SEIKO PROSPEX SRP789 MODIFY HOW TO SWAP CRYSTAL. +CRYSTALTIME CT057 +HADLEYROMA MS-851 TAN

やっと夏が去ったと思える過ごしやすさになってきました。気がつくと、近年多く見られる巨大な入道雲に覆い尽くされていた空はいつしか糸を引くような絹雲にかわっています。
しかし、夏から続いている強力な台風の襲来は絶えることなく、気が置けない秋になりそう。
いつからこんなに気候の変化の大きな国になってしまったんやろ?
そういえば今年はツクツクボウシの鳴き声をほとんど聞かなかった。夏場のアブラゼミも少なくほとんどクマゼミやしね。
ま、今からの季節は光熱費も少なくてすむし、部屋に爽やかな風を入れながらの仕事もなかなかいいもんです。

季節の話はそれくらいにして、今回は SRP789 Turtle の風防をいつものサファイヤクリスタル・ダブルドームに交換します。ベルトは HadleyRoma の MS-851 サドルレザーの僕が大好きなベルトに交換です。
いかにもダイバー!って感じの大柄で無骨な Turtle がすこし柔らかく優しく変身します。

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今回初めて作業の手順を YOUTUBE にアップしました。ぜひ、ご参考までにご覧ください。

手順は動画のとおりなので説明は省きますが、動画では不足している注意点だけ示しておきたいと思います。

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まず、道具

写真の❶=圧入器具とそのパーツ(時計の受けや押さえに使うコマ)
❷=ねじ込み式の裏蓋のオープナー
❸=ピンセット(ガスケット・ラチェットのバネなどの脱着に使います。動画では使っていません)
❹=バンドのバネ棒外しの工具
❺=圧入式の裏蓋こじ開けの工具(ベゼルのこじ開けに使いましたがナイフがあればいりません)
❻=ナイフ(ベゼルのこじ開けに使います)
❼=CRYSTALTIME からのサファイヤクリスタル・ダブルドーム・ブルーARコーティングの新しい風防、CT057。
写真にはありませんが、ホコリを吹き飛ばすブロアー、種々確認用のルーペなんかは必需品です。

新しい風防以外はほとんど amazon などの通販で買った1,000〜2,000円程度のものです。
風防は、$44.95 送料もかかるので5,000円ちょっと。
結構かかるようですが、風防交換後の見た目の変化を思えば価値があると思っています。

特に注意する2点は・・

1. ベゼル外しは、たぶん専用の工具があるのだと思いますが、動画では鋭利で硬いナイフを使っています。SEIKOの200mダイバーのベゼルはとてもしっかりとケースにハマっています。安いSKXも同様です。オリエントのMAKOや、SEIKOでも100m防水のファイブなどは比較的簡単に軽い力で簡単に外せますが、これらは力がいります。つまり、とても危険な方法です。指を深く切ってからでは遅いので、自信のある方以外は絶対に真似しないでください。
また、力を入れすぎてベゼルを飛ばしてしまったりすると、内部のラチェットのバネを破損する可能性もあります。
「力をいれすぎているな」と感じたら作業はやめるべきです。
小さなジャッキのような工具があればいいやけど・・。(今度探してみよう)
ベゼルをつけたままでも風防の交換はできます。繰り返しますが、危険な方法です。
2. 風防の厚みは、3mm あります。分厚いのと使う圧入器具の精度があまりよくないので、ケースに水平を保って装着するのはなかなか難しいのです。しかも今回の風防はドーム型なので圧入器具の上部のパーツをガラス面に均等に当てることは難しく、なおさら気の抜けない作業になります。
むりやり斜めに押し込んでしまうと、ガラスパッキンが毀損する可能性が高くなります。パッキンを潰してしまったり伸ばしてしまったりすると再利用できませんから十分な注意と慎重さが必要です。

(難しそうなこと書いてますが、そもそも自動車やバイクやないんやから、力が必要なことは、裏蓋やベゼルの圧入以外ないはずで、繰り返しになりるけど「力をいれすぎているな」と感じたら何か間違っている可能性があると思って作業をやり直すか別の方法を考えるかして、なにより慎重に行えばできるはず。と思う。)

なんか、「簡単やから、みなさんもやってみて」って言うつもりやったのに、注意書きしとこうと思ったら不安あおるようなことばっかりで・・。ごめんなさい。ただ怪我だけはしてほしくないので。
でも、上記の 1. 以外は怪我の心配はありません!ベゼル外しをスキップして、後の作業を慎重に丁寧にやれば必ずできます!

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パーツの調達は以下で。

クリスタルは=Crystaltimes Horology https://crystaltimes.net/
型番 CT057 $44.95
バンドは=HADLEY ROMA http://www.ngart.gr.jp/watchband/
型番 MS-851 ¥6,640

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完成のイメージ動画もみてね!

腕時計の風防を交換したよ! MODIFY 計画 その1

SKX009 と shiny SNK809、クリスタル付け替え

今日は大晦日。2016年も今日で終わり。
今年を振り返って思うのは、ほんとに変な気候が続くことが一番かな。気温の寒暖が激しかったり、子どもの頃ならつむじ風は知っていても竜巻なんか日本で起こるものではないと思っていたのに起こるし。とにかく違和感がある。
こんな気候だから人の心も落ち着かないのか、昔なら年間の10大ニュースになるような猟奇的だったり思いも寄らない異常な事件が多発するし、世界的にも情勢は不安定になるし。とにかくなにかにつけ気をつけないとね。

さて、不安定な一年ではあったけど、自分はといえば脳天気に趣味を追いかけて、腕時計を自分でモディファイしてみよう!と真剣にチャレンジすることに。

で、その1。クリスタルを交換します。

対象は、SKX007、SKX009と、ケースを磨いて別物になったSNK809。

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この3点、風防はみんなミネラルハードレックスのフラットなもの。この風防を、CRYSTALTIMES というサイトで見つけたサファイヤクリスタル・ダブルドーム・ARコーティングという仕様の風防に交換です。
届いた3点のクリスタル。SNK809とペプシのSKX009にはブルーのARコーティングのもの。ブラックのSKX007にはイエローのARコーティングのもの。
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実は最後のイエローのARコーティングのものは、黄色がきつすぎて、正直に言って失敗。後日あらためて計画を練り直すので今回のレポートからははずします。

風防の交換にはこんな道具がいります。
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圧入工具です。裏蓋の圧入用のものらしいですが、風防の交換にも使えます。アマゾンなどの通販で中国製なら2千円前後で買えます。これも中国製。
使ってみると、作業時上下の当てになるコマの精度が悪くて中心が出ていないのか、風防の正確な圧入が難しいものでした。なんとか使えるのは使えるけどね。機会があったら日本製の精度の高いコマを買うことにするつもり。
さて、作業開始!

● おおまかな手順は・・・(おおまかでも長く退屈なので最後に示しますね)

結果、こんな感じ

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とても幸せやね。そりゃぁ10万円以上の時計と比べるわけにはいかないけど、高級感がましたというか、安物っぽさがなくなったというか。写真ではわかりにくいけど、ガラス一枚でこんなに雰囲気が変わるものかと感心します。
特に、このブルーのARコーティング、控えめではありますがほんとうに綺麗なブルーを反射します。 SNK809のダイヤルの黒も深みのある黒に見えるようになります。
僕はグラフィックデザインをやっていますが、印刷物の黒ベタを使用する場合、黒インク一色は指定せず他の色を混ぜることによってより深く意味のある黒にします。そんな感じに似ています。
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どうかな?いい感じだと思いませんか?
腕時計の善し悪しや高級感って、部品の素材や、磨きの丁寧さ、またほんの小さなパーツの素材感によって左右されるということがよく分かります。
一般に高級機って、ムーブメントは除いて考えると、そういうところをうまくついている、あるいは当たり前にやっているのだと思います。
例えば、セイコーのカタログを見ても、50千円前後のメカニカルラインと少し高い100千円前後のプレサージュで、ほとんど同じデザインのものがありますが、使っている素材の違いだけで高い付加価値を演出しているのが分かります。
逆に言えば、安い商品を買っても、ほんの一部の数千円のパーツを変えるだけで、価格にすれば数万円の違いを生むことができるってことだと思います。

ただし! 失敗すれば逆効果もはなはだしいってことになりますが・・・・。あくまで自己責任。ま、作業自体を楽しむ気持ちがあれば問題はありませんね。

先に後回しにすると言ったイエローのコーティングのクリスタルはこちら

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作業自体は失敗ではありませんが、クリスタルのコーティングがきつすぎるのか、透明度が低く文字盤が暗くなってしまっています。視認性が大きく劣化してしまいます。
日中の戸外など明るいところではまだましなのですが、室内や夕刻の明るさでは視認性に残念な結果となります。イエローはお薦めできません。
こちらは、再度ブルーのコーティングのものに交換しようと思っています。ついでに、ベゼルも「一枚コイン」の形状のものに交換して、SKX007を一気に高級機に仕上げようなんて野望を抱いてしまいました。顛末はまた後日。

さて、書いてみると長くなる交換作業の手順です

まず、確認。
そもそも、時計の正面から風防をパッキンを挟んでケースに圧入するタイプのものでないとできません。ま、フラットな風防の付いた時計はほとんどこのタイプみたいやけど。
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こんなボックス型の風防は、また別な工具と手順が必要です。

手順

(写真の掲載など詳しくは、今回失敗したSKX007の修復の時に行います。今回は文章だけ)
1. 回転ベゼルの場合は回転ベゼルをはずす。回転ベゼルとケースのわずかな隙間にナイフをこじ入れると外れます。
外すと、ベゼルとケースの間にラチェットリングがあります。また、ベゼル内側にはベゼルパッキンがはめ込まれています。
大切なパーツなので慎重に扱います。
ダイバーウォッチの場合、かなり固くハマっているのでナイフでこじ開ける場合は手を切らないように十分な注意が必要です!手袋をして、ナイフの刃が跳ねても指に当たらない角度で作業しなけれなりません。力を加えるのに良い角度が取れない場合は諦めることが賢明です。怪我をしてはアカンもんね。
2. 裏蓋をはずす。
3. リューズを抜く。
(おしどりの位置はここ。ここを細い針かピンで押しながらリューズを引くと抜けます)
4. ムーブメントをはずす。
(一体のブメントと文字盤・針は、プラスチックのスペーサーに入ってケースに挿入されています。
時計をひっくりかえすとスムーズに出てくる場合と、きつく入っていてなかなか抜けないものもあるので慎重に)
5. ここから圧入工具の出番。圧入工具コマの穴が風防よりも大きくてコマの縁がケースよりも小さいコマを圧入工具の下にセット。上には風防より小さくて出来るだけケース内径に近いコマをセット。
6. 下のコマにケースを裏向き(風防が下)に置いて、慎重にハンドルを絞ると、ポン!と風防が外れます。
7. 風防が外れ、ケースを表向きにすると、ケースに、チャプターリングがある場合はチャプターリングと、ガラス縁パッキン(細い帯状の輪)がセットされています。パッキンは外した風防に付いている場合もあるので注意。この2つのパーツは大切に。
8. ケースに裏蓋を付けます。
9. ケースを表向きに水平が保てるように、圧入工具コマの穴が裏蓋より大きくて縁がケースの平らな部分にピッタリ合うコマを下に、上には風防より小さく出来るだけ風防サイズに近い縁を持つコマをセット。
10. ケースにチャプターリングをセット。リング裏面の位置を合わす小さな突起をケースの位置穴にはめてセット。
ガラス縁パッキンをケースの内側にセット。
11. 新しい風防をケースに慎重にセット。指の力では圧入できないので、正確な位置に置く感じ。風防が傾いていたりすると、圧入の際にパッキンをつぶしてしまう可能性があるので、正確に慎重に。
12. 圧入工具にケースをセット。慎重にハンドルに力を加え、少しずつ、ケースを回しながら、平均に力がかかるように圧入していきます。途中で風防がケースに水平に入っているか目で確かめます。風防の出がケースの縁から平均していればOK(だと思う)。
13. あとはケースに風防がしっかり入るまでハンドルに力を加えます。
14. この状態で、リューズだけをケースに取付け、水に沈めて簡単な防水検査してみるのもいいですね。
15. 裏蓋を開け、表向きに置いたムーブメントに慎重にケースをかぶせます。12時の位置をちゃんと決めて。
16. ケースをムーブメントごとひっくりかえして、ケースのリューズ穴位置と、ムーブメントのリュース挿入位置を慎重にきっちり会わせてからムーブメントをケースにしっかりはめこみます。
17. リューズを慎重にケースのリューズ穴に差し込み、ムーブメントに挿入します。ケースとムーブメントのはめ込みがきっちりしていれば、リューズはスムーズに抵抗無しに挿入できます。
もし、抵抗があったり入らない場合は前の手順からやり直します。無理にリューズを押し込むとリューズの針(天真)が毀損し取り返しが付かなくなるので慎重のうえにも慎重に。
18. 裏蓋を締めます。この時裏蓋パッキンがきちんとはまっていることを確認。また、パッキン用のシリコングリスがあればパッキンに塗布していくと完璧です。
19. 回転ベゼルがある場合、最後に回転ベゼルをセットします。
ラチェットリングの裏側の突起をケースの小さな穴に合わせてセットし、ベゼルの内側の溝にベゼルパッキンがきっちりとハマっていることを確認して、ベゼルをケースにはめます。指の力では完全にはめることは出来ないので、圧入工具の上のコマをベゼルの大きさのコマに付け替え、ハンドルを絞ると、パチン!とセットできます。回転させて本来の動きをしない(スルスル回ったり、固く回らなかったり)場合、再度外してベゼル内側のパッキンの状態を確認します。動作不良はほとんどがベゼルが傾いているかパッキンのセット状態の不良のようです。

んんんん〜、長い手順やな。しかも、読み返すと不安なこともいっぱいのようで・・・。でも、大丈夫。正確・慎重を旨にやってみれば意外と簡単です。

なお、手順の記述は僕がやったことと、その感想なので、専門家から見れば間違っているかもしれません。まだまだ勉強途中なのでご容赦を!