クオーツ腕時計の電池とOリング交換・FolliFollie

ミヨタ SUPER 2035 ムーブメント

「自分さあ、電池交換できる?近所の時計屋に断らてん」(関西では相手のことを「自分」って言うことが多々あります)
「出来るよ。自分のん交換したしたことあるし。この時計か?」(この場合の「自分」は自分です。ややこしいねぇ)
「ん?文字盤に、なんかコロコロ転がってるで」
「あぁ、それ12時の飾りが取れてん」
「取れた、て、このままやったら針にひっかかって、時計動かんやん」
「そうやなぁ、なんとかならん?」
「やってみよかぁ?せやけどつぶれても知らんで。ええか?ええねんな?」
「近所の時計屋でも断られたもんやから、しゃあないわ、つぶれても」
と、いうような、わかったかわからんような訳で「FolliFollie」のファッション時計の電池交換と修理?です。
数年前に高島屋で4万円(+税)で買ったそうな。ファッション時計にしたら結構いい値段やね。(この値段覚えておいて下さい。あとで値段の話出てきますから)

とりあえず、内容の確認。

裏蓋を開けて、電池の規格を確認します。電池は「SR626SW」小さな電池です。
ちなみにこの種のボタン電池の記号末尾には「W」と「SW」がありますが、単純な2針や3針の時計には「SW」、照明が付いていたり、クロノグラフのような他針のもの、またデジタルのものなどは大きな電力がいるので「W」を使うのが一般的らしいです。
普通は「SW」、電力を多く使う多機能なものは「W」ということですね。
なので、普通の2針・3針時計の場合はどちらでもいいようなものだけど、できるだけムーブメントの規格に沿ったものがよろしい。と、いうことで「SR626SW」購入。近所の電気屋で300〜400円。

パッキン、ボロボロや・・。

裏蓋を開けた時に、ゴム紐のような細くて黒いものがボロボロっとでてきた。寿命を迎えたOリング(パッキン)です。
切れてボロボロなので再利用はできません。
引き受けた限りはキッチリやったらな!ということで、もともと買っておこうと思っていた腕時計用のOリングと、リューズ用のOリングをアマゾンで手配。

取れた12時の略字を元の位置に。

ムーブメントはミヨタの「SUPER2035」。この手のファッション時計によく使われているクオーツです。
リューズを抜いて(オシドリの位置などは後述)、文字盤ごとムーブメントを取り出し、裏返しに置いたペットボトルの蓋にチョコンと置いて。
ケース内にころがっている取れた略字をピンセットで取り出し、文字盤の12時位置に微量のアロンアルファで固定。
結構簡単に文字盤は元通りに。

さて、電池とOリングの交換にかかろ。

アマゾンから届いたものは以下。リューズ用Oリング、裏蓋用Oリングとセイコーのシリコングリース。リューズ用のOリングのケース、サイズ毎に区分けされています。以前割ピンを買った時も同じようなケースに入っていたのですが、サイズ表示のラベルがケースの裏に貼られており、ラベルを上にフタを開けると中身はバラバラ。サイズが分からなくなってしまったことがあります。どこかの国で作られたこの種の製品を開封する時は注意が必要です!

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リューズ用のOリング。この手のものラベルが裏に貼られてたりするので開封は慎重に。
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裏蓋用のOリングのセットとシリコングリース。右はシリコングリースを開けたところ。

●まず、ベルトの一カ所(どこでもいいのだけど)バックル部分のバネ棒を押し込んで、ベルトの輪を解く。普通の美錠のベルトならこの工程はいりません。

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●次ぎに、裏蓋用の工具で慎重に裏蓋をはずす。この場合はねじ込みなので左に回せばはずせます。
●裏蓋をはずしたところ。ミヨタの2035が見えます。時計の割に小さいね。

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写真の線と矢印、線の部分(横に細長い部品)を精密ドライバーなどで矢印方向に押すと、「ピョン」っと電池が飛び出します。結構勢いよく飛び出すので注意がいります。

●で、出来るかどうか分からないけど、リューズのOリング交換のためにリューズを取り外します。

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写真左側の円内。ほんの小さな穴が「おしどり」です。ここを押しながらリューズを引っ張るとリューズは簡単に抜けます。
穴が小さいので、バネ棒はずしの針などは太くて使えません。僕はコンパスの針で押しながら抜きました。
尚、引き抜く時、リューズは押し込んだ位置から引き抜きます。時刻合わせに使う一段引いた位置からでは抜けません。
リューズ用のパッキンはリューズのクラウンの内側にはめてあるだけの構造の様です。(間違っていたら指摘して下さい)
しかし、前のOリングは、たぶん文字盤の修理でリューズを外した時に脱落したのか、見当たりません。
適当な大きさのOリングを見つける以外ないようです。
1.4mmのOリングが合いそうなので、クラウンの中心におさめました。

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●裏蓋の直径を測ると、26.6mmあります。そこで、買ったばかりのOリングのセットから、26mmと26.5mmを取り出し、合わせてみると、26mmがピッタリです。
ノギスのクチバシが裏蓋のOリングの溝までは入らないので、こういう結果になったのかな?
Oリングを買われる時には実測値の周辺のいくつかのサイズを買っておくことを薦めます。

●シリコングリースをOリングに慎重に塗布します。シリコングリースは水飴の様な感じで糸を引くくらいの粘度です。僕は専用の塗布器を持たないので、綿棒で塗ってみました。裏蓋に装着するとこんな感じ。うまくいきましたね。

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あとはリューズを元に挿入(慎重に入れるとスッと入ります。くれぐれも慎重に。天真を曲げたりするとおしまいです)し、新しい電池を滑り込ませて、裏蓋を適当なトルクでねじ込み、完成です。

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意外と簡単やね。電池交換だけに限れば専用の道具は裏蓋外しくらいで、あとは精密ドライバーとコンパスくらいあればできるかな。

それにしてもの、ファッション時計の値段。

何年前か知らんけど、4万円したって。確かにネットでみると、ベルトは違うけどほぼ同型のものが定価4万円。但しネット通販での実売価格は1.5〜2万円。
百貨店で買ったから定価販売やったんやろうね。
でも、FolliFollieの値付けはまだ他のより高級な10万超えるようなブランド物に比べれば良心的やとは思うけど。
中身のムーブメントはミヨタの汎用品、素人の僕らでも600円位で手に入るもの。ケースにしたって風防にしたって、飾り物のガラスにしたって、けっして上等とは言えず、ベゼルなんかもあきらかなメッキ。新しいうちはキラキラ綺麗に腕元を飾るんやろうけれど、少し手入れを怠ったら、きっと見るも無残になるやろうね。
定価4万円出せば、セイコー・シチズン・オリエントなんかの国産なら、実に立派で綺麗で信頼性のあるものが買えるよ。文字盤の略字が脱落するなんか考えられへん。
FolliFollieとかこのクラスのブランド品で、セイコーやシチズン、オリエントなんかに委託生産しているものは別として、たいていは安いmiyotaやETAの汎用クオーツムーブメント使って中国でチョコチョコッと生産しているものですよね。
腕時計選ぶなら、ブランド物ファッション時計でもしっかりした時計メーカーの製品を選びたいと思いますね。
使い捨て感覚でどんどん新しいものに買い換えられる身分なら別やけど、僕は出来ないので。
ま、価値観の違いかもしれないけど。

一度は試してみたくなるDバックル。注意点は?

腕時計で少しオシャレをしたくなったら試してみたくなる「Dバックル」。見た目もいいし、ベルトにも優しいし、なにより付けやすいし。
お気に入りの腕時計、ベルトに試してみたくなった時の注意点をまとめました。
購入時のご参考に・・・。

注意点その1 Dバックルのサイズ

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腕時計のベルトのサイズは腕時計のラグ間の幅で決まっていますね。
腕時計のケースが40mm前後のものなら普通は20〜22mmくらい。
通常の革ベルトの尾錠(バックル)のサイズは、ラグ幅の2mm少なめくらいです。20mmのベルトなら18mm。(写真中央がごく普通のタイプです)
ただし、そうでないものもたくさんあります(写真BやC)ので、キチンと計ることが重要です。
また、ベルトの厚みも4mmを超えるものは装着できない可能性があるので注意が必要です。
くれぐれもベルトサイズとDバックルのサイズを混同しないように!

注意点その2 留め穴の位置

腕が細めの人は、ベルトの形状によっては装着できない例も

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写真は最近のごく普通の革ベルト(短:75mm、長120mm)に三つ折れのDバックルを装着した例です。
A は短い方のベルトの端、ベルトに留める尾錠の芯の位置です。
E は長い方のベルトの端、腕時計のラグの芯の位置にあたります。
通常は A〜E が腕時計を着けたときの12時側からベルトのバックルまでの長さになります。

僕の腕は、165mm強と細く、通常の尾錠では、かなり奥の穴で留め針を入れて使用しています。
市販の外品ベルト、特に欧米物の場合、長いベルトが多いのでどうしても余る部分が長くなります。
写真の左2点がその例で、ともに奥から2番目の穴を使用しています。

ごく標準的なこれらのベルトにDバックルを付けてみると、左から3・4点目のようになります。
尾錠の芯の位置(A)と、ベルトの長い方の端(E)は揃えてありますから、この間で尾錠の針が長い方の穴に入りロックされることになります。写真の例では B、C、D の”○”の位置です。

左2点の通常の尾錠は、B(黄色の○)の位置で止まっています。

Dバックル例、左3・4点目は D(橙色の○)の位置で止まらなければなりません。
しかし、写真左3点目青色のベルトを見て頂ければ分かりますが D の位置に留め穴はありません。(ベルトの穴は自分で開けたものです。不細工ですが・・)
左4点目の茶色のベルトの場合は、通常よりずいぶん奥まで留め穴が設定されているので問題はありませんが、左3点目の青は前述のとおり自分で穴を開けなければなりません。
また、左2点目の茶色のコードバンはベルトがボンベ状に膨らんだタイプなので留め穴を追加に開けることはできません。
細い腕ではDバックルは装着できない例です。

両開きタイプの Dバックル(右端)はすこしマシではありますが、これも通常の尾錠より奥(約5〜6mm)の留め穴を使用することになります。

B と D の長さは約10〜12mm。
普通の尾錠で使っている留め穴より、10〜12mm奥に留め穴がないと適当な長さにベルトを調節することができません。

逆にいうと、細い腕の場合、Dバックルを装着すると、一番奥の留め穴を使用してもベルトが長すぎてキッチリ腕のサイズに合わすことができないと言うことです。注意しましょう!

Dバックルの種類と注意点

両開きのタイプと三つ折れタイプ どっちにします?

最後に厚みのはなしです。
通常の尾錠の場合は、腕に装着した時、尾錠の芯(ベルトの端)はほとんど腕に密着しますが、両開きタイプの Dバックルは芯から下に金具があるので、ベルトの端は腕から浮いた状態になります。これが結構気になる厚みに感じます。

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三つ折れタイプはあまり気になりませんが、両開きのタイプ(写真右端)の厚みは、ものによっては10mmを超える物もあります。デスクワーク時など、腕がデスクに付く場合に結構気になります。特に少し厚めで固いベルトの場合はなおさら不自然な感もあります。
僕は厚さ3mm前後のうすめのベルトに三つ折れタイプがオススメです。

Dバックルは見た目もかっこいいし、通常の尾錠よりは脱落の可能性やベルトの傷みを和らげる効果もあるようなので、ちょっとオシャレに楽しむにはいいアイテムです。
最後の最後に、アマゾンなど通販で購入する場合、価格の目安は最低2,000円前後、出来れば3,000円クラスのものを選ぶと間違いはないようです。1,000円前後の物には結構粗悪品がありますので避けた方がよいでしょう。

夏が過ぎて、秋・冬になると革ベルトの出番だと思います。今から準備もいいかな?

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最適の38mmケース。 ON/OFF問わず日常ガンガン使える実用ミリタリー

ハミルトン・カーキ・フィールド 38mm どんな時計?

感想まとめ

●腕が細めの人に最適!38mmケース。
●とてもよくまとまったデザイン。フェイスを目一杯使った見やすいインデックス。見栄えのいい長い針。
●控えめながら、しっかりしたケース、長目のラグ、カーブガラスなど、存在感のあるクラシカルな仕上げ。
●日差は+5秒ほど。十分な精度。パワーリザーブも42時間で充分。平均的であるが日常使いでは気にならない。

【プラス面】
視認性良好。夜光もきれいに比較的過不足無く光る。防水も10気圧で日常使用には充分。
38mmケース、厚さ11mm。大きすぎず、小さすぎず、厚すぎず、薄すぎず。重すぎず、軽すぎず。
まさにちょうどいい大きさ。
扱いやすい少し大きめのクラウン。
【マイナス面】
腕周りが180mm、腕幅が60mm以上の人には小さいと感じるかも。(その場合は40mmや42mmケースのカーキがオススメ)
リューズは普通のプル・プッシュ式。できればねじ込みリューズが欲しかった。
リューズガードもなく大きめのリューズなのでぶつけたり、落とした時が心配。

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【スペック(寸法は実測)】
a:47mm / b:38mm / c:32mm / d:30mm / e:42.5mm / f:約2mm* / g:6.5mm / 厚さ:11mm
バネ棒込み本体のみ重量 :52g(*ベルト含まず)
写真の手首幅 : 55mm
*d はインナーベゼルを除いた文字盤の直径 *f はバネ棒通しの穴の中心からボディまでの隙間
●ムーブメント :ETA 2824-2
●ケース :ステンレス、側面=二次元曲面、ベゼル面のみグロス、他はつや消し
●風防 :サファイヤクリスタル(カーブ)
●防水 :10気圧 / ●裏蓋 :ねじ込み式スケルトン
●カレンダー :3時位置DATE
●ルミブライト :インデックス各略字・時,分針
●ダイアル色 :ブラック
●ベルト :レザー、バンド幅=20mm

● いつでもどこでも使える、一本は持っておきたい時計

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なんと言っても特長は38mmケースのミリタリーということだと思います。
ミリタリーというと、いかにも無骨な実用本位の時計を思い描きます。日常の使用では場にそぐわない場面も想像してしまいます。
しかし、38mmという今では小さめのケースのおかげで、無駄な押し出しもなく、インデックスや針を小さなダイヤルにおさめることで、返ってまとまりもよく見栄えのいいダイヤルになっています。
そして、ケースは38mmですが、ラグがケースに対して長目に設定されていて12時側から6時側への全長は47mmありますから決して小ささを感じさせない全体的なデザインになっているため、どんな場面でも違和感の無い使用ができると思います。
ONなら、デスクワークでも、営業でも、荒っぽい現場作業でもがんがん使えます。スーツでも作業着でもまったく違和感がないでしょう。
OFFはONより得意でしょう。山でも、海でも、ちょっとしたスポーツでも、きっと似合います。カジュアルウエアでもスポーツウエアでもOKでしょう。特にベルトをそれなりに替えるとアクティブな気持ちになれます。
唯一、気の張ったパーティなんかでは少しそぐわないかな・・と思うくらいです。
ぜひ一本は持っておきたい時計です。

●とてもまとまった印象のフェイス

小さいフェイスとか言ってますが、実際の文字盤の大きさは、32mm。
僕の持っている一番大きな時計、ステインハートオーシャンワンはケースが42mmですが、文字盤の大きさは30.5mm。実はこの時計よりも小さいのです。
よい視認性を得るのに十分な大きさは確保しています。
長い針も大きな長所です。秒針・分針の先端はは文字盤外周の秒インデックスの外側いっぱいを回ります。時針の先はインデックスの大きな数字の内側にかかるところを指しています。とてもバランス感のいい配置です。
僕は時・分・秒針がこのようにきっちりとインデックスを指すレイアウトが好きです。これは時計の高級感にも繋がると思っています。
最近の大きな時計では、流行で無理矢理大きくした文字盤に、ムーブメントが許す重さの針を付けるため、比較的針が短く見えるレイアウトのものをよく見かけます。これはバランス感覚に欠けるし、なにより、針先がインデックスに届かないのは時計として邪道ではないのかと。クロノグラフなんかでは特に、ストップウォッチ秒針が数分の一秒のインデックスに届かないため正確に時間を把握することができないものも多く見かけます。これはいけないと思うのです。
それに短く見える針は著しくチープに感じるのは僕だけではないと思います。

●38mmと40mm、少し比較してみよう

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これはハミルトンさんのホームページからの画像です。
インデックスの秒目盛り、数字の大きさ、省略されていた3時を表示、内周24時間の数字に加えられた目盛りなんかが明らかに違います。
2mm大きくなっただけでこれだけ余裕が生まれるのですね。
でも、追加された内周の24時間目盛りのためか、時針は短くなっています。
デザインは好みのものですが、僕はキュッと締まった感じの38mmが好きです。
※40mmのものは、新しいH-10型というムーブメントを搭載したモデルです。パワーリザーブ80時間、すごいね。

●ベルトを交換してみよう

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標準では、少しゴツ目の黒のレザーベルトが付きます。(この他にメタルベルトの仕様もあります。)
特に過不足の無い品質のベルトです。
しかし、時計自体のデザイン的な仕上げがいいので、シーンに合わせてベルトも交換すれば尚雰囲気が出ます。

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茶色やグレーのベルトなんかもいいですが、OFFなら、NATOタイプがとてもよく決まります。
シンプルなウレタンなら黒以外でもオレンジなんかいいだろうと思います。

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夏場、汗をよくかく時期にはメタルのベルトが欲しくなります。が、純正のベルトを手に入れるには15千円程度と結構高額です。そういう思いのある人はメタルベルトが標準装着されているタイプを購入しておくのがいいかなとも思います。

●精度はそれなり

ムーブメントは、ETA-2824-2。舶来の機械式腕時計によく使われているETA社の汎用ムーブメントです。
よく、「エタポン」とか言って馬鹿にしている人もいますが、多く出回っているため、非常に高い信頼性と容易なメンテナンスを両立しているいいムーブメントだと思います。仮にこわれても、修理に心配はいらないと言うことです。オーバーホールも比較的安いしね。
パワーリザーブは42時間。平均的ですが充分ですね。自動巻の巻き上げ効率は分かりませんが、日常腕に着けている限り止まることはありません。
この個体の精度は、+約5秒/日で安定しています。
ちなみに、さっき大きさのことで出てきたオーシャンワンも同じムーブメントで、精度も同じです。
ETA-2824-2、少し進み目の設定になっているようです。

動画はこちらで!

● 結論

手首が細めの人には絶対おすすめです。僕は170mm、幅55mmですが、実にしっくり馴染みます。
実売価格50千円前後、お買い得な実用時計だと思います。
ハミルトンやセイコーがはずかしい、って人もいます。僕はちがうと思っています。
実売50千円くらいで、とても高品質で高評価の時計を大量に提供し続ける企業の技術ってすごいと思いませんか?
それだけでも尊敬できる企業だと思うのです。
ハリウッド映画にはいっぱい出てくるしね。「インターステラー」なんかハミルトンの時計はいい役をしていたしね。
持って絶対損の無い時計だと思います。

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シチズンコレクション CA0454-56E エコ・ドライブ メタルフェイス

求めやすいクロノグラフ シチズン・メタルフェイス CA0454-56E

どんな時計?

● 国内生産最安級ではあるが、品質には国内産ならではの安心感がある。
● メタルフェイスというだけあってメタリック感は充分。ステンレスブレスもある程度角を強調した統一感のあるイメージ。
● 40mmケースで大きすぎず、キラキラのわりには妙な押し出しを抑え、抑制のきいた好感の持てるデザインであるが、存在感も抑制気味。

【プラス面】
ちょうどいい大きさ・重さ。日常の使用に気をつかわない防水性・堅牢製。見やすい文字盤。抑制の効いたデザイン。
国内産の安心感。製品としての完成度。クオーツならではの精度。ソーラーパワー(?)。
クロノグラフを含め複雑な機能のを省いた簡易な操作性。
【マイナス面】
抑制の効いたデザインのためか、理詰めでデザインされたような冷たさがあり、”華”には欠ける。
クロノグラフのボタン、ストップ・再計測の際のクリック感がない=感触が悪い。
日付窓が小さく、表示が奥まっているので非常に見づらい。
長期間仕舞っておいた場合や、冬場袖に隠れる場合など、パワーが心配になるが確かめる術がない。

Basic RGB

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【スペック(寸法は実測)】
a:46.8mm / b:40mm / c:34.2mm / d:30mm* / e:42mm / f:約2mm* / g:6mm / 厚さ:12mm
バネ棒込み本体のみ重量 :56g(*ベルト含まず)
写真の手首幅 : 55mm
*d はインナーベゼルを除いた文字盤の直径 *f はバネ棒通しの穴の中心からボディまでの隙間
●ムーブメント :B612-S083451 クロノグラフ
●ケース :ステンレス、側面=二次元曲面、ラグ上面のみつや消し、他はグロス
●風防 :ミネラルクリスタル(球面)
●防水 :10気圧 / ●裏蓋 :ねじ込み
●インダイアル :12時位置=クロノグラフ60分計・6時位置=スモールセコンド・9時位置=24時間計
●カレンダー :3時位置DATE
●ルミブライト :インデックス各略字・時,分針
●ダイアル色 :ブラック
●ベゼル :有色メッキ・タキメーター(刻印)
●クロノグラフ :1/5秒〜60分計測、計測中断-計測再開可(中断を含まない総時間)、リセット=時計回りにグルッと0位置に戻る(カチッと瞬時には戻らない)
●ベルト :ステンレス(無垢)、三つ折れクラスプ、バンド調整=Cリング、バンド幅=20mm
●その他:ソーラーセル/エコドライブ・秒針停止機能・日付早修正機能・充電警告機能・過充電防止機能
※ パーペチュアルカレンダー、電波修正、パワーリザーブはありません。

● よく出来ているけれども、”華”を感じないデザイン

ケースの仕上げや、製品としてもシッカリ感、精度などはさすが国内産だけあってボトムクラスの時計ですが高いクォリティを持っています。ケース内のホコリや針のズレ、ケースの磨き不良やカン合部のがたつき、リューズのあまさなど安価な海外生産品にある心配は一切ありません。
ベゼルの有色メッキも入念で、彫られたタキメーターの白文字もくっきりとよい精度で仕上がっています。
黒のダイヤルに艶あり銀の針。時・分針とインデックス略字には夜光が塗られます。シンプルで非常に見やすいフェイスです。
ただ、日付表示は非常に見にくいものです。表示がかなり深い位置にあるうえに窓が小さいためです。
デザイン的な大きな特長はダイヤル内周に施された銀色のリングです。分針の先はこのリングの円にちょうど届くように設定されており、全体のデザイン的には比較的短い分針を長く見せる効果もあるようです。
このリングの効果もあって、メタリックフェイスというように、全体にメタリック感がみなぎります。
しかし、印象としては、理詰めでデザインしたような冷たいイメージが拭えません。
それが狙いなのでしょうが、僕は、生活の中で身にに着ける物としての親しみや暖かみというような要素は感じられず、無機的な華のないデザインに感じます。(単に好みの問題だと思いますが・・)

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風防はサファイアクリスタルではありませんが球面ガラスと称するカーブガラスです。表面だけのカーブガラスのようで、深い角度の斜めからはレンズ効果でダイヤルは読めません。好みの問題ですが、ぼくはこのタイプのガラスが好きです。

● 無機的なデザインを少し緩和できるかな

無機的な華のないデザインと言いましたが、これは適度に角をきかせたステンレスブレスの影響が大きいとも思えます。
そこで、少し色差しの意味もこめて、ブラウンの革ベルトに替えると印象はかなり変わります。
シンプルなフェイス、ドームのように盛り上がった風防とも相まって、どことなくクラシカルな良い雰囲気に変わります。
ベルトのおかげで暖かみも増し、冷たい印象が緩和されます。身に着けるなら僕はこの状態が好きです。
また、黒でもNATOタイプの織り目の大きめのストラップに変えると、同じような効果と、黒の締まったいい感じになります。
標準装着のベルトを変更すると印象がガラッと変わる時計の良い例だと思います。

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● ソーラーパワー/エコドライブのこと

この時計はエコドライブでもボトムエンドのムーブメントなので、充電量をチェックする機能はありません。従って、買った時点、長期間暗所に保管した場合などはもとより、冬場など屋外の光に接する機会の少ない季節などは充電量が気になります。
取扱説明書では、一旦充電を切らせて停止させてしまうと、
動作するまでに屋外で25分〜3.5時間、屋内照明下なら80時間も置いておく必要があります。
その後一日動作分を確保するには屋外で2〜3分、屋内照明下で3.5時間、
フル充電するには屋外で8.5〜40時間、30W蛍光灯の直下で150時間もかかるとあります。
一旦バッテリーを上げてしまうと、フル充電を期待すると曇天の日なら40時間、冬場なら一週間近く屋外で光を浴びせることが必要です。これは大変ですね。
充電残量が分からないだけになおさら気になります。
僕は一週間に一度くらいは、晴天の日に数時間ずつ日干ししています。
ただ、フル充電になると、約7ヵ月は保つらしいし、切れる7日前には警告(秒針が2秒刻みに動く)があるらしいのでそれほど気にすることはないのかもしれませんが、やはり、気になります。
それに、二次電池って代物です。要は充電式のバッテリーですね。長期間の使用では当然バッテリー自体にも寿命がありますし、機械部分の劣化で負荷が大きくなり、当初の性能は維持出来ないみたいです。従って定期的な分解掃除が必要(メーカーは2〜3年に一度のメンテナンスを勧めています)で、全くメンテナンスフリーと言うわけにはいきません。

これなら、僕は単純に普通のボタン電池式でいいのでは?と思うのですが、どうでしょうか?

● クロノグラフはそれなり、値段なり。

クロノグラフの機能です。ダイヤルセンターを中心にする長いクロノ秒針が1/5秒ピッチで進み、12時位置のクロノ分針で60分間計測できます。リューズ上のスタート/ストップボタンで計測開始、中断、計測再開ができます。リューズ下のリセットボタンはリセット専用で、計測中どんな状況であろうと押せばリセットされます。
最低限のクロノグラフ機能で、単純なだけ操作も簡単。僕はこれで十分だと思います。
但し、気に入らない点は2つ。
まず、スタート/ストップボタン。スタート時はクリック感があるのですが、それ以降ストップ、計測再開時はまったく感触がありません。ボタンを押す感触がないというのは実に気持ちの悪いものです。
二つ目はクロノグラフ秒針。このクラス以下のクオーツクロノにほぼ共通していることですが、針先がダイヤル外周にある1/5秒刻みの目盛りに遠く届いていません。後1mm強長ければはっきり0.2秒を読み取れるのに残念です。
せっかくの1/5秒計測がこれでは意味が無いと思うのです。
クオーツムーブメントのトルクの弱さからくるものなのかもしれませんが、もし、そうならダイヤルを少し小さくしてでも本来の機能を果たせるようにすべきだと思うのですが・・。
ま、見栄えが優先されているのでしょうが、間違っていると思います。

動画もみてね!

● 結論

実売3万円を切る価格を考えると、信頼できる時計です。40mmケースという大きさも一般的な日本人にはジャストサイズだと思います。普通に良い時計ですが、見た目の存在感や魅力に欠けると感じます。
工作も良く、視認性も、精度にも問題はありません。高級感ありとは言いませんが、気になるようなチープ感はありません。
ホント冷たい感じはしますが、ベルト一本で結構雰囲気が変わり、そういう意味では楽しめる時計でもあります。本体自体のデザインがメタル!と現代性を強調しているようですが、実際にはドームガラスや単純なインデックス、長く見える時・分針などクラシカルな要素で構成されているからです。
いろいろ試してみたいと思いますが、装いようでは一気にイメージが激変する可能性のある時計です。
電池交換不要というものを試したくて買ったものですが、実際には電池式のクオーツや機械式の腕時計と同様のメンテナンスは必要な様子。これなら特にソーラーでなくてもいいのではないかと思う。日光浴を気にする必要もないしね。
時計購入の第一条件にソーラーを置いている人は、良く取説を見て特にメンテナンスに関する項目をチェックすべきだと感じます。

実用腕時計のブランドと価値、そして最良の選択

 

● ブランドと歴史

ヴァシュロンコンスタンティン社はなんと1755年創業
パテック・フィリップ社はパテックさんが1839年創業、1851年時計士のフィリップさんと組んでパテック・フィリップ社に。現在の腕時計の当たり前であるリューズによるゼンマイの巻き上げ、針の調整という技術を作り上げている。
オメガの前身ルイ・ブラン兄弟社は1848年創業、1894年には画期的な高性能小型ムーブメント「Ω」を開発し、1903年オメガ社となる。
ロレックスの前身ウィルスドルフ&ディビス社は1905年創業、1908年ロレックス社となり、1931年には世界初の自動巻機構パーパエチュアルローター、1945年には日付の小窓表示を開発、これがデイジャスト。

みな大変な歴史を持っています。
ヴァシュロンやパテック・フィリップは芸術的な複雑時計を今も作り続けていて、ブランドとしては雲の上の存在ですね。
大半の部品を熟練の職人がその手で生み出す製品と、量産の機械で生産する製品を同じ土俵で比較することはできません。
オメガは創業以来その優れた技術で素晴らしい精度の時計を量産し、一時はスイスを代表するメーカーになりましたが、1980年代にはセイコーによる買収騒動があったりして現在ではスウォッチグループの一員(ロンジン・ティソ・ラドー・ハミルトンなんかと一緒)です。
ロレックスは比較的新しいと言えますが、量産時計の革新的な機構を多く開発・保有し誰もが知るナンバーワンブランドになっています。

こうやって見ると、現在の腕時計の原型といえる懐中時計の技術は19世紀半ばに欧州で確立され、その後半から20世紀初頭に腕時計へと発展する歴史が見て取れます。しかし大切な点は19世紀半ばに花開く以前、18世紀から続く技術の蓄積があったということです。

一方日本のセイコー、前身の服部時計店は1881年創業、1895年に懐中時計(タイムキーパー)、1913年に腕時計(ローレル)、自動巻は1956年に発売。
その後、1968年に精度を競うスイス天文台コンクールで遂に腕時計総合1位となり、常連であったオメガやゼニスに追いつきます。そして1969年には世界初のクォーツ式腕時計を発売します。実際精度を競う天文台コンクールの意義を失わせるくらいの精度の腕時計の量産が始まります。精度という観点では、世界の腕時計の勢力地図を塗り替えた出来事です。

客観的に時計を評価すると、雲の上は別として量産時計では、皆それなりの歴史と発展の礎となった革新的な技術を持っています。
確固たるアイデンティティを持った企業だからこそ手に入れることができた技術です。
ロレックスも、オメガも、セイコーも、同じです。
しかし、ブランド”イメージ”というものは違います。新興勢力がいくらいいものを作っても、老舗がその歴史を誠実に維持している限りイメージを覆すのは容易ではありません。

● 企業の持つアイデンティティと個人の嗜好の一致が大切

セイコーとスイスの老舗では単純に半世紀、その前の技術の蓄積を考えれば一世紀以上の歴史の差があります。
例えば自動車でも、カール・ベンツが世界初のガソリンエンジン車パテントモートルバーゲンを発表したのが1885年。トヨタがG1型トラックの生産を始めたのが1935年。半世紀の差があります。半世紀以上の時間は企業が優良なイメージを確立させるのには十分な時間です。レクサスがどれだけ頑張っても、スリーポインテッドスターと同列で語ることはできても、最終的にかないません。
定着したイメージというものはそんなものだろうと思います。セイコーも同じです。

これは、視点をずらしてオメガやロレックスからヴァシュロンやパテックフィリップを見た場合でも同じだと思います。
つまり、”イメージ”としては上には上があって、ブランドイメージの”ランク”、”自慢”には意味がないということです。
大切なのは自分が選ぶブランドが独自のアイデンティティを確立しているかどうかです。
腕時計は”嗜好品”と言っていいものだと思っています。自分の嗜好と判断基準で、自分と波長の合うアイデンティティを持った”好きな”ブランド・商品を選ぶのがベストです。
ロレックスと波長の合う人はロレックス。シチズンと波長の合う人はシチズン。そこには何の差もありません。

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● 工業製品である以上、しっかりした技術を持つメーカーを選ぶ

僕の初めての腕時計は小学校の時流行ったディズニーウォッチ、ピンレバー式の機械時計。高校の時(親の羽振りが良かった時期で)キングセイコー、社会に出てからは最初オメガ(型式は忘れた)これとキングセイコーは水で壊してしまって、オメガ(デビル)、セイコークォーツ(ドルチェ)、その間ブームだったカシオの”ペラ”。
基本的にオメガやセイコーが好きでした。ギリシャ語のアルファベットの最後の文字ということや、オメガという音の響きがただ好きだっただけです。セイコーは僕らの世代では持って当たり前のものでしたから。
ただ、40年近くになる手巻きのオメガデビル、オーバーホールは一回だけ、一昨年ゼンマイが切れ修理。今でも高精度で動きます。ステンレスのケースこそ傷だらけですが、一生ものとはこういうものだろうと感心します。
セイコードルチェも30年以上になりますが電池さえ交換すれば今でも年差+1分位で動きます。ケースのチタンも、文字盤にもくすみはありません。

oldwatch
この二社は耐久製品として完成された物を確実に量産する真摯な企業のアイデンティティがあると感じます。そんなところで自分と会う波長を感じます。
ロレックスは始めから興味がありませんでした。老若を問わず、特に高価なロレックスをはめている人で人格に疑問を感じる人を何人も見ているからです。
但し、サブマリーナとエアキング、エクスプローラは別だったのですが、最近は金融時計のイメージもあるので、やはり波長があいません。「お前にくれてやる」と言われてもいりません。(正直、一流の時計だと思います。が、製品自体の価値に比べ高すぎませんか?最近、特に)

● 価格は関係く、自分の好きな自信の持てるものを

僕は、自分が持つ腕時計は昔なら10万円以上、今なら20万から30万円位のものが当たり前、それ以下は恥ずかしいと思っていました。
でも、オメガがこわれた時、どちらもデザインだけですが自分と波長の合う、ハミルトン(カーキ)とセイコー(SARB035)を買いました。
そのときの金欠が功を奏し、いずれも5万円クラスですが、どちらも高品質、とてもいい時計に出会えました。ブランドという色眼鏡を捨てれば、10万・20万の時計と比べても目立った遜色は全くありません。目的に合わせ、どこへでも自信を持って連れて行ける時計です。
その後に手に入れたセイコーの一番安いダイバーSKX009/007もそうです。どちらも2万円前後、サブマリーナ1本で50本も買える安い時計ですが、常用時計に今一番のお気に入りです。
ハミルトンにもしっかりしたアイデンティティを感じます。高品質な時計をリーズナブルな価格で提供する・・、セイコーと同じにおいを感じます。
機会があれば38mmのイントラマティックがほしいと思っています。

腕時計は嗜好品。今は、価格に関係なく自分が好きなものを自信を持ってはめられる。これこそ一番だと思っています。

スタインハート・オーシャンワン・ブラック 安くて高品質なダイバー

どうして日本で売っていないんだろう?
STEINHART OCEAN ONE BLACK のレビューです

OceanOne03

感想まとめ
● 高級感あり。見た目と機能だけを評価すればロレックスはいらない?と思ってしまう。
● 一般的な日本人の腕には少し大きく重いかな。
● サブマリーナが欲しいけど手が届かないと思っている方には、絶対お買い得だと思う。

【プラス面】
300m防水が本当なら、この値段ですごい。
オプションのセラミックベゼルを選択すれば、より高級感が増す。とてもきれい。
サブマリーナに似ているが、42.5mmケースとベゼル・エッジの形状で独自の特長を出している。
基本320ユーロ。円高・ユーロ安の今はなおさらお買い得感あり!

【マイナス面】
大きく重い。
ベゼルのセラミックインレイの文字は欠けやすい。(なぜか理由はわかりません)
ベゼルの回転が固すぎる
あえて言えばサブマリーナに似ていること

OceanOne図面
図面の画像を忘れていました。16.07.21追加。これがないと分からんよね。ごめんなさい。

【スペック(寸法は実測)】
a:50mm / b:42.5mm / c:30.5mm / d:28.5mm* / e:46.5mm / f:約3mm* / g:7mm / 厚さ:13mm
バネ棒込み本体のみ重量 :87g(*ベルト含まず)
写真の手首幅 : 55mm
*d はインナーベゼルを除いた文字盤の直径 *f はバネ棒通しの穴の中心からボディまでの隙間
●ムーブメント :ETA 2824-2
●ケース :ステンレス、側面=二次元曲面、ラグ上面=つや消、側面=グロス、ベゼルエッジ=つや消
●風防 :サファイアクリスタル(フラット)、日付部拡大鏡、両面無反射コーティング
●防水 :300m / ●リューズ :ねじ込み / ●裏蓋 :ねじ込み
●カレンダー :3時位置DATE
●蓄光 :略字・時・分針と秒針マーカー
●ダイアル色 :ブラック
●ベゼル :逆回転防止、色=ブブラック、120クリック、オプション:セラミックインレイ
●ベルト :ステンレス(無垢)、ダブルロック付き三つ折れクラスプ、バンド調整=ネジ式、
バンド幅=22mm(ダイバーエクステンションはありません)

なんと言っても値段、320ユーロ=36,480円!
ベゼルをセラミックにしても、345ユーロ=39,330円
(1ユーロ=114円換算 2016.6.26)
サブマリーナ オマージュ 決して偽物、マネ物には見えない

非常に優れた品質の時計だということに間違いはありません。
300m防水の本格的なダイバーウォッチで、造りも実にスキがなく、いかにも欧州産の高級感も持ち合わせます。
サブマリーナに似てはいますが、サブマリーナオマージュとしてはまったく恥ずかしくない品と質を持っています。
この種の時計で最近の日本では、例えば、「101(ヒャクイチ)」ってサブマリーナそっくりの10千円くらいの時計があります。それなりに問題の無い時計だと思いますが、見た目の質感・外見の印象はまったく違います。
サブマリーナは素晴らしい時計ですから当然これをまねた商品は出てきます。
しかし、偽物(FAKE)なのか模造(IMITATION または COPY)なのか、あるいは敬意や尊敬を表したもの(hommage=オマージュ)なのかではずいぶん違います。
FAKE は論外として、先ほどのヒャクイチは模造の域を出ていないと感じます。ムーブメント以外のエレメントがあきらかに安易な”まね”だからです。
また、”サブマリーナがほしいけどお金がないのでこれにしました”的なものを感じて、自信を持って腕にはめることができないからです。
かたやオーシャンワンの質感・品質は、サブマリーナに深い敬意・尊敬を表しつつ、それに近づこうとする独自性が感じられます。
“手を抜いていない”メーカーの姿勢が感じられるのです。それだけでも自信を持って腕にはめることができます。
繰り返しになりますが、非常に優れた品質の時計です。
しかも、SWISS MADE で320ユーロというバーゲン価格です。

ケースはサブマリーナより一回り大きめの42mm。これだけで本家とは印象が違います。
しかし、このために、特にラグからラグの全長が50mmで、ラグのデザインも水平に近く張りだしているので細めの腕には、腕からはみ出してしまうように見えます。少し残念なところです。

OceanOne04
視認性も、暗所での蓄光も十分な光量と持続時間で問題ありません。
ETA 2824-2ムーブメントは、この一年間常に +5〜7秒/日 で安定しています。
ベゼルは本体から若干はみ出し気味の大きさですが、内側から外側への傾斜によって本体との一体感と、作り込みの良さが感じられます。
ベゼルの回転は、個人的にはもう少し柔らかくしてほしいと思うくらいソリッド感の強いものです。また、オプションで選択できるセラミックのインサートはとても上品な光沢です。
重量は公称 190g 、手首17cmの僕にあわせて 174g 、ステンレスベルトを付けた一般的なドレスウォッチが 100〜140g、セイコーSKX007で160g ですからかなり重いと思った方がいいです。
手首が18cm以上の人には絶対お勧めです。逆に17cm以下の人はよく考えて・・。

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スタインハートはドイツの若いメーカーです。
20世紀の中頃、世界に追いつこうと努力を重ねていたセイコーの製品もまさにスイス時計へのオマージュだったのでしょう。
そういうところがスタインハートに重ねて見ることが出来ると思うのです。

残念ながら日本には正規代理店がないようです。正式に販売しているところはありません。
でも、少しの手間を惜しむことがなければ、スタインハートのホームページから直接購入が可能です。
現在ユーロはほぼ 114円。絶対に損のない買い物だと思います。(ただし、サブマリーナにブランド価値や思い入れが大きい人は別ですが)

動画はこちらで!

 

決済は PayPal それなりの準備は必要
別途、輸送費、消費税、税金についての特別取扱手数料も必要

決済は PayPal なので、PayPal に自分のクレジット情報などを登録しておきます。
SteinHart のホームページの注文フォームに必要事項を入力し送信すると、詳しい購入手続きが送られてきます。
後は内容を確認し、PayPal を通じて決済を行い、PayPal から決済終了のメールを SteinHart に送るだけです。

1年前になりますが、僕はオプションのセラミックインレイを加えたので、
本体価格 344.54ユーロ
運送費  30ユーロ
円換算合計額  50,491円(134.8円/ユーロ)
これに、輸入時の税金および手数料が FeDex から請求されます。
消費税  3,100円
地方消費税 800円
手数料   500円  合計:4,400円

総合計  54,891円
※ 円高・ユーロ安の今ならたぶん8,000円位安く買えます。

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300m防水の本格ダイバーで、造りも見栄えも良く、正真正銘 SWISS MADE。5万円以下!
お買い得だとは思いませんか?

なぜか手にしたくなるSKX

雨ニモマケズ風ニモマケズ

「雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ慾ハナク決シテ瞋ラズイツモシヅカニワラッテヰル・・・・」
宮沢賢治の有名な詩ですね。小学校で必ず習う。
何度目にもなりますが、セイコーSKX007とSKX009の話です。
まさに、この詩の出だしのような時計だと思います。一年中どんな天候でもタフに使える丈夫な時計なのに、過度な主張もなくいつも自分をフォローしてくれる。そんな感じです。
晴天の日に気分良く出かける時や、悪天候の日に出なければならないような時、かならずこのどちらかを連れて行ってしまいます。
僕は不注意な性格で、今まで何回も水で時計を曇らせてしまったり、硬い物に当てて風防を傷つけたり、いつも時計屋の親爺に「もっと大切に扱え」と叱られたものです。その親爺ももう引退して店はありませんが。(街に時計屋や自転車屋が少なくなったね。淋しいことです。)
この時計は僕の不注意を寛容に見守ってくれるありがたい存在です。
「G-Shockでええやんか」とも思いますが、SKXは時計本来の色気があると僕は感じるので愛用しています。それになにより自動巻が好きなので。

仕事の関係で簡単な映像を編集することがあるのですが、今度、adobe の Premiere って編集ソフトを使うことになって、練習がてらSKX007と009を使って3分弱の動画を作ってみました。比較できるのでぜひ見て下さい。

グラフィックの仕事は長いので、adobe Premiereも何年くらい前やろうか、10年?15年?、使ったことはあるのですが、進化した姿に本当に驚きました。今回はほんの基本的な機能だけを使ってのものなので、普通ですが、AfterEffects なんかも使ってそこそこ表現豊かな動画が作れればなぁと思っています。

画像のブレの原因は「手ブレ」で無く「手ブレ防止機能」やったという皮肉な話

今まで YOUTUBE に動画をいくつか上げています。ターンテーブルに乗せた時計を撮影したものです。
いつも気になっていたのが{動画がぶれる}ことです。たぶんターンテーブルが安物なので回転にムラやブレが出るのだと思っていました。
確かにそれもあるのですが、今回、決定的な原因が分かりました。
カメラの手ブレ防止機能です。この機能って、あらかじめ大きめの画面で撮影して、それより少し小さな画面を仕上がりサイズとしていて、その差、余白を利用して、あたかも手ブレしなかったように見せるデジタル技術なんですね。
大きめの画面の中で、仕上がりの小さな画面が被写体を基準に追いかけて、動いている訳です。
僕はカメラを三脚で固定して撮っているので手ブレは起きません。しかし、被写体はターンテーブルの上で動いているので、誤認識するんですね。
今回、手ブレ機能をOFFに設定すると、あの気持ちの悪いブレはほとんどなくなりました。

最近の機械はなんでもそうですが、素人でも簡単にプロに近い操作ができるようになっています。
複雑な技術があるのでしょうが、やっぱりアナログのマニュアルがいいですね。カメラも車も電子レンジも。
ちなみに、僕は最新の電子レンジで酒を燗することができません。タイマーで「チン」という古いのを使ってます。

外品のメタルベルト、購入する時は気をつけて!

「安物買いの銭失い」にならないように注意しよう!

夏になるとメタルのベルトに交換したくなるというようなことを何回か前に書いていますが、純正のメタルベルトが買えない場合や、雰囲気の違うものがほしい場合など、どうしても外品のベルトしか選択肢がなくなります。
店頭で確かめて買えればいいのですが、その場合でもなかなか細かなチェックはできません。ネット通販などで買う場合は掲載されている写真しか判断材料はありません。
とても危険な買い物ですね。
そこで僕の経験から購入時の注意点をまとめました。

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外品例:右3本は主な購入失敗例。特に右下2本は”使えない”明かな不良品

購入時の注意点

● コマ繋ぎの方式(割ピン・Cリング・板バネ・スクリューなど)を確認し、サイズ調整が可能な手段をあらかじめ確保しておく!
(道具を揃えて自分でやる。友達にたのむ。時計屋に頼む。など)
● 安物には手を出さない!
(少なくとも3千円以上、できれば5千円以上のものを選びましょう)
● 分厚いタイプは避ける!
(分厚いものを選ぶ場合は必ず5千円以上のもの、出来れば10千円前後またはそれ以上のものを選びましょう)
● 価格は時間の許す限りよく比較する!
(5千円の売価がついていても、どう見ても同じ商品が千円、2千円で売っていることがあります。そういう品は避ける)
● 工具・バネ棒以外のおまけつき商品には要注意!
(よく、革ベルト付きなどで販売しているものがありますが、商品もおまけも使えないケースがある)
● シャークメッシュと言われる商品はサイズ調整の方法をよく確かめて!
(チェーンを切断しないと調整できないものを買ってしまうと素人は大変です)
● 汎用品の弓カン付きのもの(ベルトの端っこが時計にフィットするよう円弧になっているもの)は避け、直カン式のものを選ぶ!
(時計の型式専用と謳われているものは別です。汎用のものはラジオペンチなどの工具で結構煩わしい作業が必要な場合が多く、よほど運が良くなければピッタリ着けることは出来ないと思った方がいいです。カン(エンドピース)が真っ直ぐな直カンのものはその心配がありません)
● 直カン式のものでも、写真を良く見てエンドピースが大きく太いものは避ける!
(自分の時計のベルト装着部分、ボディとバネ棒の隙間にはまるかどうかや、装着できてもエンドピースが時計に干渉し傷つける場合があるとエンドピースを削る加工が必要な場合もあります)

★ できれば純正品を手に入れる!

以上が鉄則です。

購入後の注意点

● タグなどあれば外す前に、商品の各部を充分にチェックする。ブレスの曲りかたがスムースか、クラスプのソリッド感は十分か、留め具のロックは確実に効くか。など。
● バネ棒が附属しているもの、これはありがたいのですが、バネ棒の強度をよく確かめてから装着する。(僕は、不良品のバネ棒の先が折れて時計を落としたことがあります)
● サイズ調整で余ったコマやピンの部品は必ず大切に取っておく。
● バネ棒はずしの工具は少なくとも千円以上のものを買っておく。(バネ棒はずしの工具は、品質が悪いと、やり直しの数が増え、時計を傷つけることが多くなります。また、作業中バネ棒自体がピョンとはねて紛失することも多くあります。少し高価でもよい工具はそれらの可能性を少なくしてくれます)
● ブレスの繋ぎのピン抜きは百均の工具でも十分ですが、ネジ式のしっかりした専用工具があればベターです。(ベルトを傷つける可能性が圧倒的に減ります)

一番重要な点。安物はだめ! なぜ?

写真だけを見ると、どれもとても立派に見えます。でも、安い物に多いのは、コマの動きが渋くて腕にフィットしない。角の面取りが不十分で痛い。いかにも安っぽい音がする。など問題の多い物がほとんどです。
特にバックル、留め具やアームの工作が悪く、ほとんどのものは耐久性に問題がある、もしくはすぐこわれる。と僕は思っています。

まったく使えなかった例を上げます。

「トンチャーメー シャークメッシュブレス ベルト ステンレス シルバー バックル式」
アマゾンで今年2月、2,999円で購入。革ベルト・バネ棒・バネ棒はずしなど盛りだくさんのおまけ付き。現在2,180円になっています。(安くなってる?これ自体おかしいよね)
千円・2千円のメタルベルトを買ってさんざん失敗したのに、これでとどめをさされた感じです。(3千円クラスならましやろ、と思ったのですが)
● バックルの留め具がキチンとロック出来ません。これだけで致命的です。
● おまけの革ベルトは、それはそれは恐ろしいほどチープです。ベルト自体がチープなだけでなく、バックルの針の付け根の遊びが大きく、留めても抜け落ちます。こんなもの見たことがありません。全く使えない代物です。いったいこのおまけにどんな意味があるの?って深く考え込んでしまいます。

商品到着後、シャークメッシュの長さ調整にばかり時間と気をとられて、ロックの不良に気づいたのはチェーンを切った後。そうです、後の祭り。
商品代金と、長さ調整に費やした時間をまるまる損しました。

もともと、バックル金具の工作が悪いのに加え、ベルトの厚みに対しバックル金具自体がフィットしていない。ということです。
図のようにバックルは A, B 二つのアームが支点で折りたたまれロック穴の付いたケースに収まります。
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空の状態や薄いベルト装着の場合での動作はソリッド感はないものの問題はないのですが、分厚いベルトを装着すると(下図下段)、アームの設計に問題があるのか、折りたたんだ状態でアームとベルト、反対側ケース上端とベルトが干渉しロックピンがロック穴にきちんと収まりません。人差し指と親指でケースをつまんでエイっと力を入れるとアームが若干しなって、やっとロックされます。しかも、ロックピンとロック穴の位置設定が甘いのか少しずらし加減に押すというコツが必要です。
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これは使えません。
ロック機構やアームの工作の不良は今までも経験した安物によくある症状です。
しかし、この製品の致命傷は、バックルの深さ4mm(実測)に対し、ベルトの厚みが最大4.3mmあることです。薄いベルトなら、不良でも許容できる遊びがこの商品にはありません。
なんとかベルトがバックルに収まっても、閉じた時にどこかで必ず干渉が起き、しっかりロックすることはできません。
ちなみに、商品の説明ではベルトの厚みは4mmと記されています。

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上っ面はとても立派です。

値段で判断するのは本当は正確性を欠くのかもしれませんが、
5千円で買った別物(冒頭写真の右上)も使用実質半年でロックが甘くなってきています。
同じような使用方法でも、専用品(純正ではない)と謳われている9千円前後の品(複数)は問題なく使えています。
使えない物と、使える物の境界は、10千円前後かな・・。ま、ある程度のガイドラインになるのではないかと思います。
実売価格40〜60千円のミドルクラスの時計でも、純正のメタルベルトを買おうと思ったら15千円前後というのが普通ですから、10千円前後の出費はしかたないかなと思います。

P.S. 使えない商品の流通を許す、そんな国になってはいけません。

ネットには、このような安価をうたい文句に使えない商品が出回っています。こういう品を買って、安いんだから使えなくてもしかたがない。と諦めたり、自分で調整してなんとか使おう。とか、こういう風潮は日本の将来のためにも、おかしいと僕は思うのです。売る限りは値段はいくらであれ、使える物でなくては。
こんな状態で買い物をする若者がもの創りに携わった時に、本当にいい品を作ることができるのだろうかと。 使えるものを心を込めて作るという日本人として当たりまえの神経がマヒしてしまうのではないかと、心配になります。
インターネットは国の境界をはらい、インターナショナルであることはとてもいいことだと思うのですが、いい加減な他国の商習慣・生活習慣も同時に入ってきてしまいます。
これらに馴染んでしまうことが心配なのです。
日本にどこかの国のような神経をもつ人が多くなったら、日本は日本でなくなるのだから。

求めやすいパイロットウォッチ SEIKO SND255PC どんな時計?

少し本格的にレビューしてみたいと思う

SND255PC、ネット通販などでみるとレビューの数がとても多い。きっと人気のある機種なんだと思う。同型の黒ダイアルはSND253。今まで1万円以下のファッション時計をしていた人には本格的な腕時計として、3万円以上のビジネス時計をしている人にはカジュアルにお勧めできます。

感想まとめ
●高級感を期待してはいけない。確かに値段相応のチープ感はあるが、決して悲観するほどのレベルではない。
●充分日常使いできるよい素材。自分なりにカスタマイズするとベター。
●時計としては機能面で満点と言ってもいい信頼できる時計。
【プラス面】
ちょうどいい大きさ・重さ。日常の使用に気をつかわない防水性・堅牢製。見やすい文字盤。操作しやすいクロノ。
温泉やゴルフ場で置き忘れても、後悔はしても頭が真っ白になるほどではない価格設定。
【マイナス面】
ダイアルの色。ケースの仕上げ。メタルベルトのシャラシャラ音。

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【スペック(寸法は実測)】
a:46mm / b:40mm / c:31.5mm / d:27.5mm* / e:43mm / f:約2.2mm* / g:4.5mm / 厚さ:10.5mm (写真の手首幅 : 55mm)バネ棒込み本体のみ重量 :54g(*ベルト含まず)
*d はインナーベゼルを除いた文字盤の直径 *f はバネ棒通しの穴の中心からボディまでの隙間
●ムーブメント :7T92 クロノグラフ
●ケース :ステンレス、側面=二次元曲面、ラグ上面のみつや消し、他はグロス
●風防 :ミネラルハードレックス(フラット)
●防水 :10気圧 / ●リューズ :ねじ込み / ●裏蓋 :ねじ込み
●インダイアル :12時位置=1/20秒計・6時位置=2針60分/12時間計・9時位置=通常秒針
●カレンダー :3時位置 DATE
●ルミブライト :1,2,4,8,10,11時略字 / 時・分針とストップウォッチ秒針
●ダイアル色 :ブルーメタリック
●ベゼル :双方向回転式(計算尺)、色=ブルーメタリック着色・反転印字
●クロノグラフ :1/20秒〜12時間計測、計測中断-計測再開可(中断を含まない総時間)、計測中断-計測継続可(中断を含む総時間)、リセット=時計回りにグルッと0位置に戻る(カチッと瞬時には戻らない)
●ベルト :ステンレス(巻き板)、ダブルロック付き三つ折れクラスプ、バンド調整=割ピン、バンド幅=20mm

さて、この色をなんと評価するか?

この時計の第一の特長は、ベゼルとダイアルの色でしょう。メタリック感のため、紺、濃紺、濃紫、群青、受ける光によって印象がかわる。
正直言って、好みの分かれるところだと思う。僕はどちらかと言うと否定的。いっそフラットなネイビーでいいのではと思う。
夜の照明の下や、昼間の室内などでは非常に落ち着いた紺色で好感が持てる。しかし、屋外では日光の状態で紫に見えたりする。これがあまり好きではない。弱い光のなかではそこそこ高級に、強い光のなかでは時に最大級に安っぽく見える。
しかし、良くも悪くもこの色がこの時計を最も強く印象づける要因だと思う。
少し気に入らないから使わない、ではもったいないので、このダイアルの色にぴったりなじみ、しかもおしゃれに使えるベルトを探してみようと思う。内容は後半に。

made in japan とは明らかに差のあるケースの出来

フェイスの色を、ある時最大級に安っぽく見える、と言ったが、ケースも同様。セイコーの時計は丁寧で美しいケースの磨きが一つの大きな特長だと認識している。誇れる in house movement と共にセイコーの良き伝統と。
しかし、実売価格2万円以上のものと明らかに差がある。金属の加工には詳しくないが、表面処理のフィニッシュに問題があると感じる。例えば下の写真(右側)。ベルトに隠れるラグとラグの間。なんとも安っぽいシワが見えるでしょうか。
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これほどではないしにしろ、本体側面、反リューズ側も細かなうねりが見える。グロス仕上げの2次元曲面なので、ささいなことではあるが周囲の映り込みで安っぽさが出てしまう。そう、ほんのさささいなことが重要なんだと思う。
これと同価格帯のSND363も同様であった。若干価格帯がアップするからかダイバーのSKXなどにはこの現象はない。
単にコストの問題なのか、製造国の違いなのか、よく分からない。
そもそもケースはどこで作っているのだろう?製品には「cased in XXX」と記載されたシールが貼られているので、組立は外国でも、部品製造は国内だと思っていたが・・。
いずれにしても、このままでは使いたくないので、ケース側面をヘアライン風に処理してマットにし反射を抑えると、自分なりにはかなり問題の解決を見た。と、思っている。(写真左側)

時計としての機能的は充分以上

大きさも、厚さも、重量も、共に過ぎずちょうどいい。腕に着けてまったく違和感のないいい仕上がりだと思う。
その色もあって一見派手なフェイスも、40mmのケースの中に収まってるので品の悪い押し出しもなく、ビジネスに使っても問題は無い感じ。
防水は10気圧、水泳くらいなら使えるもの。また、このクラスには珍しくねじ込みリューズとなっているから防水の信頼性もより高まる。(但し、リューズが小さくて回しにくいのが欠点)。日常の雨や水はまったく気にせずガンガン使える仕様になっている。

しかも、公称精度月差±15秒(実際は±10秒以下だと思う)の正確性で、ストップウォッチは1/20秒の高速で12時間計測出来る。フライバックなどの高級機能は無いが、計測中に再度計測ボタンを押せば中断し、さらに押せば停止している秒針はその位置から計測を再開する。この機能はたびたび中断時間が発生する連続作業の実働時間を計るのに適している。
また、計測中、リセットボタンを押せば秒針は停止し、一定時間経過後再度リセットボタンを押せば、押した時点の位置にすばやく針が進み連続時間の計測を継続する。という興味深い機能も付いている。この機能は中断が発生する作業の最初の実働時間と総合的な所要時間を計測するのに役立つ。実利にかなった機能だ。これらは総時間12時間以内ならきっちり機能する。陸上競技や水泳、モータースポーツだけでなく、仕事上にも使える機能だと思う。
ルミブライトも抜けた歯でマヌケに大笑いしたように6ッの時刻位置でしか光らないが、セイコーの定評どおりきれいに光る。
見やすく正確な時刻表示、1/20秒の高速でクルクル回る計測針、簡単な操作で使い分けられる時間計測。一瞬の時間差の計測から何時間にも及ぶ時間の計測までこなせるわけで、機能的にはまったく文句はない。
むしろ、この値段で、ほんとにいいの?と思う。脱帽です。
もし、セイコーが市販のクオーツムーブメントを開発していなかったら、機械式でこれらの機能を正確に満足させようとしたら、いったい値段はいくらになるのか?100千円以下では絶対無理でしょう。スイス製なら200千円以下では絶対売らないと思う。
この機能が10千円前後で手に入るって、すごい。セイコーがスイスに嫌われたのも納得できます。クオーツはこわい。

ベルトはそれなり

ステンレスメタルのブレスレット。見栄えはしっかりしている。なんの不備も問題もない。バックルもきちんと節度ある閉じ方でロックのクリック感も問題なし。でも、見た目は分からないが巻き板式なのか特有のシャラシャラした音がする。高級感はない。ま、値段からすると当然かな、むしろ充分以上におごったと仕上がりではある。シャラシャラ音が気になる人には不向き。

パイロットは本当にこのベゼルで燃料や航続距離の計算をするの?

ベゼルに目盛られているのは様々な計算ができる円形計算尺。計算尺、中学の時に普通の物を買わされた。なつかしい。
計算尺なので、ベゼルはラッチも付かず双方向にスルスルスムーズに回る。
掛け算・割り算・比例計算、時間と速度と距離の計算、燃費の計算、航空機の上昇・下降の率や時間の計算、他距離や重量の単位換算などができる。らしい。すごい。でも説明書を見てもわからない(アホやから)。そもそも裸眼ではこんな小さな字や目盛りは見えない。理工系の人たちの間では便利に使っている人もいるらしい。
今の航空機のパイロットは計算尺なんか使わないという話を聞いた。たぶん、一般的にはそうなんだろう。でも、面白そうなので、今度挑戦してみる。(報告できたら報告します・・自信ないけど)

では、ピッタリのベルトを探してみよう!
主にNATOタイプのベルトに着替えてカジュアルに!ただし、ベルトの厚みには注意!

総括すると、非常に便利な機能と素晴らしい精度を持ったまさに実用時計です。
冒頭の話にもどりますが、不満はダイアルの色と附属のメタルベルトです。附属のメタルベルトは可も無し不可も無し、普通の印象でこの時計にフィットしています。
でも、シャラシャラ音が気になって、できれば他のものに替えたいと思うのですが、メタル以外でこのダイヤルに合う色ってどんな色でしょうか。
ベルトで印象がかわれば、ダイアルの色もあまり気にならなくなるのではと思うのですが、白や黒のダイヤルよりベルト選びは難しいようです。
そこで、いろいろ試してみた結果を見てください。好みもあると思いますが、この時計を買ったり、検討している人の参考になればと思います。

革ベルトは、少しでもいい物を選べば、特に安い時計を一気にそこそこ高級な印象にしてくれます。こんな感じ。特に焦げ茶はいいですね。青は(写真にはありませんが黒と同様)少し微妙です。
SND255brown
SND255blue
カジュアルに使うなら安いNATOタイプでOK。紺系が基本で無難かと思いますが、遊び全開ならオレンジも似合います。結局こういう使い方が一番似合っているのかなと感じます。色や柄でインパクトのある物の方がおもしろく使えます。緑系は色合いの選択が難しく、彩度・明度を間違うと全く似合いません。
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★但し、冒頭スペックにあるように、寸法計測点の f 、バネ棒と本体の隙間が狭いのです。直径1.4mmのバネ棒でも本体との隙間は1.5mmです。
厚さが2mm以上のNATOやメタルでもエンドピースのごついものは装着できません。注意が必要です。
SND255black
NATOタイプなら実は黒が似合います。但し、おもしろみはないね。
僕の今の一番はこれです。黒・紺のストライプに白のステッチ(540円で買いました)。本格的なビジネス以外ならどこへでも連れて行けそうです。それに、時折見せるダイアルのメタリックな安っぽい紫の光を和らげているようにも見えます。(あくまで使っている時の印象ですが)
SND255best
SDN255、機能と値段を考えればとてもコストパフォーマンスの高い時計だと思います。色さえ気に入れば損のない時計だと断言できます。
たった一万円の時計を楽しみながら使えれば、これ以上のおしゃれはないのではと思うのです。しかも、時計本来の機能は完璧ですから。

夏に向けてメタルベルトのメンテナンス

買ったものの失敗だと思っていた艶無しメッシュベルトを磨いてみたら・・?

夏はやっぱり汗を気にしなくていいメタルのベルトがええね。
水に接する機会も増えるし、特に革ベルトはちょっとしんどい場面が増えるしね。
普段使っている時計はみんなメタルのベルトも用意しているんだけど、昨年末に手に入れたセイコーSARG017だけは例外で、標準が革ベルトだったのだけど、兄弟モデルでメタルベルト仕様があるので後でメタルだけ買えばいいか・・。と思っていたら、これが手に入らなくて。専用品のメタルベルト単体では販売していないみたい。
そこで、以前買ったものの色つやがなんとなくいやで使っていなかった少し厚めのメッシュベルトを改良して、こいつに着けよう!と思い立って、色つやを改善することに。

メッシュベルトの艶無しってどんな感じなん?

昨年夏にアマゾン(Geckota)で買った厚めのメッシュベルト、艶ありと艶なしを選ぶことが出来るのだけど、艶ありの薄いメッシュベルトは持っているので感じはわかるけど、艶無しってどんな感じやろ?ちょっとワイルド感出るかもしらん。と思って艶無しを選択。で、到着した商品を見ると、バックルやエンドピース部分はヘアライン処理、メッシュ部分はというと、艶ありのメッシュを薬剤か何かで無理矢理くすませた感じ。想像していた艶無しの鉄線を編んだ感じではない。オイオイこれはちがうやろう・・。しばらく使ってみたものの違和感があって使用中止、そのまま放置してしまうことに。(モッタイナ)
そう、もったいないから今回この「くすみ」をちょっとでも取って、今よりましにすることが目標です。
メッシュの中までは処理できないけど、表面だけでも処理できれば全面艶ありよりいい感じになるんとちゃうかな?

m_tools

使う道具はこちら。
左から、時計屋さんがよく使っている研磨剤「キクモール」、KOYOのステンレスみがきクロス、3Mの研磨フィルム(ピンク#4000、水色#2000)、リューター(ゴム砥石とメッシュに少しでも食い込むようにフランネルのパフ)。

で、作業手順。
ベルトエンドピースの平らなところはゴム砥石でざっと磨いて深いヘアラインをできるだけ平坦に。
フランネルのパフにキクモールをつけて、メッシュ部分を丁寧に磨いて、
研磨フィルムでエンドピースとメッシュ部分の表面を光沢が見えるまでひたすら磨いて、
最後にみがきクロスで丁寧に磨いて・・・・この段階でメッシュ部分はカスで真っ黒です。
あとは歯ブラシと石鹸できれいに汚れを洗い流して、ティッシュで水気を取ってドライヤーで乾燥。

m_conpair

できあがり。(上が処理後)
くすみから来る乱反射がなくなったので全体的にコントラストがハッキリしました。
照明が悪いのでコントラストの暗い部分が強調されてしまっていますが・・。
写真ではわかりにくいのですが、ちょうどいい感じに表面だけキラキラ光るようになりました。
自分なりには大成功やん!(一時間以上しんどい思いした甲斐があったよ。よかったよかった)

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ちょっとごついSARG017、夏支度の完成です。(但し、重い。139g)

メタルベルトの手入れには音波洗浄機がいいです。眼鏡用に持っていたシチズンの洗浄機で半年間使用したメタルベルトを洗うと、それはそれは驚くほど汚れが掻き出されます。まさにびっくりです。
洗浄時はズボラせず、必ず時計からベルトをはずして、ベルト単体で洗浄を。また、水気はしっかり乾燥させてね。