ちょっと仕事を離れて近所の桜見物です。
きっかけは仕事場の窓から見える電柱にとまった雀。
電柱の上で、ちょんちょんと跳ねていると思ったら、しばらく佇んで桜見物をしているようです。
3月28日、黄砂も少なくとてもいい天気です。
僕の住む石切は生まれた頃から桜の多い坂道だらけの街です。
でもここ数年、街にたくさんの桜スポットがあるのに、春になると花見に奈良や京都に出かけるという、思えば変な行動を取っていたわけで、雀も見惚れる?(僕が子供の頃から好きだった)「山荘」の桜を撮りに出かけました。出かけるといっても事務所から50mほどのところですが。
住所表示は東石切町ですが通称「山荘」は近鉄奈良線石切駅のちょうど西側で大阪平野を見渡せる地域です。夜景が絶品のこの地域、僕の子供の頃は、まだ大阪市内の大店の主人の本宅や別邸の並ぶ地域で木々に囲まれた大きなお屋敷がたくさんありました。そんなお屋敷街の中心を東西に区切る道、写真の桜坂があります。
春になると、西に大阪平野、東に生駒山を背景に見事な桜のトンネルができあがります。
かつてあった二百坪三百坪の豪邸も時の流れで一軒一軒なくなってゆき、今ではその跡地にマンションや建売が軒をならべています。そのひとつひとつの解体・建設工事のたびに行き交うダンプやトラックの通行のため枝ははらわれ、幹は切られ、一時は桜トンネルも消滅したかに思われたのですが、この十年くらいでしょうか、工事も落ち着き、桜も枝を伸ばし昔ほどではないにしても綺麗な桜トンネルが再生しています。
ヒヨドリも昔のようにやって来ています。
僕の子供の頃からあるのだから樹齢はゆうに60年を超えている老木でも新しい枝を伸ばし綺麗な花を咲かせます。
古い幹にさく数輪の桜。空を埋め尽くす満開の枝々より、古木の幹にそっと控えめにでも生き生きと咲く数輪がぼくは好きです。
暖かい日(いや、暑い日?)が続いて今年の桜は例年より短命だったかな?これを書いている4月4日、一気に花は散り葉桜になりつつあります。例年の春の嵐も今年はなく、短く惜しい気はしますが、花見にはいい年でしたね。
短いとはいえ、春の嵐で満開の桜も一気に散ってしまうことも多いのだからやはり桜は惜しまれる短い命がいいのかな。
ついでなので最近のお気に入り・バンビーノ
さて、分厚い上着も機能性の下着もいらなくなったこの季節、時計も軽く薄いのがいいかな。撮影のお供をしたのは、最近出番のなかったオリエントバンビーノ。ハドリーローマの赤スティッチ入り黒のNATOタイプのストラップと合わせています。グレーダイヤルの地味といえば地味な時計ですが、シンプルでおしゃれ、控えめにスティッチの効いたNATOがなぜか春に似合っていると思っています。(正直に言って、NATOを含めいろいろバンドを試したものの結局標準の革バンドがベストと思っていたこの時計、たまたま付けてみた赤スティッチのこのワンピースバンドは本当によく似合うと見直しています。)