ORIENT RAY RAVEN

「死んだのですか?」というコメントをもらいました。
生きてます。「悪いやつほど長生きする」「憎まれっ子世にはばかる」とか。自分が悪いやつだとか憎まれっ子だとかの自覚はありませんが、なかなか死ねません。
他にも心配してコメントをお寄せいただいた方々もいらっしゃって、うれしく思うと同時にご無沙汰をお詫びしたいと思います。

このブログを始めた頃、「若い人が腕時計をしない」を話題にしたことがありましたが、最近スマートウォッチを腕にしている若者をよく見かけるようになりました。フェイスがデジタル表示の多機能なものだけでなく機械式の時計と組み合わされたものも見かけるようになりました。腕時計という習慣においていいことだと思います。
僕もApple Watchが出たときには興味津々で、アップルストアまで見に行き「おもしろい」と思ったのですが、実は眼鏡をかけないと画面が読み取れないのです。老眼が進んでいて。
最近のものは興味深い機能も多くて便利だろうなと思うのですが、裸眼では見えません。
ということで、自分の中では、結局、腕時計は時刻がわかればええんや、という原点に戻ってしまいます。
ま、だれか老眼の目にあわせたスマートウォッチを考えてくれ!と言っても、僕の目で見えるディスプレイを想像すると、ドデカい腕時計になるだろうからスマートじゃないやろね。

で、久しぶりに時計の話題で再開します。
オリエントの「Ray Raven」です。

精悍な黒。抜群の視認性。

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以前から黒い時計が欲しかったのと、なにより視認性です。キッパリ黒と白。兎に角見やすい。老眼のぼくでも昼夜を問わず裸眼で時刻を読むことができます。
もう一つの購入理由は大きさ。全長47mm、幅42mmをきった大きさは僕の170mmの腕にはピッタリ(上限ですが)だからです。

まずはスペック。

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【スペック(寸法は実測)】
a:47mm / b:41.7mm / c:31.5mm / d:— / e:45mm / f:約2mm* / g:6mm / 厚さ:13mm
本体のみ重量 :79g
メタルベルト重量 :73g(4コマ落とし状態)
写真の手首幅 : 55mm
*f はバネ棒通しの穴の中心からボディまでの隙間
●ムーブメント :F6922 / パワーリザーブ :約40時間
●ケース :ステンレス(黒)、側面=2次元曲面、ラグ上面=つや消し、側面=グロス、ベゼルエッジ=グロス(黒)
●風防 :ミネラルクリスタル(フラット)
●防水 :200m / ●リューズ :ねじ込み / ●裏蓋 :ねじ込み
●カレンダー :3時位置DAY/DATE
●蓄光 :略字・時・分針と秒針マーカー・ベゼル0位置マーカー
●ダイアル色 :ブラックつや消し
●ベゼル :逆回転防止、色=ブブラック、120クリック
●ベルト :ステンレス、ダブルロック付き三つ折れクラスプ、バンド調整=ピン式、バンド幅=22mm

たぶん、MAKOと同じケースだと思うのですが、幅(b)がMAKOの記事では41mmにしていましたが今回の計測では41.7mmでした。MAKOの計り間違いでした。

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光線の加減で濃いグレーメタリックに見えます。

全体の印象は?

販売者の商品説明にも本体の色は黒とありますが、ガンメタ(イオンプレートかな?)です。とても精悍に黒光りしています。
ダイアルは円形の略字にグロスの黒縁に白の時分針が目に飛び込む文句のない視認性を持ちます。
カレンダーも全体の雰囲気を崩さない黒地に白文字で好感がもてます。
ベゼルの文字はMAKOより幅広のゴシック体でより精悍さを演出しているようです。
ひとことで言うと「カッコいい」でしょうか。
ただし、MAKOには感じる上品な雰囲気は薄いので、ビジネスに常用とはいかないかも。(あくまで一般論です)

時計としては?

(少ない?)経験上ですが、F6922ムーブメントは、22石・21,600振動。信頼できるムーブメントだと感じています。精度も、-5〜+10秒/日位(メーカースペックでは -15〜+15秒)。上等ですね。
自動巻きで、手巻き・秒針停止機能付き、パワーリザーブ40時間。この価格帯では申し分の無いものだと思います。

他には?

ベルトはステンレスのガンメタ、マットとグロスのコンビの処理がされています。エンドピースなど無垢ではないのですが、コマ継ぎは割ピン方式で厚さも薄すぎず、留め具の精度も文句はありません。普通に扱いやすく安っぽさのない金属ベルトです。
リューズはねじ込み式ですが、ねじ込む感触もひっかかりなくスムーズで、特にいいということはありませんが問題はありません。
秒分針はダイアルの秒インデックスの1mmほど内側まで届く視覚的にもいい長さで、針が短い不安定感や安っぽさもありません。
裏蓋もねじ込みで、イルカが二頭泳いでいます。ま、こんなもんです。
ルミはバッチリ光ます。ただし実用的には10分強かな?

 

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ベルトを交換してみると・・

革ベルトも、NATOストラップも、似合います。シーンに合わせて楽しめます。

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総括すると・・

定価435ドル、国内通販では2万〜3万円位(よく探せば2万円以下でも・・)かな?オリエントのダイバーでは入門編のベーシックな位置づけの時計ですが、見た目も、機能的にも、品質的にも全く不足のないいい時計だと思います。
黒の精悍さが欲しい人、ちょっとワイルドにいきたいと思っている人、それに老眼の人には絶対お薦めできる時計です。
なんといっても値段がリーズナブルでコストパフォーマンスは高い!って言い切れる時計だと思います。

動画も見てね!

 

P.S.

この半年間、本業の業績が思わしくなく、時間を作る余裕がなかったのです。
人間、余裕がなくなると焦ってヘマをする。ヘマを愚痴って失敗を人のせいにする。口をつくのは文句ばかり。という悪循環に陥ります。
「貧乏神のとりつくところは愚痴と文句」とよく言いますが、そのとおりで、自分も若干その悪循環に陥っていたようです。
悪循環を断ち切るには遊ぶこと、楽しむことですね!
さて、今からは、また趣味に遊びに仕事に、楽しさを忘れずやっていきたいと思っています。
このRaven、今度いつもどおりに風防をミネラルからサファイアに交換して見栄えをもっと良くしてみます!

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