安いクロノグラフ改造編(under ¥10k)

セイコーSDN363 老眼でもハッキリ見えるぞ!

クロノグラフというものを持ったことがない。そもそも高いし、普段ストップウォッチを使うこともない、それに盤面がゴチャゴチャしているのは嫌いだったから、興味がなかった。
でも、食わず嫌いはいけないので、一度多針の時計も試してみたくなって、電池式のクォーツでいいからとにかく一番安いものでとネットで検索。
たどり着いたのがこのセイコー逆輸入SDN363。アマゾンで買った人の評価もよかったし、とりあえず試しに購入。値段は8,160円。一度飲み会への参加を諦める程度で。一年以上前のことです。
さて、開けてみると・・。第一印象は、とにかくキラキラ光っている。正直高級感のない光り方。ラグの上面のみヘアライン処理されているものの他は全体にピッカピカ。廻りを反射するのでタキメーターの文字はほとんど見えません。
それに、文字盤まわりの分を刻んだ白いスペーサーがいかにもプラスチック然としてチープ感を醸します。
文字盤は少しサンバーストに処理されたオフホワイトに、銀色の台に蓄光の白塗料を載せた略字、細い針も縁がクロムメッキで中空に白の蓄光塗料。ハッキリ言って、よほど光線の角度が良くない限り時刻は読めません。老眼の僕にはなおさらです。
附属のブレスも軽くていいのですが、巻き板の側面処理もなく、シャラシャラいかにも軽い音をたてます。
「ぅわ〜、失敗やぁ。」というのが第一印象。

でも、よくよく見ると、タキメーターの文字はプリントでなくちゃんと刻印されているし、ケースの形状や大きさ、各部の比率なんかもよく計算されていて、安くてもさすがセイコーと思わせるものはあります。
搭載されているムーブメント 7T92 は1/20秒(0.05秒)計測でき、12時位置の短針は一秒に一回転クルクル回ります。6時位置の短針は2針、時・分を計測し12時間まで計れるようです。ちなみに9時位置は通常の秒針。普通の時計の秒針に当たる長針はストップウォッチですから当然計測時以外は動きません。
計測をリセットすると各計測針はぐるっと回って元の位置に収まります。機械式のクロノの様にカチンと一瞬で戻るものではないのですが、これはこれで見ていて楽しいものです。
CASED IN CHAINA、ご多分にもれず、秒を計る長針はきっちり12時を指さず、0.5秒ほどずれていましたが、リューズを2段階引き、スタートボタンの長押しとリセットボタンで調整できました。
良く出来たムーブメントだと思います。
素材は良いのです。でも、安い価格設定で豪華に見せようとするから返ってチープ感が出てしまうのかな・・と。

そこで、「安い買い物やし、つぶれても後悔はないか・・」と自分に言い聞かせ、ネットの皆さんの書き込みを参考に改良?することにしました。本当は機械ものが好きで、小さい頃から分解癖があるのです。
でも、さすがに全分解はもったいないし知識もないので、ケースの処理を第一段階で。

before_after2

これが第一段階。(一年前)
写真左端のものです。
ケース側面と、ベゼルをつや消しにしました。これだけで安っぽいピカピカが鈍い光になって上品さとビンテージ感が出ました。
●処理方法は・・・・・
そのまま残したいラグのエッジや風防を丁寧にマスキングテープでマスク。トーンナイフで丁寧に。
「3M スコッチブライト 工業用パッド さび取り用」を一方向にこすっていきます。
これだけでもいいのですが、ヘアラインがきつすぎると感じたら「KOYO ステンレスみがきクロス」で適度にこすってやります。これでマスクをはがせば、つや消し終了。

これでほぼ満足していたのですが、やはりダイヤルの視認性は如何ともしがたく・・

このあと、第二段階(3ヵ月前)
時刻をほとんど読めないダイヤルを改良しようと、一大決心でケースを開け、中身を取り出すことに。
ここで、さんざんな目に。裏蓋をはずす道具などは買ったのですが、分解したパーツを固定する作業台なんかは買わなかったので、大きめのペットボトルの蓋なんかを利用してなんとか作業開始。
ネットで教えてもらったとおり、ねじ込みの裏蓋をはずし、オシドリなるものを押しながらリューズを引き抜き、(オシドリなんて素人にはわかりませんが、セイコーのこの機械はちゃんと「↓push」って書いてありました。
時・分・秒計測針をはずし、火であぶって色を変色させようとしたらこれが失敗。色はまだら、蓄光塗料は当然はげ落ち。しかもああでもないこうでもないとやってるうちに、弱い針はことごとく曲り、なんとか真っ直ぐに見えるように修正するのがやっと。
つぎに白蓄光塗料の略字部分が見えづらいので、コーナンで買った蛍光塗料を塗ることに。蓄光をあきらめて蛍光塗料をぬることにしたのですが、これも失敗。黄緑だったのですが色がきつすぎて、安物のおもちゃみたい。でも後戻りはできないので、虫眼鏡とピンセット、精密ドライバーを駆使して針をもどし、ケースに戻してリューズを押し込み裏蓋ももどした。
さて、できばえは惨憺たるもので・・。かわいそうにこの時計をクズにしてしまった・・・。残念じゃ。孫にでもやろか・・・。
この時の写真はありません。

最後に、第三段階(半月前)
ちょっとヒマな時間ができたので、しまい込んでいたクズを取り出し、再生に挑戦することに。(生き返らすゾ!)
分解は前回やっているので手順も段取りも慣れたもの、順調にケースから中身を取り出し、今回はすべての針を取り、前回いびつにしてしまった形を慎重に整え(それでもいがんでいますが)黒を塗り、前回塗った略字の蛍光塗料をはがし(この時、文字盤に少なからずキズをつけてしまった)なんとここはマジックで黒に塗り(筆やピンを使う勇気がなかった)、計測秒針の先と12・3・6・9時位置の小さなマーカーに差し色で赤塗料を塗り、文字盤を綿棒できれいにして。最後にあの小さな針を軸に戻す悪戦苦闘の数十分間を過ごし、やっと、自分なりに完成。
これが写真の右3点。

どお?
まだ少し針がゆがんでいたり、略字の黒のフィニッシュが悪かったり、これは未熟さ故。でも、じっくり見ないと分からない程度(と自分に納得させて)。

腕にすると、自分でいうのもなんやけど、これがなかなかええのですよ。実に見やすいし。僕の裸眼でも時刻が読めます。
こんなフェイス、他にはなかなかないし。蓄光がないので暗いところで光らないのが残念ですが。

comment02

ただただ素人細工。使ううちに針が外れないことを祈りながら、針が外れるまでしばらく使おっ!

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