『モナド』〜なんでもない工作の話〜

 

『ゼノブレイド』なるゲームの中で主人公シュルクが持っている剣だそう。
なんかよくわからんけど、孫が夢中で。
一昨年の夏に頼まれて、プラスチックの骨に粘土を重ねて全長40cm位のモナドを作ってやったことがあったんやけど、なんせ粘土やから、遊んでいる内にそこいらじゅう欠けて砕けて、さんざんになったらしい。
そこで、もっとちゃんとした「ほんまもんみたいなやつ」が欲しいと言われて、ちょうど仕事で製作したパネルの余りの板があるからなんとかできるやろう・・というええかげんな思いつきで、「ヨッシャ、じいちゃんが作ったる!」って軽く言ってしまった。板があるだけで作り方のアイデアもなんにもなしに軽く引き受けてしまったけど、孫は本気。こうなったらなんとかせなあかん。

そこで、ネットで調べたモナドの画像を元に、図面(というか板を切り抜くアタリ)制作。
今度の「ほんまもんみたいなやつ」は、孫の身長からして全長60cmはいるやろうし、ほんまもんみたいということで、光らせてもやりたいし、材料は厚さ6mmの柔らかい合板しかないし、などなど条件から、強度や電装部材の装着方法など考慮して、本来の形とは若干違うけれど、見た目ほぼモナドになるように・・。
厚み6mmの合板を3枚重ねで18mmの厚さを確保して、電池やLEDテープが収まりやすいように・・。
くらいの基本的な構想で、かんたんな図面製作。

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あとは作りながらやっていこう。

黒の図面を2枚、合板に貼って切り抜き、外側の部材を2枚つくる。
(但し1枚は中央の四角の窓のみ切り抜かない)
赤の図面を1枚、同様に切り抜き内の部材を1枚つくる。
赤の部材の両面に黒の部材を貼り付けて、3枚重で厚みのあるモナドにする。
中央の四角の窓は電池ボックスを置くつもり。

さてさて、柔らかい合板とは言え、形に切り抜くって難しいね。糸鋸、カッター、ヤスリを駆使しても大工さんのようには上手くいかず、四苦八苦・・。でも、雑で粗いとは言えなんとか形にして、角や刃の部分をそれらしくヤスリで削いで・・。
下塗りの白を塗って、一日おいて赤を塗って、一日おいて、2000円で買ったLEDテープを貼って、
『発動?』する円形のくり抜き部分にアクリルの板を貼って、「機」って書いて(これが重要らしい)・・。

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ほんとはもっと上手にペイントしたり、できれば彫刻したりしたかったけど、時間もないし、ちょっと形は違うけど全長60cmは結構迫力のある似非モナドの完成です。
LEDを点灯すると、さまざまな光り方のパターンで予想以上に上手くいったようです。

 

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撮影場所は事務所のトイレ。失礼しました。

お披露目した夜は孫も大興奮!大事に抱いて寝たようです。
ちょっと面目躍如の一夜でした。
苦労した甲斐はあったかな。その後、仮面ライダーのオモチャより大事にしてくれているようで、なんとなくうれしいね・・。