ブルーダイヤルドレスウォッチの決定版! OrientStar WZ0371EL

この間、去年中学に上がった孫が1カ月ぶりに遊びに来ましてね、なんとこの1カ月の間に声変わりしとる。顔や姿はまだまだ子どもやのに声だけ太い大人の声。変やネ、異質な人類に思える。その異質な人類が眼鏡かけとる。ますます変や。内の家系は老眼以外目はいいはずなんやけど。原因は分からんけど、コンピュータ好きの孫なのでモニターの見過ぎやゲーム機の使いすぎかもしれんとのこと。
最近子ども、若者、中年問わずスマホやゲーム使いすぎなんやないかな。電車乗ってもほとんどスマホかゲーム機いじってるし、スマホ見てる人の大半もスマホでゲームやってるみたいやし。本読んだり、新聞読んだり、手帳と向き合ってる人なんかほんのわずかやね。そら目悪くなるよなぁ。
僕の老眼が進んだのはコンピュータ使う今の仕事始めてからやもんね。
紙の活字を読む、モニターで文字を読む、同じようやけど、反射光で読むものと発光する画面を常に見て読むのでは違うわね。きっと目に悪いよ。
それにしても最近の子たちのゲーム好きはすごいね。テレビのインタビューで、昔遊びで何が一番好きって聞かれた子どもが「コマ回しかけん玉かな。面白いから。」って答えてる場面があったけど、「ゲームとどちらが面白い」って聞かれて、即「ゲーム!」って答えてた。コマ回しやけん玉の方が奥深い楽しみがあるんやないかと思っていましたが、内の孫らに言わせるとゲームはたいへん奥深いそうです。なぜ、奥深いか、延々とゲームの内容やそのプログラムのバグの利用方法まで説明を受けましたがさっぱりわかりません。
人間の性別が男女でハッキリ分かれてたのに最近その境界がぼやけてるようにも思うけど、もっとハッキリした境界がデジタル族とアナログ族の間にあるのではないかと、なにやら心配なような怖いようなそんな気持ちになりました。

長ったらしい前置きでしたが、アナログ中のアナログ、最近買った自動巻き腕時計の話です。
(このページの写真のバンドはすべて外品です。)

何の説明もいらんネ!至ってシンプル・普通です。
普通ですが、正直べた褒めです。

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ボックス型の風防を持つ典型的なクラシック感をもつ時計です。
でも、そのままの意味でクラシックな時計よりは現代風に少し大きくケース幅は38.5mm、ラグからラグの全長は44.3mm。大きすぎず、小さすぎず、僕の好きなサイズです。厚さは13.1mmありますが、ボックス型の風防を除けば約10mmなので、腕に着けると薄く感じます。
身体の大きさや腕の太さにもよりますが、腕時計の幅は40mmを超えると存在感がありすぎて、品を失っていきます。逆に36mm未満になると男性には物足りなさが増していく、と、僕は感じています。
ラグからラグの長さは、48mmを超えるとよほど手首の太い人以外は着けると腕の幅を超えているように見えます。専門職に必要な機能がある時計やサバイバルならいいですが、一般的にはカッコ悪く感じます。
そういった意味でこの時計のサイズは一般的な生活の中でドンピシャじゃないかと思います。

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普段着でマーケットに買い物に行く時でも、家族で旅行する時も、ジャケット着たホテルでの会食でも、スーツで大事な顧客との会合でも、一人静かにバーで飲む時も、生活のどんなシチュエーションにも違和感なく問題なく使えますね。

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そうそう、自分の好みなんだから時計なんかどんなタイプでもいいんですが、ここで言っているのは着ける人本人の気持ちでは無くて、周囲の人・相手の人が感じる印象のなかで最大公約数的に違和感を持たれないということです。

つまり、地味な時計?なんてことはありません。

まずダイヤル自体の美しさです。
すばらしく深いブルーのドーム状に盛り上がった文字盤、立体的に錐をなす大きめのインデックス、ほぼ秒のインデックスに届く長さを持ち文字盤のドーム形状に沿って先が曲げられた秒・分針、分・時針は太めのドルフィン針。
そして、凝ったことにこの分・時針は中央を境にグロスとマットに磨き分けられていて、わずかでも周囲に光がある限り見落とすことはありません。すべてグロスで仕上げた針は時折周囲の環境で文字盤の色に溶け込んでしまうことがありますが、この時計は大丈夫です。このタイプの時計としては最高の視認性を持っていると言えます。

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これだけでも美しいのですが、風防のボックスガラスもその屈折からこの時計に様々な表情を与えています。
ガラスに反射する光、ガラスの屈折を通して見えるブルーの文字盤とシャイニーに輝くインデックスと針。
すばらしい表情を持つ時計です。

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ケースはクラシカルないたってシンプルでバランスの取れた形状です。
ラグはバンドを止めるバネ棒の穴が貫通しているタイプなので替えバンドへの変更も特殊な工具はいりません。
様々な使い方が出来る時計だからメタルや革、ワンピースのストラップなどバンドを変えて楽しむにはいい配慮だと思います。

オリエントの良心・パワーリザーブインジケータ

最後に、なんと言ってもこれがあれば安心、パワーリザーブインジケータが付いています。
ゼンマイのパワーの残量が一目でわかります。自動巻きだから腕に着けてる限りは止まりません、といっても最大巻き上げで40時間の容量ですからゼンマイパワーの残量は気になります。
このクラスの時計にパワーリザーブインジケータ。オリエントはもっと下位のクラスの時計にもこの設定のものがありますが、ほんと、オリエントの良心ですね!すばらしい。
実は僕もこのパワーリザーブインジケータのついた時計が欲しかったことがこの時計の購買動機です。

ざっとの紹介でしたが、

たとえばセイコーのSARB033や035などとおなじく、ちょうどいい大きさ、しっかりとした造り、適度な色気と上品さ、十分な存在感。
もちろん精度も充分(経験値日差±5〜10秒くらい、一週間位は時刻合わさずとも不便はありません)。
値段的には3倍も5倍もする舶来ものに負けない Made in Japan を誇れる時計のひとつだと思います。

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SPECS —————-

MOVEMENT : ORIENT Cal. 40N52
Automatic
Hand-Winding Hacking

POWER RESERVE : Approximately 40 hours

CRYSTAL : Domed Mineral

WATER RESISTANCE : 50m

CASE MATERIAL : Stainless Steel

DIAMETER : 38.5mm without crown

THICKNESS : 13.1mm

CALENDAR : Date

BAND MATERIAL : Stainless Steel / CLASP : Fold-Over

P.S.
もし、今ボックス型の風防で手頃な値段のオートマチック、例えばセイコーのベーシックライン、SARY161などを検討している方がいらっしゃったら、ぜひこのタイプのオリエントスタークラシックも検討すべきだと思います。大きさを比べれば僕はセイコーより小さなオリエントスターのサイズ感が好きです。

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