今度は、SEIKO SSB025×SSB031 のダイヤル入れ替え!? MODIFY 計画 その2

黒と白、入れ替えたらカッコいい!?

以前にやってみようと予想図まで作っていた SSB031とSSB025 のダイヤルを入れ替えてみた。

海外版セイコーの実売10〜20千円クラスのクォーツクロノグラフは、オートマチックのセイコー5同様手頃な価格で機能も見た目も十分楽しめるいい製品が多いと思っています。確かに50千円以上のクラスと比べると特にベルトなんか安っぽく見劣りするものですし、クオーツクロノグラフはなんとなく感じる全体的なオモチャっぽさも否めません。でも十分に許容範囲というか、これで十分というか、普段つけていても恥ずかしくないレベルではあるのですが。
そこで、少しいじればオモチャっぽさや、安っぽさを少しでも改良できるのではないかな?っと思ったのが今回の試みです。

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選んだのは、セイコーSSB025とSSB031。色違いの同型の時計です。どちらも実売10〜15千円くらい。
ムーブメントは 6T63。センタークロノグラフ。
通常秒針位置は1/5秒刻みでスムーズに動き、
9時位置にある60分間積算計で60分までの時間を測定できます。
4時40分位置にデイトカレンダーがつき、3時位置には24時間表示計、6時位置にはスモールセコンドが通常の秒を刻みます。
インデックスと時分針には夜光が施され、防水は10気圧。
ケースはリューズ・リューズガードを含まず40.5mm。ラグからラグの全長は47.5mm。
ラグ幅(ベルト幅)は20mm。(アマゾンの仕様には18mmと表示されていますが、20mmです)

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特筆すべきは、このムーブメント6T63。セイコーも含めクオーツのクロノグラフの多くは計測終了後リセットボタンを押すと、計測針はモーターで回したようにスーーっと0位置に戻りますが、6T63 は機械式のクロノグラフのように”パチン!”と一瞬で0位置に戻ります。ボタンを押し込むクリック感も節度のある好感の持てる設定です。
セイコーの同クラスのムーブメント 7T92 と比べると計測機能では劣るようですが、機械式のような動き、これがかっこいい。
実はこれがこの時計が欲しかった大きな理由の一つです。

さて、ともかく、これがオリジナルの姿。
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どちらもかっこいいといえばカッコイイ。大きさも大きすぎないし、視認性もいい。
でも、よく眺めていると、黒のSSB031はどことなくオモチャっぽく、白のSSB025は差し色の水色の影響もあって白物家電みたい。
少々見栄を張りたくなるようなフォーマルな場には違和感を感じます。
僕の感想ですが、違和感の大きな原因は、(両機に共通することは)チャプターリングの質感だと思っています。
このクラスの時計にありがちではありますが、いかにもプラスチック然とした質感(特に白のSSB025に顕著)がいただけません。
黒ダイヤルにプラスチックの黒、白ダイヤルにプラスチックの白。よけいにプラスチック感を強調する結果になっていると思うのです。
白のSSB025の三つのインダイヤルを縁取るシルバーの帯もないほうがいい、白のままでいいと僕は思います。光り方が安っぽく感じます。
値段を考えると、とてもいい買い物だと思うだけに、わざわざ安っぽさの演出は不要だと思います。
白と黒、どちらにしようかと考えている人がいるなら、僕は黒をすすめます。

そこで、予定どおりダイヤルを入れ替えてみよう!

結果はこんな感じ
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ダイヤルを入れ替え、ベルトを替えました。
あくまで、僕の感想ですが、こっちのほうがかっこいいし安っぽさやオモチャっぽさも緩和されていると自賛しています。
特に黒のケースに入れた白ダイヤル、白のチャプターリングが黒になっただけでとてもいい印象になったと感じます。
黒ダイヤルも周りがシルバーと白になったおかげでより引き締まり一回り小さくバランスのとれた見栄えに変わり、シルバーのタキメーターもより存在感が出ました。
(目標の第一段階は達成したかな? 第二段階はチャプターリングだけを取り替えて比べてみたいと思っています)

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動画も見てね!

参考までに、交換の手順

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スクリュー式の裏蓋を専用の工具で外し、写真赤矢印位置の「オシドリ」をピンか針で押し込みながらリューズを引くとリューズを抜くことができます。あとはムーブメントを慎重にケースから外します。
両機外したムーブメントを入れ替えて、これも慎重にリューズをもどし、裏蓋をしっかりとねじ込みます。
ね、以外と簡単。注意は外した針付きのムーブメントの取り扱いとリューズの抜き差しだけ。

最後に感想

ssb031_025_05いつも言ってることやけど、もう少しケースが小さくてもええんやないかと。40.5mmやけど、39mm強にして、チャプターリングの幅を細くするか内径を少し小さくするかすれば、視覚的なバランスにもっと締まりが出て、高級感が出ると思うんやけど、どうかな、セイコーさん、細腕族のために作ってくれへんかなぁ。
さておき、この両機、本質的には少々オモチャっぽさはあるものの、パッと見、見栄えもええし、はるかに高級な機械式のクロノグラフのような動きも魅力的やし、購入を考えている人にはいい買い物だと思います。
(ただし、海外生産なので、運が悪ければクロノ秒針がずれていたり、ダイヤルに埃が入っていたり、ケースのラグとラグの間の磨きが悪かったり・・潔癖さは求めない覚悟はいるけどね)

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