない場合は諦めることが賢明です。怪我をしてはアカンもんね。
2. 裏蓋をはずす。
3. リューズを抜く。
(おしどりの位置はここ。ここを細い針かピンで押しながらリューズを引くと抜けます)
4. ムーブメントをはずす。
(一体のブメントと文字盤・針は、プラスチックのスペーサーに入ってケースに挿入されています。
時計をひっくりかえすとスムーズに出てくる場合と、きつく入っていてなかなか抜けないものもあるので慎重に)
5. ここから圧入工具の出番。圧入工具コマの穴が風防よりも大きくてコマの縁がケースよりも小さいコマを圧入工具の下にセット。上には風防より小さくて出来るだけケース内径に近いコマをセット。
6. 下のコマにケースを裏向き(風防が下)に置いて、慎重にハンドルを絞ると、ポン!と風防が外れます。
7. 風防が外れ、ケースを表向きにすると、ケースに、チャプターリングがある場合はチャプターリングと、ガラス縁パッキン(細い帯状の輪)がセットされています。パッキンは外した風防に付いている場合もあるので注意。この2つのパーツは大切に。
8. ケースに裏蓋を付けます。
9. ケースを表向きに水平が保てるように、圧入工具コマの穴が裏蓋より大きくて縁がケースの平らな部分にピッタリ合うコマを下に、上には風防より小さく出来るだけ風防サイズに近い縁を持つコマをセット。
10. ケースにチャプターリングをセット。リング裏面の位置を合わす小さな突起をケースの位置穴にはめてセット。
ガラス縁パッキンをケースの内側にセット。
11. 新しい風防をケースに慎重にセット。指の力では圧入できないので、正確な位置に置く感じ。風防が傾いていたりすると、圧入の際にパッキンをつぶしてしまう可能性があるので、正確に慎重に。
12. 圧入工具にケースをセット。慎重にハンドルに力を加え、少しずつ、ケースを回しながら、平均に力がかかるように圧入していきます。途中で風防がケースに水平に入っているか目で確かめます。風防の出がケースの縁から平均していればOK(だと思う)。
13. あとはケースに風防がしっかり入るまでハンドルに力を加えます。
14. この状態で、リューズだけをケースに取付け、水に沈めて簡単な防水検査してみるのもいいですね。
15. 裏蓋を開け、表向きに置いたムーブメントに慎重にケースをかぶせます。12時の位置をちゃんと決めて。
16. ケースをムーブメントごとひっくりかえして、ケースのリューズ穴位置と、ムーブメントのリュース挿入位置を慎重にきっちり会わせてからムーブメントをケースにしっかりはめこみます。
17. リューズを慎重にケースのリューズ穴に差し込み、ムーブメントに挿入します。ケースとムーブメントのはめ込みがきっちりしていれば、リューズはスムーズに抵抗無しに挿入できます。
もし、抵抗があったり入らない場合は前の手順からやり直します。無理にリューズを押し込むとリューズの針(天真)が毀損し取り返しが付かなくなるので慎重のうえにも慎重に。
18. 裏蓋を締めます。この時裏蓋パッキンがきちんとはまっていることを確認。また、パッキン用のシリコングリスがあればパッキンに塗布していくと完璧です。
19. 回転ベゼルがある場合、最後に回転ベゼルをセットします。
ラチェットリングの裏側の突起をケースの小さな穴に合わせてセットし、ベゼルの内側の溝にベゼルパッキンがきっちりとハマっていることを確認して、ベゼルをケースにはめます。指の力では完全にはめることは出来ないので、圧入工具の上のコマをベゼルの大きさのコマに付け替え、ハンドルを絞ると、パチン!とセットできます。回転させて本来の動きをしない(スルスル回ったり、固く回らなかったり)場合、再度外してベゼル内側のパッキンの状態を確認します。動作不良はほとんどがベゼルが傾いているかパッキンのセット状態の不良のようです。

んんんん〜、長い手順やな。しかも、読み返すと不安なこともいっぱいのようで・・・。でも、大丈夫。正確・慎重を旨にやってみれば意外と簡単です。

なお、手順の記述は僕がやったことと、その感想なので、専門家から見れば間違っているかもしれません。まだまだ勉強途中なのでご容赦を!

セイコー5/SNK809K2 一番安い機械式時計。最良のエントリーモデル!

細腕にピッタリのサイズ、日常使いにうってつけ。一皮剥けばさらにいい感じ!

小さすぎると言う人もいると思いますが、小さい分とても上品に感じる時計です。
機械式・効率のいい自動巻・DAY/DATEカレンダー・日常防水・充分許容範囲の精度(日差+10〜15秒)・まとまりのいいデザインと優れた視認性・明るく光る夜光・・・日常使いに求められるものはすべて揃って実売価格7,000円位。
これ以上、なにを求めるのかと思うくらいのよい出来上がりだと思います。
ただし、腕時計に「押し出し」や「派手さ」「ステイタス」「ブランド」を求める人には向きません。

スペックから

Basic RGB
写真はケースを磨いたあとのものです

【スペック(寸法は実測)】
a:42.6mm / b:37.3mm / c:d:30.5mm / e:38.5mm / f:約2.4mm* / g:4mm / 厚さ:10.8mm
バネ棒込み本体のみ重量 :47g(*ベルト含まず)
写真の手首幅 : 55mm
*f はバネ棒通しの穴の中心からボディまでの隙間
●ムーブメント :cal.7S26
●ケース :ステンレス、側面=二次元曲面、つや消し(ヘアライン状でなく完全なマット)
●風防 :ミネラルガラス(フラット)
●防水 :3気圧 / ●裏蓋 :ねじ込み式スケルトン
●カレンダー :3時位置DAY/DATE
●ルミブライト :インデックス各略字・時,分,秒針
●ダイアル色 :ブラック
●ベルト :キャンバス地、バンド幅=18mm
●手巻き機能・秒針停止機能はありません

竜頭の存在を消したシンプルなデザイン

「自動巻で精度もそこそこイイし、竜頭なんかいらんやろ。どうせ手巻機能もないし・・」とでも思ったのか、実に小さな竜頭が4時側にさりげなく付いています。これがかえって全体的にスマートで上品な印象を出しています。
ダイヤルは、分を表すアラビア数字を大きく、時を表す数字は小さく内側に。
時・分・秒針は、この価格帯の時計にありがちな短い印象もなく、長くはないもののしっかり必要な部分を指し示す設定で好感の持てるバランスです。
黒のダイヤルに、白のインデックス、太すぎず細すぎずのアルファ針、差し色に秒針先端の赤。視認性は最良。
ミリタリー風のダイヤルですが、各エレメントに押し出しの強い部分もなく、とても上品に仕上がったデザインです。

マイナス点はケースの仕上げ?

僕の意見です。ケースのつや消し処理。ミリタリー風ということでこういう設定になっているのかもしれないので、これはこれでいいのですが、どうしても実用本位の安っぽさを感じます。光を全く反射しないマット仕上げなので、周りの環境にかかわらず、白っぽい灰色に見えます。キャンバス地の黒ベルトと相まって、仕事も含む日常使いには色気が少なすぎると感じます。アウトドアで遊ぶのには良い設定なのかもしれませんが、どうも引っかかります。

そこで、一皮剥いてみると・・・!

この時計をレビューしている、アメリカ(ハワイ?)の「minitwatch」さんのサイトでケースを磨いてベルトを交換する動画を見つけ、時計を壊すリスクも考えず同じようにやってみることに。

用意したのは、クルマの小キズ修復用のコンパウンドとフエルトの先端をつけたリューター。
まず、裏蓋を開けて→竜頭を引き抜き→ムーブメントを取り出して→裏蓋をもどし→竜頭の穴に爪楊枝をねじ込んで→風防をマスキング。
※ムーブメントの取り出しはちょっとした不注意が致命傷になるので慎重に、自己責任で!

image_02

ここからリューターに「粗キズ用コンパウンド」を塗り込んで全体を粗磨き。
次ぎに、これはうまくいきそう!と気合いを込めて「細キズ用コンパウンド」でひたすら磨くと、こんな具合。

image_03

最後に仕上げ用クリームを不織布につけて丁寧に仕上げ磨き。
あとは丁寧に拭き上げて、分解の逆の手順でムーブメントをもどし、裏蓋をギュッと締めれば出来上がり。
※わざわざムーブメントを取り出したのは、リューターで磨くと対象物が結構熱を持つから。熱すぎて時計本体に影響があったら困るので。
※コンパウンドは自動車のボディ用で「粗」「細」「仕上げ」3本セットでどこでも売ってるものです。

ベルトを交換

幅18mmのベルトは持たないので、一工夫。古い20mmベルトをカッターで加工してしまおう。
ワンタッチバネ棒とやらが付いていたゴールドブラウンの20mm幅のベルト。ワンタッチバネ棒は工具なしで簡単にベルトの付け替えができる優れものですが、このバネ棒がこわれて、こわれたバネ棒をベルトから取り出すにも取り出せず、無理にやったらベルトのバネ棒付近が一部裂けて使えなくなったモレラート製。(長い説明やね・・)
このベルトのバネ棒部分の両端を18mmにフィットするよう1mmカットして、付けてみた。
とてもいい感じです。

image_06

これを教えてくれた「minitwatch」さんは、タイメックスの替えベルトにしています。で、ぼくもタイメックスの替えベルトを探したら、こんなものがありました。3,240円。届いた商品のケースにはご丁寧に12.99ドルってタグが付いてました。
これをつけるとこんな感じ。これも、いいね。

image_04

最後にビフォー・アウター。

image_top

どうです?自分は大成功と思っています。
この夏お世話になったセイコーのダイバーSKXに替わって、秋冬はこれでいきます。

動画で確認↓↓

p.s.  ここまでやったんやから、今度はヒマを見つけて、反射しすぎる風防を外品のサファイヤガラスへの交換にチャレンジしてみるぞ〜!