SEIKO SARB065 cocktailtime

Around¥50, 40mm弱、最良のクラシックタイプウォッチ

バーテンダー石垣忍氏とのコラボレーションモデル。カクテルからイメージされたとか。
僕はカクテルはよく知らないのですが、この時計をはめてちょっとおしゃれなスーツ姿で頭の先から足の先までパリッときめて、スローテンポのジャズが静かに流れるバーにでも行きたくなる、そんな気分にさせる雰囲気を持っています。

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スペックから

Basic RGB

【スペック(寸法は実測)】
a:47.5mm / b:39.6mm / c:d:36.5mm / e:43.5mm / f:約1.8mm* / g:5.5mm / 厚さ:13mm
バネ棒込み本体のみ重量 :62g(*ベルト含まず)
写真の手首幅 : 55mm
*f はバネ棒通しの穴の中心からボディまでの隙間
●ムーブメント :cal.6R15C
●ケース :ステンレス、側面=二次元曲面、側面=つや消し、上面・ベゼル=グロス
●風防 :ミネラルガラス(ボックス型カーブ)
●防水 :5気圧 / ●裏蓋 :ねじ込み式シースルー
●カレンダー :3時位置DATE
●ダイアル色 :薄く青味のある白(パール)
●ベルト :牛革(黒に青ステッチ・Dバックル)、ベルト幅=20mm
●手巻き機能・秒針停止機能

最初にちょっと文句を言わせてね。腕の細い人は要注意!!

対象はベルトです。ついているベルトは黒の光沢のあるブルーステッチのベルトで、尾錠はDバックルになっています。

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ベルトもDバックルもとても品質のいいものなのですが、Dバックルをつけることが前提になった設計になっているので、尾錠のつく短いベルトは通常より短く、穴が打たれた長いベルトは通常より長くなっています。しかも、全体的に長い。
このブログでDバックルをつける時の注意を書いたことがありましたが、そもそもDバックルをつけると通常の尾錠より全長は長くなります。それなのにベルトも長い。どれほど太い手首を想定しているのかわからないけど、手首が170mmほどの僕の手首には長すぎて新たにベルト穴を穿たなくてはなりません。しかも、長い方のベルトがより長く設定されているので、ベルトの余りが長すぎて非常に格好悪い結果になっていまします。
また、Dバックルはきつく締めることができないので、革の硬さが馴染むまではその硬さが腕を締め付け浮き上がり、とても不細工かつ不快で、おしゃれどころではありません。
長すぎるベルトを少しでも緩和しようと通常の尾錠に交換してみましたが、尾錠側のベルトが通常より短いので、装着時尾錠が腕の外側に偏り、最悪の装着感になります。
この時計の雰囲気にぴったりの色合いを持つだけに、残念でしかたありません。
手首周りが175mm以下の人は、ベルトの交換が必須だと断言できます。

文句はここまで、本題にもどるよ。

以上の訳でベルトは光沢のあるリザード状アイシングブラウンのTAIKONAUT-008RCに変えました。(ハイ!ピッタリです)

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時計自体は素晴らしいと思います。クラシックなドーム型の風貌、オニオンのリューズ、光の反射を極めてうまく利用し、巧妙にカットされた時分針とくさび形の略字、このカットのおかげで真っ暗闇でない限り良好な視認性を確保しています。
綺麗に磨き上げられた大きすぎない40mm弱のケース、角度も長さも非常にバランスの取れたラグ。このラグの長さと角度のおかげで13mm強という若干厚めの厚さも気になりません。
そして、なによりこの時計の個性を表しているサンバースト状に加工されたほのかな青の文字盤と細いブルーの秒針。明るく正面から見ると白またはパールに見えますが、若干傾けるとほのかな青が放射線状・扇形に広がります。ほのかな青とパールの空間を繊細なブルーの秒針がなめらかに移動します。
本当に、いつまで眺めても飽きない美しさがあります。
通販サイトなどではこのダイヤルの色はわかりません。ただブルーダイヤルと書かれているものもあります。「ブルーはどうかなぁ?」と二の足を踏む人もいるのではないかと思いますが心配はいりません。抑制の効いた本当に上品なダイヤルです。
どれをとっても文句はありません。

ビジネスマンの日常には、オンでもアフター5のオフでも最適なんではないでしょうか。間違いなく周りから好感を持って見られる時計だと思います。
ただし、ジーパンはいてトレーナー着て遊びに行くようなシチュエーションには向かないと思います。

ムーブメントはこのクラスのセイコーメカニカルの定番 6R15。精度はメーカー値日差+25秒~-15秒、パワーリザーブ50時間。
実際通常の使用環境では日差はもっと縮まります。量産品のムーブメントですが信頼性・耐久性と精度は優れたものなので安心です。
防水も日常十分な5気圧、突然の雨や、洗面でも気遣う必要はありません。
僕が持っている同じムーブメントの他の時計は、デスクワークの多い環境でも日差±10秒くらいでリューズを巻かなくても動き続けます。
自動の巻き上げ効率がいい証拠です。信頼性は高いと思っています。

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美しさって、個人個人違うものだから僕が感じるこの時計の美しさは100%他人も同じように感じるとは思いません。でも、おそらく80%以上の人は美しいと感じるのではないかと思います。
奇抜なところがなく、極めてオーソドックスで、その構成要素だけを高いレベルで製造しまとめあげたものであるからです。

国産の腕時計をヨーロッパの高級品と比べることは多いですが、これは比べる必要はないと感じます。
また、コストパフォーマンスをはかることも必要ありません。コストパフォーマンスが極めて高いことは明白です。メーカー希望 55,000円。この値段でヨーロッパの量産高級機を手に入れた満足感と同等かそれ以上の満足感を得られると思うからです。
唯一無二、この時計はいい、と思います。

写真が少ないので動画も見てね↓

SEIKO SARB065 cocktailtime」への1件のフィードバック

  1. 管理人様
    こんにちわ
    時計改造で検索していたところたどりつきました。
    記事を読ませていただき時計に対する見方が変わりました。
    いいものを見る感覚(価格ばかりではなく)を教えていただき目から鱗の思いです。
    セイコーの写真 美しい バンドも美しいです。
    見ていてうっとりする。
    早々購入の算段をしているところです。(ちょっとやぼですね)
    この時計をしていきつけのBARに行きたくなりました。
    この美しさを感じる自分にはなかったです。
    ありがとうございます。

    いいね

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