腕時計で少しオシャレをしたくなったら試してみたくなる「Dバックル」。見た目もいいし、ベルトにも優しいし、なにより付けやすいし。
お気に入りの腕時計、ベルトに試してみたくなった時の注意点をまとめました。
購入時のご参考に・・・。
注意点その1 Dバックルのサイズ
腕時計のベルトのサイズは腕時計のラグ間の幅で決まっていますね。
腕時計のケースが40mm前後のものなら普通は20〜22mmくらい。
通常の革ベルトの尾錠(バックル)のサイズは、ラグ幅の2mm少なめくらいです。20mmのベルトなら18mm。(写真中央がごく普通のタイプです)
ただし、そうでないものもたくさんあります(写真BやC)ので、キチンと計ることが重要です。
また、ベルトの厚みも4mmを超えるものは装着できない可能性があるので注意が必要です。
くれぐれもベルトサイズとDバックルのサイズを混同しないように!
注意点その2 留め穴の位置
腕が細めの人は、ベルトの形状によっては装着できない例も
写真は最近のごく普通の革ベルト(短:75mm、長120mm)に三つ折れのDバックルを装着した例です。
A は短い方のベルトの端、ベルトに留める尾錠の芯の位置です。
E は長い方のベルトの端、腕時計のラグの芯の位置にあたります。
通常は A〜E が腕時計を着けたときの12時側からベルトのバックルまでの長さになります。
僕の腕は、165mm強と細く、通常の尾錠では、かなり奥の穴で留め針を入れて使用しています。
市販の外品ベルト、特に欧米物の場合、長いベルトが多いのでどうしても余る部分が長くなります。
写真の左2点がその例で、ともに奥から2番目の穴を使用しています。
ごく標準的なこれらのベルトにDバックルを付けてみると、左から3・4点目のようになります。
尾錠の芯の位置(A)と、ベルトの長い方の端(E)は揃えてありますから、この間で尾錠の針が長い方の穴に入りロックされることになります。写真の例では B、C、D の”○”の位置です。
左2点の通常の尾錠は、B(黄色の○)の位置で止まっています。
Dバックル例、左3・4点目は D(橙色の○)の位置で止まらなければなりません。
しかし、写真左3点目青色のベルトを見て頂ければ分かりますが D の位置に留め穴はありません。(ベルトの穴は自分で開けたものです。不細工ですが・・)
左4点目の茶色のベルトの場合は、通常よりずいぶん奥まで留め穴が設定されているので問題はありませんが、左3点目の青は前述のとおり自分で穴を開けなければなりません。
また、左2点目の茶色のコードバンはベルトがボンベ状に膨らんだタイプなので留め穴を追加に開けることはできません。
細い腕ではDバックルは装着できない例です。
両開きタイプの Dバックル(右端)はすこしマシではありますが、これも通常の尾錠より奥(約5〜6mm)の留め穴を使用することになります。
B と D の長さは約10〜12mm。
普通の尾錠で使っている留め穴より、10〜12mm奥に留め穴がないと適当な長さにベルトを調節することができません。
逆にいうと、細い腕の場合、Dバックルを装着すると、一番奥の留め穴を使用してもベルトが長すぎてキッチリ腕のサイズに合わすことができないと言うことです。注意しましょう!
Dバックルの種類と注意点
両開きのタイプと三つ折れタイプ どっちにします?
最後に厚みのはなしです。
通常の尾錠の場合は、腕に装着した時、尾錠の芯(ベルトの端)はほとんど腕に密着しますが、両開きタイプの Dバックルは芯から下に金具があるので、ベルトの端は腕から浮いた状態になります。これが結構気になる厚みに感じます。
三つ折れタイプはあまり気になりませんが、両開きのタイプ(写真右端)の厚みは、ものによっては10mmを超える物もあります。デスクワーク時など、腕がデスクに付く場合に結構気になります。特に少し厚めで固いベルトの場合はなおさら不自然な感もあります。
僕は厚さ3mm前後のうすめのベルトに三つ折れタイプがオススメです。
Dバックルは見た目もかっこいいし、通常の尾錠よりは脱落の可能性やベルトの傷みを和らげる効果もあるようなので、ちょっとオシャレに楽しむにはいいアイテムです。
最後の最後に、アマゾンなど通販で購入する場合、価格の目安は最低2,000円前後、出来れば3,000円クラスのものを選ぶと間違いはないようです。1,000円前後の物には結構粗悪品がありますので避けた方がよいでしょう。
夏が過ぎて、秋・冬になると革ベルトの出番だと思います。今から準備もいいかな?