買ったものの失敗だと思っていた艶無しメッシュベルトを磨いてみたら・・?
夏はやっぱり汗を気にしなくていいメタルのベルトがええね。
水に接する機会も増えるし、特に革ベルトはちょっとしんどい場面が増えるしね。
普段使っている時計はみんなメタルのベルトも用意しているんだけど、昨年末に手に入れたセイコーSARG017だけは例外で、標準が革ベルトだったのだけど、兄弟モデルでメタルベルト仕様があるので後でメタルだけ買えばいいか・・。と思っていたら、これが手に入らなくて。専用品のメタルベルト単体では販売していないみたい。
そこで、以前買ったものの色つやがなんとなくいやで使っていなかった少し厚めのメッシュベルトを改良して、こいつに着けよう!と思い立って、色つやを改善することに。
メッシュベルトの艶無しってどんな感じなん?
昨年夏にアマゾン(Geckota)で買った厚めのメッシュベルト、艶ありと艶なしを選ぶことが出来るのだけど、艶ありの薄いメッシュベルトは持っているので感じはわかるけど、艶無しってどんな感じやろ?ちょっとワイルド感出るかもしらん。と思って艶無しを選択。で、到着した商品を見ると、バックルやエンドピース部分はヘアライン処理、メッシュ部分はというと、艶ありのメッシュを薬剤か何かで無理矢理くすませた感じ。想像していた艶無しの鉄線を編んだ感じではない。オイオイこれはちがうやろう・・。しばらく使ってみたものの違和感があって使用中止、そのまま放置してしまうことに。(モッタイナ)
そう、もったいないから今回この「くすみ」をちょっとでも取って、今よりましにすることが目標です。
メッシュの中までは処理できないけど、表面だけでも処理できれば全面艶ありよりいい感じになるんとちゃうかな?
使う道具はこちら。
左から、時計屋さんがよく使っている研磨剤「キクモール」、KOYOのステンレスみがきクロス、3Mの研磨フィルム(ピンク#4000、水色#2000)、リューター(ゴム砥石とメッシュに少しでも食い込むようにフランネルのパフ)。
で、作業手順。
ベルトエンドピースの平らなところはゴム砥石でざっと磨いて深いヘアラインをできるだけ平坦に。
フランネルのパフにキクモールをつけて、メッシュ部分を丁寧に磨いて、
研磨フィルムでエンドピースとメッシュ部分の表面を光沢が見えるまでひたすら磨いて、
最後にみがきクロスで丁寧に磨いて・・・・この段階でメッシュ部分はカスで真っ黒です。
あとは歯ブラシと石鹸できれいに汚れを洗い流して、ティッシュで水気を取ってドライヤーで乾燥。
できあがり。(上が処理後)
くすみから来る乱反射がなくなったので全体的にコントラストがハッキリしました。
照明が悪いのでコントラストの暗い部分が強調されてしまっていますが・・。
写真ではわかりにくいのですが、ちょうどいい感じに表面だけキラキラ光るようになりました。
自分なりには大成功やん!(一時間以上しんどい思いした甲斐があったよ。よかったよかった)
ちょっとごついSARG017、夏支度の完成です。(但し、重い。139g)
メタルベルトの手入れには音波洗浄機がいいです。眼鏡用に持っていたシチズンの洗浄機で半年間使用したメタルベルトを洗うと、それはそれは驚くほど汚れが掻き出されます。まさにびっくりです。
洗浄時はズボラせず、必ず時計からベルトをはずして、ベルト単体で洗浄を。また、水気はしっかり乾燥させてね。