普段使わない時計をオークションに出してみました。

 

もう4年くらいになるのだろうか、腕時計が好きになって、ネットを検索しては気になった時計を小遣い許す限り買って、気が付いたら30本を超えていて・・。
孫が言うとおり腕は一本しかなく、長く使わない時計もあって、これでは時計もかわいそう、使ってくれる人がいるならということで、今回は使用頻度の低い3本を選んでヤフーオークションに出品してみました。
ま、資産価値のあるような代物はないのですが、少し色気も出してクォーツのグランドセイコーも出しています。
ダイバーの2点は、ブログにも書いていますが、僕の腕には少し大きくて、つい他の時計を使ってしまうことになって普段の使用率が低いのです。いい時計なのに、置いておくだけではもったいない、時計に申し訳ないという思いもあってのことです。

このブログを読んで戴いている方に買っていただければ最高なのですが・・。

出品は、
● GS SBGX063
● Steinhart Ocean One Black
● Seiko SRP789 TURTLE(風防をサファイヤクリスタルに変えたMOD品)
の3点です。

興味のある方はぜひ覗いて見てください。

GS SBGX063

wp_GSオマケの革バンドはセイコー製のGS美錠付き、本物のワニ皮です。

オークションのページ
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c667498211

ブログの記事はありません。

Steinhart Ocean One Black

wp_oceanone

オークションのページ
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c666811784

この時計のブログのページ

Seiko SRP789 TURTLE

wp_turtle

オークションのページ
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s594979375

この時計のブログのページ

このSeiko SRP789 TURTLEは、モディファイ品です。
僕は時計をいじるのが好きだし、この辺以下の価格帯の時計のパーツを少し高級なものに変えたら時計の価値も変わると心から思っているのですが、他の人にはどう映るのか分からないところがあって、もし、この時計が防水機能が失われている(であろう)にも関わらず、目論見どおり買ってくれる人がいたら、僕の価値観もチョット正当性を持つのではないかと・・。
実験的な意味もあります。

結果の如何に関わらず、また報告を兼ねてブログを書きたいと思っています。

p.s.

それにしても、暑いね。猛暑?烈暑?激暑? なんていうんか知らんけど、殺人的ではあります。
昨日、僕の事務所も、巨大な積乱雲の真下になって、強烈な雨・風、そして空気を裂くように鳴り続ける雷で、人生で初めて気象変化で怖い思いをしました。ほんの1時間くらいのものでこれですから、先日の豪雨災害を被られた方々の恐怖は大変なものだと思う次第です。
西日本豪雨の被災者の方々、ボランティアの皆さん、ご不自由もありましょうが、何卒水分補給、日影での休憩などに気を配って、体をこわさないよう、心からお祈っています。がんばってください!

真夏のストラップ

いやー、惜しかったね。サッカー日本代表。ベルギーがさすがの実力なのかもしれないけど、午前4時過ぎには8強をほとんど確信的に期待させてくれた戦いぶりに感激です。頑張ったね!ありがとう!
でも、結局3時間ほどしか寝ていない僕は少々寝不足気味で、しんどいけどね。

さて、しばらくサボっていた腕時計の話です。
ここ一週間ほどで急に真夏がやってきたようで、「暑い」というより「酷暑」の毎日です。今日7月3日ですが、きっと明日くらいには一斉にセミが鳴き出すのではないかと思っています。去年は7月10日でした。
子供の頃から大好きだったうるさくセミの鳴く夏です。
深く青い空に白い入道雲の白、強烈な日差しに海の群青、山を覆う木々の深緑、そして木漏れ日の地面にくっきりとした影の黒。
強いコントラストに溢れる夏の色彩が、ワクワクと夏休みを待った子供の頃の高揚感を今でも蘇らせてくれて、心だけでも若返った気持ちになります。(実際には体は昨今の夏の暑さに悲鳴をあげますが・・・)

余談ですが、僕は夏の海岸線の道路を、エアコンつけずに窓を全開で潮の香りを感じながら車を走らせるのが大好きです。
汗と潮風でベトっとする肌を窓から入る風で乾かすのが大好きなのです。同乗者は嫌がりますけどね・・・。《・・長々とゆうてんと、そろそろ本題やで・・》
そんな気持ちになるので、この時期は室内に閉じこもらず、海山へ遊びに行きたくなります。
暑い夏に海山へ出かける!となると、手元の腕時計も衣替え!しなければなりません。

腕時計の衣替え

夏、暑い、汗をかく、水に触れることが多い・・ということになりますので、
当然腕時計は水に濡れても気にすることなく、遊び心を盛り上げてくれるような衣替えをしたいと思うものです。
梅雨に入ってからはじめじめ湿気も多いので革バンドよりは金属ブレスの方がいいかなと思い、写真のSKX009(ベゼル:コインエッジ、インサート:セラミック、風防:ダブルドームサファイヤです)にタイコノートのブレスを常用しています。

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急な豪雨や、なんと予想だにしていなかった大きな地震までありましたので、水に強く、ちょっとタフそうなこの時計は役に立ってくれました。《何の役に立ったんかようわからんけど・・》
これからの本格的な夏にも活躍してくれると思います。
仕事の時は、革バンドのセイコーファイブSNK803。この革バンドについては後述します。

この2点に加えて、手元の夏によく使う腕時計を衣替えしてみました。

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ステンレスベルト? NATOストラップ?

夏はやっぱり水対策の金属ブレスと、遊び心のNATOストラップかな。ということで6点の衣替えです。
まずは定番ドレスウォッチ。最近のニューカマー・セイコーファイブSNKL15(右)に金属メッシュベルト、セイコーメカニカルSARB035(左)にネイビー/白のNATOストラップ。実はこの組み合わせのSARB035は数年前から大好きな組み合わせです。

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次ぎにクラシックタイプのドレス。スーツ姿に大人のバーが似合うセイコーメカニカルSARB065(右)をベージュ/ネイビーのNATOストラップでカジュアルに!これがなんと期待はずれに似合うのです。
そしてグレーダイヤルのオリエントバンビーノSER2400KA0(左)には薄いグレーのNATOストラップ。これは仕事でも使えます。

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少し気分を変えたい時にミリタリースタイル。ハミルトンカーキフィールド38mmにカーキのNATOストラップ。ジーンズでフィールドに出る時には実によく似合います。最後は大好きなセイコーファイブSNK8xxシリーズの黒ダイヤルSNK809にエンジニアタイプの金属ブレス。これは夏だからということでもなく、雨ニモマケズ風ニモマケズ、タフによく働いてくれます。

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以上、これで今年の夏は仕事も遊びも万全かな?

NATOタイプのストラップで思うこと

正直、腕元がかさばるので長袖を着る冬の間はほとんど使いません。でも、夏になって薄着で身軽に遊びに出るような時にはピッタリだと思うのです。安くていろんな色を持てるし、軽いし、装着感もいいし、付け替えも楽だし、仮に汚しても洗濯できるし。なにより遊び心をくすぐってくれるし。普段使っている時計がこんなに表情を変えるのは驚きでもあるし、ほんとに素晴らしいアイテムだと思います。ただし、半袖の腕でも堅苦しい仕事には不向きかな?

金属ブレスに思うこと

冒頭で紹介したSKX009にタイコノートの無垢のステンレスベルト。たしかにSKX標準の巻き板ステンレスベルトより高級感があるしかっこいいんだけれど、重い。とても重い。計ると166gあります。
上の写真にあるSNK809に巻き板のエンジニアタイプブレスの組み合わせは93g
オリエントバンビーノにNATOストラップの組み合わせは64g
ね、どれほど重いか分かりますよね。
市販されている高級な無垢ステンレスブレスのダイバーウォッチは170g前後が普通なので、この重みこそ高級感と言う人もいますが、筋骨隆々の若者ならいざしらず、骨張った細腕の華奢な体型には、腕を動かしたり、自転車やバイクにでも乗ろうものなら手首をハンマーでたたかれているようなものです。
腕を鍛えようとしている人は別にして普通の人の腕の健康の為にはもう少し軽い方がいいかな。と思えば、ダイバーにウレタンバンドやNATOストラップは実に賢明な選択かもしれません。

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ステンレスバンドの重さ

参考までに、ステンレスバンドの重さの比較です。左2点は手首17cmに合わせてあります。
(左)タイコノートの20mm無垢ステンレス/(中)SKX009標準の22mm巻き板式ステンレス。/(右)手元にある中で一番軽いチープカシオ。
無垢のステンレスなら、ベルトだけでチープカシオ全体の倍もあるんですね!

最後に夏に不向きな革バンドのこと

水に弱い、暑苦しい、汗をかくと臭くなる・・などなど、夏には敬遠されがちな革バンドですが、最近の革バンドにはほとんど耐水加工(WATER RESISTANTの表示がある)が施されていますから、水に弱いとは言えないし、清潔に固絞りで水拭きしてやるとか手入れさえしてやれば臭くもならないし、本当は気にすることはないのですが、逆に少し気になるから(布拭き程度でも)手入れをすることで清潔を保つことができるとも言えます。
むしろ、手入れをせず使いっぱなしで夏を過ごしたステンレスブレスの方が、パーツの継ぎ目や本体との接合部に汗や脂やホコリがこびりついて気づかぬ間に酷く不潔な状態になってしまうものです。ブラッシングしながら水洗いとか、あれば超音波洗浄機での洗浄とかが必須ですが、そんなメンテ、している人の方が少ないのではないかと思います。

冒頭で後述すると言ったSNK803に付けているバンドはハドリーローマMS-784(オイルタンレザー・ブラウン)は、耐水加工よりも強力な防水加工(WATER PROOF)が施されています。少しの水没なら水から引き上げた状態で水をはじいて何の影響もありません。

wp_水濡01
水深20cm水没20分後の様子
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ティッシュで軽く水気を取り、10分後

数分以上水没しても多少の水を吸いますが、10分もすれば元の状態になります。長期間使い込めば防水性能も劣化するとは想像できますが、夏でも革バンドを外せない方には最適の革バンドです。
こんな革バンドもあるのです。

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wp_水濡00

またまた余談です。水没写真のSNK803。ケースをグロスに磨いたり、風防を変えたり、時分針を変えたり、風防を外したり付けたり、そのたびにケースを開けたり閉めたり、いじりまくっているのですが、この程度の水没にはビクともしません。元の製品性能は3気圧防水(日常生活防水)です。「防水」を謳う性能で、3気圧と言えば雨粒や洗面時の水はねくらいには耐える程度と言われる最下位の性能。たよりないものですが、2〜30cmの水深なら数十分水没しても大丈夫。基本設計がいいのでしょうね。海外製とは言えさすがセイコーだと思います。

さ、理屈っぽいことはおいといて、ストラップで夏を楽しく過ごしたいですね!

p.s.
事務所のベランダでピーヒョロピーピー聞き慣れない鳥の声がするので覗いてみると・・こんな鳥が・・

wp_イソヒヨドリ

調べるとイソヒヨドリです。名の通り本来海辺に生息する鳥の様です。
事務所は大阪の東の端、海までは20kmの生駒山の麓なのになんでこんなところにいるんやろうね。
ま、わからんけど、磯の便りをここまで持ってきてくれたんかね?
あ〜海行きたい。とはいえ、釣りも、サーフィンも、ヨットも海の遊びはな〜んにも出来ないくせに、
海、行きたいんやね。

 

 

ケースの鏡面磨き、やってみた。Seiko SNK803

グランドセイコーみたいなキレイな鏡面、出せるかな?

GS

素人の金属磨き顛末。

SNKシリーズのサンドブラストみたいな完全無反射のつや消しを、去年の3月に「一皮剥けば・・」と手持ちの材料で磨いてグロッシーにしたら一気に雰囲気がよくなったSNK803。当時はピカピカになってドレスウォッチとしても使えるといい気になっていたんですが、よく見てみると、表面は平滑でなく小さなデコボコのためかくすんで鏡面にはなっていないのがずっと気になっていました。
リューターの先端に最初はゴム砥石を付けて全体を荒磨きし、ホームセンターで買った(クルマのボディ用)荒キズ、小キズ取りのコンパウンドとフェルト先端で磨いていました。当時のブログを読み返してみると、もっと荒いペーパーかなんかで下地から作らなければならないという思いはあったようで、「磨き始めは2000番くらいのペーパーかな?」なんて書いていました。後日、「鏡面磨き」の動画を見てみると、もっと荒い耐水ペーパー600番くらいから始めて、「赤棒・白棒・青棒」という固形コンパウンド(研磨材)をリューターのフェルト先端に付けて磨くと鏡面造りができるようだと知って挑戦してみることに。(ちょうど今年は正月休みが長いくて時間のかかる作業も気にならないしね)
先に結果はこちら。左は作業前、右が作業の結果。

comp01

知らんかったこと

60数年生きてきてこんなことも知らんかった、って思うことに遭遇しました。
それは、砥石やペーパーで金属を磨く際に「研ぎ汁」が大事やということ。子供の頃じいさんから包丁やノミ、ナタなどを砥石で磨くことを教わったけど、砥石で磨く時にかける水の意味なんか考えることもなかったし、ただ漠然と方法を習っただけやったんやね。
砥石の粒子や磨がれた金属の粒子が研ぎ汁のなかでもまれてより小さい粒子になってキレイな研ぎが出来るとのこと。
知らんかった。
耐水ペーパーも同じ。
ただ、固形のコンパウンド(研磨材)とリューターのような回転ツールは回転の摩擦熱で研磨剤が溶け出すので水はいらないみたいやね。
これだけ知ってたら大丈夫やろう。と自信満々で作業開始。

では始めてみよう!

動画はこちらで

●作業前の中途半端な磨きのケース

process04_before

全体にくすんで、グロッシーではありますが鏡面ではありません。
ムーブメントは外してありますが、加えて念のため風防も外します。

●#600耐水ペーパーから

小さなものなので、指で水を付けながらペーパーをケースに当てていきます。
#600➡#1000➡#1500と段階的に当ててみました。それぞれの結果は以下の写真。

process02_600
#600の結果

 

process03_1000
#1000の結果
process04_1500
#1500の結果

#1500までいけばかなり映り込みもあると思っていましたが、そうでもありません。と、いうことは下手なのか時間が短いのか、分からないけど・・。ま、反射する光に歪みは少なくなったし、遡ってやり直すのも邪魔くさいので(ホンマは邪魔くさいはあかんよ!)次の段階へ。

●赤棒・白棒・青棒

リューターを買った時に付いていた先端のセットの中に、50×20×8mm位の緑のかけらが入っていたけど、これが青棒だとは知りませんでした。今回いろいろ調べて出会ったのがこの固形コンパウンド(研磨材)です。アマゾンで3本セットで1,580円。
届いたものはこちら。

process01

大きく、重い、ほんまブロックやん。金属加工のプロ以外で、特に素人の趣味でこれを一生のうちに使い切る人は居るのかな?と思うくらいの量です。ホームセンターでチューブ入りのコンパウンドを買うよりも超お得!比類無きコスパです。
それにしても、緑がなんで青なんやろ? ”青丹よし(あおによし)”の青かな?なかなか雅やね。
これを、リューターにつけたフエルト先端につけてケースを磨きます。

process04process05

荒いのから細かい仕上げ用へ、赤➡白➡青(緑)の順です。
リューターにセットした回転する新しい先端をブロックに軽く押し当てると、摩擦熱で固形コンパウンドが溶けて先端に塗布されたます。これをケースに軽く押し当てながら磨いていきます。3段階の磨きを終えたものがこちら。

process04_result

やった・・、鏡面が出ました。周囲の映り込みにもキレがありますね。
正直なところ細かく見ると歪みや荒さがありますが、初めての試みとしては及第点かな?

●ついでに、ラグ上部のみをつや消しにしてみよう

きれいなヘアラインは望めませんが、手元にある道具で、ということでマスキングテープと「スコッチの3M工業用パッド、サビ取り用」で細かなキズを付けてつや消しにしてみます。

process06

パッドは小さくカットして、マスキングから露出したラグ上部をこすります。ケース・ベゼルの円にしたがって一方向にこすっていきます。角度がズレると仕上がりが汚いので必ず一方向に!
処理がすんだらテープを外して、中生洗剤と歯ブラシでキレイに洗って(できれば超音波洗浄機なども使って)その後完全に乾燥させます。

●外した部品を組み込んで完成。グロッシーからシャイニーに!

完成の図。

result01

グランドセイコーのガラスのような透明感のある磨きには遠く及ばないけど、少なくとも他のセイコー5に比べたらいい出来かな? 鏡面も出たし、シャイニーに輝いています。自分的には3〜4万円クラスの磨きになったのではと満足しています。
延べ作業時間は6時間ほど。無駄ではなかったね!

result02

知らんかったことで作業後に知って後悔したこと

荒い番手から細かい番手へ段階的に磨ぐ場合(今回の様にペーパーの#600、#1000、#1500を使う場合)、例えば#600は縦に磨いて、#1000は横に、そして#1500は縦に、というふうに磨く方向を変えて、前の番手のキズを無くしていくように磨くのが短い時間でキレイに磨くコツだとか。初めに知っていればもっとキレイにできたかも?

#600の耐水ペーパーから始めたけど、「赤棒・白棒・青棒」の粒度は、
赤棒:#300、白棒:#1200、青棒:#3000、だそうです。
と、いうことは、耐水ペーパーの#1500までをキッチリ行えば、赤棒・白棒は要らんかったんか?
そうか、#600の耐水ペーパーのあと、いきなり白棒からいけばよかったんか?
または、そもそも耐水ペーパーは要らんかったんか?
てなことを作業を終えた後に思っています。
ま、今回はSNKのケースの表面に(本来のケースのつや消し処理のせいか)細かいけれど結構深いデコボコがあったようなので、耐水ペーパーから始めたのは意味があったことだと自分を慰めています。

リューターと研磨材を使って磨く際、高回転や、強く押し当てることで過度に熱を持たせると「バフ焼け」と言われる現象で対象が黒ずんでしまうこと。
これは実は作業中にあったような気がする。ケースがむちゃくちゃ熱くなって、結局やさしく根気よく磨くのがいいようやね。実際最後の青棒なんかホント、フェザータッチで軽く磨くと驚くほど上手くクスミ・ニゴリが取れていくということは今回の経験で分かったことです。

result03

ちなみに写真のバンドは、ハドリーローマ MS-784 Brown、オイルタンレザーの馴染みのいいバンド。フォーマルにもカジュアルにも違和感なく、しかも防水仕様のオールマイティ。興味ある方はこちら↓
http://www.ngart.gr.jp/watchband/

そうかぁ、そういうことか。と後になって分かることも多い今回の6時間に亘る作業ではありました。
機会があれば次回、完璧に行いたいと思っています。

今回の費用はフェルト先端1,200円(28個)、赤白青棒1,580円しめて2,780円、ムーブメントや風防を外したりと、手間も経費もかかった約6時間の作業。結果、どのプロセスが効果があったのか正直なところ分かりませんが、特に気になっていたクスミは消えてクリアな鏡面を出せたし、グランドセイコーには遠く及ばずとも、ま、成功とします。
・・・・磨きは”荒目➡細目”を段階的に丁寧にという基本が大切、を改めて実感。
・・・・それにしても、荒目・中目をもっと丁寧にやればもっとキレイな鏡面にできたのかな?

古い RADO SEAHORSEリペアの巻

中学時代の友人から預かった、彼が若い頃に着けていたRADO。ケースも風防もキズだらけ。
彼曰く「手巻きの時計やけど、巻いても30分位で止まってしまいよる。だいぶ前に一回オーバーホールはしてて、数年前にこんな具合になってからは使ってないんや。きれいに動くようにできる?無茶苦茶なってもええから、いっぺんやってみてよ」
たしかに30分位動いたら止まる。少し衝撃を加えれば動き出す、が、やっぱり30分位で止まる。
と、いうことで、どうせつぶれてるならあそばせてもらうことに。

aft01

結果は上の写真。とりあえず、日常の使用に耐えるくらいのきれいさにはなったかな。
写真のバンドはオリジナルの巻き板のブレスからハドリーローマの MS-836 、アレルギー対策済みのセミグロス、アリゲータグレイン。美錠はバンビ製のDバックルに交換しています。このタイプの時計にはよく似合うバンドやね。
先細りのバンド形状で美錠幅16mmやからDバックルもしっくりくるし。なにより上品やしね。
【このバンド、売ってます(5,780円税・送料抜き)。興味ある方はこちらを見てね!】
眺めても、腕に着けてもクラシック感満載のいい感じに仕上がったなと悦に入っています。
古いけど、キズも風格の内って感じしますな。

作業顛末。まずはケース。磨いてみよっと。

あれ、オシドリは?

裏蓋はスクリューなので、くるくるっと回して外して、リューズを抜こうと思ったら、オシドリを押して解除する穴やそれらしき物がない。あれ?ないよなぁ。これでは進まんがな・・。
そこでネットで「RADO オシドリ」で検索してみると、ムーブメントは若干違うけれどよく似たものの解説を発見。
リューズの穴のすぐ斜め横のネジを緩めるとのこと。
そうか。ネジでとまってるのか。いろんな方式があるんやね。勉強なった。(オシドリを操作するネジの位置は後の写真を見てね)
緩めたらいいんやね、ネジを。と、くるくる回すと、ん、取れんやん。また、くるくる。
なんか、ピンッと小さくはじけるような感触があって、取れた、やっと取れた。
しかし、このええ加減さが後で泣きを見るはめになろうとは、この特は思いもせんかったのです。

さて、中身も外したし、とりあえずケースをきれいにしよう!と無邪気に作業にかかります。

bf03

ケースはキズだらけで、しかもくすんでいます。きれいな鏡面であったろう側面も写真のようにくすんでいます。

bf02
また、どうやったら無垢のステンレスがこんなにへこむのか、と思うくらい深い打ちキズもあります。
風防も細かなキズの多いこと。しかも、ケースと同じくひっかき傷じゃなくて打ったような小さいけど深いキズがほぼ全面に散在しています。
こら、完全復活は無理やね。と思いながら、くすみとちいさなキズだけでもきれいにしよう。

(作業自体は退屈なので故意に写真はありません)今回は、手持ちのリューターで作業。ゴム砥石の先端でケースの細かなキズを取っていって、後はフエルトの先端に、時計研磨のキクモールを研磨剤にしてケース風防とも磨くことに。
風防はボックスドーム型のミネラルガラスなのでキクモールなどの細かな研磨剤で小キズくらいはきれいに取れるはずです。
ゴム砥石を当ててつや消し状態のケースもキクモールで丹念に磨けば鏡面に近い仕上がりになります。

結果はこれ、

mid01

ね、そこそこきれいになったかな。
でも、ケース・風防とも、肉眼ではほとんど見えないけど実際には深い打ちキズが各所に残っています。
mid03
接写で写真を撮ったり、ルーペで確認するとよくわかります。肉眼でも光の加減によってはハッキリと分かります。
mid02
が、肉眼でほとんど見えないならええとしよう。と、この辺でとりあえず作業オワリ。

さてと、分解掃除まではできなけど、

ちょっと中を見てみよ。

で、30分で止まるムーブメント。リューズを差し込んで動きを観察しようと思ったら、入らない。なんで?
オシドリのネジを締めても緩めても結果は同じ。リューズは時刻合わせの位置までしか入らない。
リューズを抜いた時の「ピンッと小さくはじけるような感触」がいかんかったんか?
これでは、ここでおしまいになってしまうやん。ただ、つぶれた時計のトドメをさしたってか?
よーし、外しまくったる。どこかで読んだ「上から順に外せばなんとかなる」を参考に(え?ガイドラインはこれだけ?ほんまになんとかなるん?)文字盤外しから開始。
(頭に血が上った感情的な理由で写真はありません)

文字盤は「干支足」ってものでムーブメントに装着されている、くらいの知識しかないのに大丈夫かいな。
まず針を取って、側面を観察すると干支足らしきもの2本を確認。側面のそのすぐ横に2本ともおなじようなネジがあったので、とりあえず緩めてみよう。
と、正解。文字盤が抜けました。少し自信になるね。
ムーブメントのオモテ面にはカレンダーの文字盤が付いています。外側に日付、内側に曜日。
内側の曜日の文字盤は置いてあるだけなので簡単にとれます。取れた後にはチョット複雑な穴の空いた押さえと思われる部品が。ネジ2本で止まっているようなので、さっきの根拠のない自信のままに外すと、外れたよ、ん〜これが日付の文字盤(リング形状)を押さえてるんやね。なるほど。で、日付の文字盤も外して。
じっくり見ようと手に持つと、なにやら小さな物が手の平にあたったような・・・。
あわてて机を見ると、1mm×2mmくらいの小さな部品を発見。これってオシドリちゃうん?
リューズを抜く時にゆるめすぎたんやね。で、オシドリが抜け落ちてたんや。と納得。

左側にオシドリを含むリューズの機構が見えます。この中のオシドリ(矢印1)がなんと脱落していました。オシドリはキチ車の手前の巻芯の溝に食い込むはずなので、そんな位置にセットして、ウラ面のネジを締めこんでやっとオシドリを元の位置に固定。修復した状態が下の写真。(ここまで来てやっと気持ちも落ち着き後のために写真撮影)

mid06_B
知らないとはいえ、無知と想像力不足が生んだ無駄な難作業やったね。

mid05_B
こちらオモテ面、矢印のネジがオシドリを留めているネジ

部品ってこんなに細かいとは・・

ところで写真の矢印2の細くて小さなバネ、フレームの形取られた凹部に置かれただけで、矢印3のこれもフレームの円形凸部にはめ込まれただけの小さな剣のような部品をテンションを持って押さえています。
作業中これがすぐはじける。バネやからね、はじけるし、もとにもどすのも大変やし、ほんと、厄介。
矢印3の剣のような部品はカレンダーの日付リングの内側に刻まれた溝にはまって、矢印4が24時間ごとに一コマ日付送りをした時カレンダーの窓にキッチリと位置決めする部品。なので、この剣のような部品もバネも向きを間違えれば機能しません。
バネの中心の穴は、先ほど外したこれらを押さえる部品の止めねじが入り、これらを固定しているようです。
とにかく、部品の位置決めが終わったら、早く押さえを付けて固定してしまわないと・・と焦りの気持ちが出てくるんやけど、焦れば焦るほどバネはまたはじけます。
ん〜〜、時計いじりは忍耐と平常心と集中力、それとルーペでしか分からないような小さな部品がピョンと飛んでしまっても探せるように作業台の整理とガードを置いておくことやと、つくづく納得。
幾度かの試行錯誤の後、カレンダーの日付リングと押さえを無事装着。・・肩凝った・・

さて、この状態でゼンマイを巻き上げて、テンプを観察

チチチチチ・・・っと元気にけなげに動いとるやん。このまま一晩置いとこっと。
約14時間経過後の翌朝見ると・・、おお、動いとるやん。止まってないやん。原因は分かりません。でも動いてるやからこのままそ〜っと組み上げてケースに収めよかな。友達には「えらい苦労して動かした」って言っとこっと。
オモテ面の曜日の円盤も押さえ部品の中央にセットして、リューズを引いてくるくる回すと、カレンダーもちゃんと動作するのを確認して、文字盤を装着、外した針をセット。
実は、針をセットする時、分針がインデックスの飾り石に当たってしまってうまくいきません。原因は文字盤をセットする時ちゃんと深い位置までセット出来てなかったんやね、再度文字盤をきっちり干支足が底まで付くところで固定すると、やっと正常な高さになって分針もスムーズに動くように。(何度も少々荒っぽく時分針を取ったり付けたりしたので針穴やハカマを毀損していないか心配が残るところではあります・・・いつか衝撃で脱落せんやろか?)

aft05

少し心配の種ものこったけど、ケースに戻して、一応の完成。
ま、これがリペアと言えるかどうかわからんけど、ちゃんと30時間以上動くし、精度も一日1分も変わらんので成功か?
原因がわからないまま偶然動くようになったムーブメントってことも、針の装着に心配の種が残ったこともあるけど、とりあえず息を吹き返したRADOに感謝、やね。

aft06

風防の深いキズ、もう少し磨き込んでみよかな・・。
なんか愛着わいてきた・・このまま譲ってもらおかな・・。

なぜ腕時計は時計屋で買うのがベストなのか?

ネットの写真だけで買うのはどうかな?

腕時計のデザインを決定する要素は意外にたくさんあります。
ケースの形・大きさ・色・磨き、ケース曲面の形状、ラグの形・長さ、ベゼルの形状・質感・色、リューズの大きさ、風防の形状、ベルトの質感、ダイヤルの色・磨き、インデックスの形・質、針の色・質・長さ・・等々。
どれ一つをとってもその腕時計の全体印象を左右する大切な要素です。

インターネット通販で腕時計を購入しようと思うと、掲載された情報から、実際のデザイン要素をいくつ把握することが出来るでしょうか。
僕は、重要な個々のデザイン要素を読み取ることはできない。と思っています。
全体のおおよその印象はつかめます。でも、ケースの大きさだけでも写真からは判断できないし、詳細と称する説明もいい加減なものが多いと感じています。
アマゾンなんかは掲載する写真の規格が白背景・正面などと決まっているようで、把握できるその時計のデザイン的な特長は全体の形と文字盤の印象くらいです。表面がグロスなのかマットなのかも分かりません。これではいいも、わるいも分かりませんよね。
時計屋で見て、型番を確認して、ネットで買う。というなら分かりますけどね。

風防だけでも印象に大きな違い!

特にネット掲載の写真では分からない要素の一つが風防だと思います。
風防にはおおよそ3種の形があります。表面がフラットなもの、ゆるやかな曲面になったもの、ドーム状になったもの。
僕が子どもの頃、大人のしている時計はほとんど最後のドーム状のものでした。最近はフラットなものが多いですね。
素材もおおよそ3種、高価な順からサファイヤ、ミネラル、プラスチック(アクリル)。この順は硬さや透明度の順でもあります。

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左からフラットなサファイヤ、フラットなミネラル、カーブしたサファイヤ。映り込みが違うね。

正面と斜め、一つの時計が持つ二つの表情。得した気分やね!

僕は曲面になったものが好きです。本当はクラシックなドーム型がいいのですが、不注意な性格でついついモノに時計を当ててしまうのでドーム型は不向だからです。ちなみにドーム型は加工のしやすさからほとんどがプラスチックです。
サファイヤは硬くて成形しにくいからかフラットなものがほとんどですが、たまに曲面のサファイヤ(カーブ サファイヤ)を装着したものがあると欲しくなります。ミネラルは結構加工しやすいのか経済的な値段の時計でも曲面のものが多くあります。
フラットな風防を持つ時計はそれなりに見やすくていいのですが、角度を変えて見ても印象はさほど変わりません。しかし、曲面の風防を持つ時計は斜めから見た時のもう一つの表情が豊かで、クラシカルな雰囲気につい見とれてしまいます。一つの時計で二つの印象、得した気分になりませんか?
時計を腕に着けて、いろんな角度から見て、初めてわかる特別な表情があります。それはとても魅了的なものです。

citizen

上の写真はシチズンメタルフェイス CA0454-56E 実売27〜28千円くらいの比較的安いモデルです。
セイコーSDN363を素人細工でクズにしてしまった時(クズにした顛末は、安いクロノグラフ改造編(under ¥10k) )に、貯まっていたビックカメラのポイントで手に入れたものです。
球面ガラスって言ってますが、ミネラルを曲面にしてベゼルから少し盛り上げて装着し、ドームのような雰囲気を作っています。リューズの真上に映っている白い光はベゼルではなく盛り上がった風防の反射です。左上はネットなんかでよく見るこの時計の写真。
インターネット通販の写真ではこの雰囲気はわかりませんよね。
だから、時計を手に入れようと思ったら絶対に時計屋に行くべきです。いろんな角度から眺めて、腕に着けて、それからお金を払うべきだと思います。

なかなか店に行けない人に、出来るだけいろいろな角度から時計を見ることができる動画をUPしています。
暇があったら一度見てね。
https://www.youtube.com/channel/UCDizOP7RcU8oU6jYrUijpzw

高級な腕時計はほとんどがサファイヤを使っています。しかしスイスの高級品の中で古くからあるクラシカルな人気商品はアクリルのドーム型が多く、これらを時勢に合わせるためにサファイヤをカーブに加工して前述のシチズンのようにベゼルから盛り上げて装着するなど、雰囲気を壊さずにモデルを継承するよう、メーカーも苦労されているようですね。

SEIKO ルミブライト 持続力は?

どれくらい長く光るのだろうか?ルミブライト
結果は20分前後・・・そんなもんか・・・

よく光ると評判のセイコーのルミブライト。どれくらい持続するのか興味ありませんか?
シチズンではナチュライト、ロレックスではルミノバなどの名称で呼ばれている蓄光機能です。
セイコーの用語集では・・・・

ルミブライト(高輝度蓄光塗料)
太陽光や照明器具の明りを短時間(約10分間: 500ルクス以上)で吸収して蓄え、暗い中で長時間(3~5時間・一部の商品は 5~8時間)光を放つ夜光。

《特長1》 発光時間が長い
太陽光や室内照明(500ルクス以上)を短時間(約10分)で吸収して蓄え、従来の蓄光塗料に比べて約10倍以上長く光り続ける。

《特長2》 より明るい
初期輝度(光を受けた後、暗闇で発光し始める時の最初の明るさ)は、従来の蓄光塗料のみならず、放射性物質を用いる自発光塗料以上の明るさです。

《特長3》 人と環境にやさしい
放射性物質を全く含有していないので、人にも環境にも優しく、また、法的な規制もないので、広い範囲での使用が可能。

《特長4》 半永久的に使える
無機質のため、劣化が少なく、半永久的に使用することができる。

 

と、記載されています。
本当に3〜5時間も持続するの?って疑問に思う人多いでしょ。
寝室の照明を消して、とても明るく光る文字盤を見るのは楽しみです。とてもきれいな強い光で感動すら覚えるからです。
でも、その光の持続時間はというと、体感的には15分〜20分だったからです。

Lumi_test

そこで、夜の部屋の照明ではなく、晴天の5月の直射日光にを15分間さらして、即暗所に持ち込み撮影してみました。
結果は? やっぱり実用的には15分かな・・・というところです。

上の写真は、SKX009とSARB035です。動画もあるので見てね!(こちらは比較にハミルトンカーキフィールドも写っています)

長時間暗闇で時刻を知る必要のある人は、T25(トリチューム25発光) 搭載の時計を買うしかないようですね。これは蓄光ではなく自身で光るので四六時中光っています。(ボールやルミノックスに搭載されています)
ちなみにT25の半減期は約12年。10年くらいは光り続けてくれるようです。

SEIKO SARB035と着せ替えNATOタイプストラップ

腕時計の表情はストラップで決まる?

連休中に頼んでおいたNATOタイプストラップが届いた。(日本郵便遅いぞ!ネコポスの方が早い!もっと頑張れ!)
まとめ買いすると割引になるので奮発して5本。3,000円ほどの出費です。少しいい本革ベルトは安くても4・5千円するし、それを思えば安いよね。これらは特に安いのですが、以前同じメーカー(”2PIS”って書いてあります)のものを買ってみて、品質は普段使いにはまったく問題ないし、仮に金具が錆びても諦められる値段なので。
NATOタイプは、取り替えが工具いらずで簡単なので、その日の気分次第で気軽に着せ替えができるのがいいですね。

で、SARB035で着せ替えをやってみました。
SARB035は、まったく普通のドレスウォッチです。基本的にはビジネス時に使用する感じで、ネットの評価でもカジュアルには向かないって書いている人が多いのですが、きれいな白ダイヤルと大きな針、そして優れた磨きはどんなストラップでも似合う許容性を持っていて、どんなシチュエーションでもストラップを替えるだけで応じてくれると思うのです。

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この時計、基本的には上の写真のように黒かメタル、または紺、茶なんかで使われることがほとんどですよね。
確かにビジネスでは王道かな。でも、
海や山やテーマパークに遊びに行くとなれば、普通すぎて心も躍りませんよね。
そこで、ちょいとベルトを着せ替えると・・・

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どこかへ遊びに行くシーンが思い浮かびませんか?夏を意識したものを3本入れたので僕は今からワクワク感を感じるのですが。

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仕事に使っているごく普通の腕時計でも、3,000円でこんなに遊べます。パチンコで負けるよりええやろ。楽しいね。

さて、これがセイコーのごく普通の時計やなくて、ロレックスやオメガの高級時計やったら、ここまで遊ぶかな?っと思ってしまいます。5・6百円のバンド、着けるかな?って。意識的にね、着けようとも思わんかな。時計がかわそうとか、格を落とすとか、せこい性格がでてしまいそうで。
だから僕は50千円前後の、良く出来た国産の時計が好きです。好きなように遊べるから。
きんきらのディジャスト着けて海辺へ行ったり、海に浸けるのためらいながらサブマリーナしたり、ダサいやろ。こっちの方が気楽におしゃれやん。って思うのは貧乏人のひがみかな?

SEIKO SARG017 シンプル、スポーティー、とにかく見やすい、視認性抜群!(under ¥50k)

セイコー メカニカル SARG017

セイコーのメカニカルラインの腕時計は、本当にいい時計が揃っていると思う。
今日はSARG017。残念ながら現在セイコーのラインナップからははずれているようです。生産中止なのかな。
クロノグラフではないけれど、オメガスピードマスターに似ています。
(スピードマスターは欲しいけれど、高いし、クロノグラフは必須ではないと思う人に最適かも)
一言で言えば「シンプル」。まさに Simple is Best であります。
ケースの径は42mm。僕の腕には限界の大きさですが、同じ径のSKX009なんかのようにラグの形状が短くデザインされて全長は49mmと50mmを切っているので細めの手首にも違和感なくフィットします。
厚すぎない12mmという厚さもちょうど良く、クロノグラフだともっと厚くなりますよね。
文字盤自体はフラットな黒で33.5mm(SKX009やSARB035は31.5mm)とたっぷりした大きさの中に、実にシンプルに各要素が白で配置されているので、この上なく良い視認性を持っています。
文字盤の外周には 1/5秒の秒刻み、その内周をピタリと指す秒針。半径の約 1/3 の長さのシンプルな略字、略字の外周を指す長い分針と内周を指す時針。3時位置には略字の半分の位置を中心とした四角の小窓にカレンダー。あとはロゴ。無駄な飾りは一切ありません。極めてシンプル。
間違いなく時を刻み、時を確実に教えてくれる文字盤です。
真っ暗闇の中をのぞいて、どんな状況でもこれほど見やすい文字盤はめずらしいのではないかと思います。

見た目の品の良さ、各要素の配置比率からくる美しさ、定評のあるケースの磨き、存在感、
どれをとってもセイコーの5万円時計、ほんとにあなどれないと思うのです。

動画も見てね!

このタイプ(秒針の先が赤い)にはDバックル付きの黒の型押しカーフが標準です。他のタイプ(秒針全て白)のステンレスブレスは単体では売っていないようなので、メタルブレスでピッタリの替えを手に入れることは難しいようです。
Dバックルはベルトを傷めにくいしカッコイイのですが、どうしても全体が長目になります。この時計のものも長すぎて僕では穴を追加で開けなければいけません。で、使っていません。
僕は気分でバンドを替えたいので、NATOタイプのストラップや、茶色のコードバンで楽しんでいます。
特に茶色のコードバンはON/OFF問わず気に入っています。

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ただ、自分の事だけをいえば、もう一回り小さければ・・という感想です。希望は40mm。せめて41mm。
そうなれば、まさに自分にとってのオールマイティになるのになぁ・・・・

安いクロノグラフ改造編(under ¥10k)

セイコーSDN363 老眼でもハッキリ見えるぞ!

クロノグラフというものを持ったことがない。そもそも高いし、普段ストップウォッチを使うこともない、それに盤面がゴチャゴチャしているのは嫌いだったから、興味がなかった。
でも、食わず嫌いはいけないので、一度多針の時計も試してみたくなって、電池式のクォーツでいいからとにかく一番安いものでとネットで検索。
たどり着いたのがこのセイコー逆輸入SDN363。アマゾンで買った人の評価もよかったし、とりあえず試しに購入。値段は8,160円。一度飲み会への参加を諦める程度で。一年以上前のことです。
さて、開けてみると・・。第一印象は、とにかくキラキラ光っている。正直高級感のない光り方。ラグの上面のみヘアライン処理されているものの他は全体にピッカピカ。廻りを反射するのでタキメーターの文字はほとんど見えません。
それに、文字盤まわりの分を刻んだ白いスペーサーがいかにもプラスチック然としてチープ感を醸します。
文字盤は少しサンバーストに処理されたオフホワイトに、銀色の台に蓄光の白塗料を載せた略字、細い針も縁がクロムメッキで中空に白の蓄光塗料。ハッキリ言って、よほど光線の角度が良くない限り時刻は読めません。老眼の僕にはなおさらです。
附属のブレスも軽くていいのですが、巻き板の側面処理もなく、シャラシャラいかにも軽い音をたてます。
「ぅわ〜、失敗やぁ。」というのが第一印象。

でも、よくよく見ると、タキメーターの文字はプリントでなくちゃんと刻印されているし、ケースの形状や大きさ、各部の比率なんかもよく計算されていて、安くてもさすがセイコーと思わせるものはあります。
搭載されているムーブメント 7T92 は1/20秒(0.05秒)計測でき、12時位置の短針は一秒に一回転クルクル回ります。6時位置の短針は2針、時・分を計測し12時間まで計れるようです。ちなみに9時位置は通常の秒針。普通の時計の秒針に当たる長針はストップウォッチですから当然計測時以外は動きません。
計測をリセットすると各計測針はぐるっと回って元の位置に収まります。機械式のクロノの様にカチンと一瞬で戻るものではないのですが、これはこれで見ていて楽しいものです。
CASED IN CHAINA、ご多分にもれず、秒を計る長針はきっちり12時を指さず、0.5秒ほどずれていましたが、リューズを2段階引き、スタートボタンの長押しとリセットボタンで調整できました。
良く出来たムーブメントだと思います。
素材は良いのです。でも、安い価格設定で豪華に見せようとするから返ってチープ感が出てしまうのかな・・と。

そこで、「安い買い物やし、つぶれても後悔はないか・・」と自分に言い聞かせ、ネットの皆さんの書き込みを参考に改良?することにしました。本当は機械ものが好きで、小さい頃から分解癖があるのです。
でも、さすがに全分解はもったいないし知識もないので、ケースの処理を第一段階で。

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これが第一段階。(一年前)
写真左端のものです。
ケース側面と、ベゼルをつや消しにしました。これだけで安っぽいピカピカが鈍い光になって上品さとビンテージ感が出ました。
●処理方法は・・・・・
そのまま残したいラグのエッジや風防を丁寧にマスキングテープでマスク。トーンナイフで丁寧に。
「3M スコッチブライト 工業用パッド さび取り用」を一方向にこすっていきます。
これだけでもいいのですが、ヘアラインがきつすぎると感じたら「KOYO ステンレスみがきクロス」で適度にこすってやります。これでマスクをはがせば、つや消し終了。

これでほぼ満足していたのですが、やはりダイヤルの視認性は如何ともしがたく・・

このあと、第二段階(3ヵ月前)
時刻をほとんど読めないダイヤルを改良しようと、一大決心でケースを開け、中身を取り出すことに。
ここで、さんざんな目に。裏蓋をはずす道具などは買ったのですが、分解したパーツを固定する作業台なんかは買わなかったので、大きめのペットボトルの蓋なんかを利用してなんとか作業開始。
ネットで教えてもらったとおり、ねじ込みの裏蓋をはずし、オシドリなるものを押しながらリューズを引き抜き、(オシドリなんて素人にはわかりませんが、セイコーのこの機械はちゃんと「↓push」って書いてありました。
時・分・秒計測針をはずし、火であぶって色を変色させようとしたらこれが失敗。色はまだら、蓄光塗料は当然はげ落ち。しかもああでもないこうでもないとやってるうちに、弱い針はことごとく曲り、なんとか真っ直ぐに見えるように修正するのがやっと。
つぎに白蓄光塗料の略字部分が見えづらいので、コーナンで買った蛍光塗料を塗ることに。蓄光をあきらめて蛍光塗料をぬることにしたのですが、これも失敗。黄緑だったのですが色がきつすぎて、安物のおもちゃみたい。でも後戻りはできないので、虫眼鏡とピンセット、精密ドライバーを駆使して針をもどし、ケースに戻してリューズを押し込み裏蓋ももどした。
さて、できばえは惨憺たるもので・・。かわいそうにこの時計をクズにしてしまった・・・。残念じゃ。孫にでもやろか・・・。
この時の写真はありません。

最後に、第三段階(半月前)
ちょっとヒマな時間ができたので、しまい込んでいたクズを取り出し、再生に挑戦することに。(生き返らすゾ!)
分解は前回やっているので手順も段取りも慣れたもの、順調にケースから中身を取り出し、今回はすべての針を取り、前回いびつにしてしまった形を慎重に整え(それでもいがんでいますが)黒を塗り、前回塗った略字の蛍光塗料をはがし(この時、文字盤に少なからずキズをつけてしまった)なんとここはマジックで黒に塗り(筆やピンを使う勇気がなかった)、計測秒針の先と12・3・6・9時位置の小さなマーカーに差し色で赤塗料を塗り、文字盤を綿棒できれいにして。最後にあの小さな針を軸に戻す悪戦苦闘の数十分間を過ごし、やっと、自分なりに完成。
これが写真の右3点。

どお?
まだ少し針がゆがんでいたり、略字の黒のフィニッシュが悪かったり、これは未熟さ故。でも、じっくり見ないと分からない程度(と自分に納得させて)。

腕にすると、自分でいうのもなんやけど、これがなかなかええのですよ。実に見やすいし。僕の裸眼でも時刻が読めます。
こんなフェイス、他にはなかなかないし。蓄光がないので暗いところで光らないのが残念ですが。

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ただただ素人細工。使ううちに針が外れないことを祈りながら、針が外れるまでしばらく使おっ!

これほどのオーバースペックはない!(Under ¥50k)

セイコー SARB017 アルピニストモデル

山男にも、街男にも、女性にだって・・

「腕時計のグリーンって、どうよ?」って疑問に思う人もあるのでは?
グリーンが好きで、持ちのもや服装にグリーン系が多い人はともかく、そうでない人にとっては腕時計のグリーンは結構敬遠することが多いのではないかと思います。
でも、この時計は一見の価値があると思いますよ。よーく眺めていると、この時計にはグリーン以外に選択肢はないと思えてくるのです。意図的には山をイメージした緑なのかもしれません。実際、季節によって山が色を変えるように、このダイヤルは、サンバーストに処理された表面のおかげで、光線や角度によって様々な色合いと表情を見せてくれます。新緑の緑から真夏の濃い青みがかった緑、そして少し色を落とす初秋の緑、全て持ち合わせているように見えます。
少し厚めのリューズガードを備えた磨きぬけれたケースと、これも少し厚めのベゼルにグリーンのファイス、金色のクラシカルなインデックスと太いベンツ針。さりげなく太陽で方位を計るインナーベゼルの簡易コンパスとその調整をする4時位置のリューズも良いアクセントになって、まさにアルピニストっていう感じです。(←山登りには素人の僕の印象です)
このように山を意識しているのは明かですが、この緑と金と夜光の白、そして磨きぬかれた重厚で表情豊かなステンレスのケースのすばらしいバランスが、オン・オフを問わずどんなシーンでも使用できる多様性をもたらしています。
なにより、品を感じさせ、金の差し色は厭味ではなく華やかさを見せます。
とにかく品質の面から考えれば、定価50,000円(+税)は大バーゲンだと思います。

機能面でも、特筆すべきは裏蓋をスケルトンにせず、リューズをねじ込み式にし20気圧防水を実現していることです。防水機能には定評のあるセイコーのことですから、200m防水を謳うダイバーウォッチと同様の使い方だって可能だという事です。タフなことに間違いはありません。
爪を隠した鷹?優雅にタキシードを着たマッチョ?、みたいな感じかな。

動画も見てね!

ムーブメントは自動巻に手巻きとハッキング機能を備えた定評の6R15、幅は39.5mm(リューズガード含まず)43.4mm(リューズ含む)、ラグも端から端の全長は46.4mm、厚さは12mm、ちょうどいいサイズに十分な重厚感のある大きさです。

標準のベルトは焦げ茶、型押しのカーフですが、実は大変堅くて腕に馴染むのに時間がかかります。
少し高いけど、専用の純正ステンレスブレスが別売り(実売税込み15,000円位)がお勧めです。

ベルトの色は基本的には茶系のベルトが合うようですが、お勧めは薄いカーキ色のベルトと、赤茶の革ベルトです。薄いカーキとステンレスベルトは普段使いに、赤茶はこの時計をより華やかに見せます。秋から冬には本当によく合います。紅葉狩りには最適かな。
女性にも違和感なく馴染みます。紺系や緑系のNATOタイプストラップは、特に黒系の装いに差し色としてよく映えます。

和製エクスプローラって評判の時計、楽しめる時計です。使えば使うほど愛着を感じる時計だと思います。